皆さん、こんにちは。
塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。
西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。
■冬期講習が始まります
今年もあとわずかを残すだけとなり、大手進学塾ではまもなく冬期講習が開講されます。夏期講習は新型肺炎の影響により期間が短縮されるなど例年と異なりましたが、冬期講習は前年までとほぼ同じ時間数・日数で実施される予定です。
その冬期講習の学習内容は、6年生は目前に迫った中学入試に向けた志望校別の対策が中心ですし、5年生の場合は「これまでに習ったレギュラー授業の単元をぎゅっと凝縮して総復習」(浜学園ホームページより)、「入試レベルの演習も含めて学習」(希学園ホームページより)のように、これまでの復習や発展学習となっています。
一例として、浜学園が冬期講習の算数で取り扱う学習内容を見てみましょう。
|
講義Ⅰ |
講義Ⅱ |
No.1 |
相似(No.30・31) |
速さ(No.22) |
No.2 |
曲線図形(No.29) |
速さと比(No.23) |
No.3 |
立体図形(No.35・36) |
通過算・流水算(No.24) |
注:( )は冬期講習の主な学習内容について、マスターコースで学んだときのNo.です。
■冬期講習の前後には公開模試以外のテストがあります
上記のように、5年生の冬期講習には、前述のように2学期に学んだことの復習やその発展学習を行うことで、2月から始まる6年生の準備という意味合いがあります。
そのため、大手進学塾では、冬期講習の前後の時期に実力テストを実施し、冬期講習を受講する際の目標作りや、冬期講習の学習内容の理解度確認や学んだことをもとにした応用力のチェックができるようにしています。
塾名 |
日程 |
テスト |
説明 |
希学園 |
12月20日(日) |
小5合否判定テスト |
現在の学力から見て志望校合格に向けての勉強がどの程度達成されているか、さらにどのような補強が必要なのかという重要な情報をご提供できます。 |
浜学園 |
1月17日(日) |
小5志望校判定模試 |
志望校の合格可能性を判定し、意識の喚起を行うことが可能です。 |
■浜学園小5志望校判定模試で出される問題
浜学園の小5志望校判定模試は、算数Ⅰ(制限時間50分/100点満点)と算数Ⅱ(制限時間50分/100点満点)の2本立てのテストです。
2020年1月19日に実施された小5志望校判定模試では、算数Ⅰは20問の小問集合形式、算数Ⅱは大問7題(解答数20)で、いずれも配点は1問5点でした。
また、出題は、算数Ⅰでは、①~③が計算問題、④~⑫までは基本問題、⑬~⑳が応用問題、算数Ⅱでは、大問1が計算問題、大問2が数の規則性、大問3が比と割合の文章題、大問4が平面図形、大問5が場合の数、大問6が速さ、大問7が立体図形でした。
では、このテストと冬期講習の学習内容との関連はどのようになっていたのでしょうか。
実際の問題を見てみましょう。
小5志望校判定模試は、5年生1年間のまとめとなる実力テストですから、冬期講習の学習範囲以外からも出題はありますが、同じ範囲については、小5志望校判定模試の基本問題と冬期講習のA問題は同じレベルであったといえそうです。
では、冬期講習では取り扱わない分野からの出題はどうだったのでしょうか。
上記は「切断」に関する問題ですが、マスターコースではNo.37で、最高レベル特訓算数ではNo.35で学ぶ単元です。
ただ、マスターコースでは立方体を切断する問題までしか取り扱わず、最高レベル特訓算数でも立方体を切断したときの体積の問題はありますが、底面が正方形や長方形以外の角柱の切断に関する問題はNo.44まで出てきませんので、小5志望校判定模試で高得点を目指す場合はプラスアルファの学習が必要なテストでした。
2021年の1月に予定されている小5志望校判定模試の出題がどのようなものになるかは不明ですが、2020年に行われたテストと同じようなものになるとすれば、高得点を目指す場合は冬休み期間などを利用して少し難しめの問題に取り組むような準備をしておくとよいと思います。
また、そこまでの点数を目指さない場合でも、冬期講習で復習する単元以外からも問題が出されますので、苦手単元があればそれをなくす家庭学習をしておくことが望ましいでしょう。
コメントを残す