11月ももうすぐ終わり、あと2ヶ月で新しい学年になります。

首都圏と他の地域、また塾によっても違ってきますが、やはりみなさん気になるのは「新しい学年のスタートを上手に切ることができるか」だと思います。

11月21日(土)に「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催のウェブセミナーに登壇させていただき、4年生(新5年生)が新しい学年に向けてどのようにあと2ヶ月を過ごすべきか、お話をさせていただきました。

■ 不安のある単元は今の学年のうちに

「あまりわかっていないな」
「ちゃんと復習しておいたほうがいいかも」

そんな単元、言われてみれば心当たりがある親御さんは多いのではないかと思います。

セミナーでは事前に皆さんの「聞きたいこと」を募集し、それに答えながらさらに「話を聞いてさらに感じた疑問」をリアルタイムでチャットに書き込んでいただき、さらにセミナー後半にそれらに答えました。

その結果、やはりみなさん「この学年のうちに解決しておきたいこと」がたくさんあり、それを具体的にどのように処理すればいいか」でモヤモヤとした不安や不満があると感じました。

ここからの2ヶ月、なんとなく過ごせばあっという間に過ぎていくと思います。

でもせっかく問題意識があるのなら、少しでも行動を起こしておきたいですね。

「何をすべきか」の判断は、これまでのテストを参考にするのがいいと思います。
どの科目のどの単元で多く間違っているのか。
模試の結果では、小問ごとの単元と正答率がわかるのが普通ですから、これを活用しない手はありません。

あまり欲張らず、これという単元を選びだしたら、あと2ヶ月でなんとかしようという予定を立ててみましょう。

■ 「100−お子さんの偏差値」でやるべき問題を決める

実際にテストの直しをするときですが、正答率表を見て「みんなができた問題でお子さんが間違ったもの」を直すというご家庭は多いと思います。

その際「みんなができた問題」として目安とするとよいのが「100−お子さんの偏差値」です。

お子さんによって解決すべき問題のレベルはさまざまなので、上記のような基準で「やるべきこと」を決めるということです。

また「テストの問題を解き直して終了」ではなく、市販の問題集などで類題を演習しておくことも大切です。

もちろんお通いの塾の教材で類題演習いいのですが、お子さんが嫌がる場合などもあること、解説を読んだだけでは理解しづらい場合もあることなどから、市販の問題集の利用も検討していいと考えています。

■ ここ数ヶ月で「成績が落ちた」とお悩みなら

今年は春から新型コロナウィルスなどの影響で、休塾、オンライン授業や映像授業などに切り替わった影響などもあり、家庭学習のペースが乱れたり成績、クラスが下がってしまったというお子さんも多かったようです。

春先まではいい感じで家庭学習ができていて、お子さんのモチベーションも高かったのに、コロナウィルスによる塾の授業体制の変動時期から大きくペースが乱れてしまって、現在でも調子が戻っていないというお子さんです。

このようなケースでは、なんとしてもこの2ヶ月で調子を戻して新学年に臨みたいですね。

なんとかそのきっかけを掴みたい、ということで私が主宰する家庭教師「名門指導会」へのお問い合わせをいただいたり、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で開催している「オンライン相談会」にご参加いただく方も多くいらっしゃいます。

塾とご家庭だけではなんともならない問題を、第三者である機関や人に相談するのは、とても賢明な方法だと思います。

ご相談だけで解決策が見えてくることもあれば、家庭教師の体験授業という形でお子さんの勉強の様子を間近で見ることで解決の糸口が見えることもあります。

テスト直しの部分でもお伝えしましたが、市販の上質な問題集で復習することで解決することもありますね。

ぜひ1つでも2つでも、何かしらの「行動」を起こしていただければと思っています。