こんにちは、名門指導会の都関です。

 

このところ近所の小学校からは、運動会の練習の声が聞こえてきます。

今度の日曜日に開かれるようで、練習にもずいぶん熱が入っている様子が伝わってきます。

子どもたちの元気な声を聞くと、こちらもなんだか嬉しくなってきますね。

生徒たちに聞くと、9月の内に運動会が終わった小学校も多いようで、落ち着いて勉強に向かえるようになった子が増えてきました。

気候も和らぎ、季節の変わり目で風邪をひいていた子も回復し、いよいよ「勉強の秋」のスタートです。

 

「ここで次学年に向けた準備を」と、お考えの親御さんも多いことでしょう。

私たちへのご相談も、例年10月に入ると、

「来年は6年生なので、志望校別特訓のクラスが始まりますが、準備しておくことはありますか?」

「新学年では、どのように勉強を進めると良いですか?」

といった、次学年に向けたご相談が増えてきます。

 

2月に新学年が始まる大手進学塾では、10月の時点でこのような話をすることは決して「気が早い」わけではありません。

むしろ、今から心の準備をしておかないと、満足のいく結果はなかなか得られないのが現実です。

そこで今回は、関西でも着々とその存在感を増している、日能研の現5年生に向けたお話をしたいと思います。

 


☑生徒数が急増した影響に目を配りましょう。

希学園からの転塾などにより、塾生数が急激に増えている地域があります。
特に神戸方面で顕著です。本科クラスが岡本校で5組、西宮北口校では8組まで膨れ上がっています。
生徒数、クラス数が増えるとどんな影響が生じるでしょうか。

まず、競争原理が強く働くため、上位層のお子さんの学力が今まで以上に伸びることが期待されます。

最難関校への合格者数が増えるかもしれません。

しかし一方で、先生方も今まで以上にお忙しくなるため、お子様1人1人への目の行き届き具合は、どうしても希薄になっていきます。

今までなら声をかけてもらえていた場面で、そのまま放置されてしまうことが起きるかもしれませんので、

お子様のちょっとした変化などには気をつけておきたいですね。
 

 

☑日曜志望校別特訓のクラスが決まるのは「今」です


5年生の方々のうち、今現在の段階で日曜志望校別特訓のことを意識している方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。

「6年生の話ですよね?」なんて、思ってらっしゃる方が多いかもしれませんね。

しかし、その考えはちょっと甘いと言わざるをえません。

というのは、6年生で開講する日曜志望校別特訓の参加資格は、5年生の今これからの成績により決定するからです。

つまり、日曜志望校別特訓のどのクラスに入れるのかは、お子さんの今の学習によって決まるのです。

日能研では、志望校によって資格対象となるテストが異なります。

希望するコースの資格対象となるテストが何かを確かめて、公開テストやカリキュラムテストの準備をぬかりなく進めるようにしましょう。
 


これからの5年テストとどう付き合うべきか

日能研では、公開テスト、カリキュラムテストの他に、「思考力育成テスト」があります。

このテストは、調べ上げや気づきを求める、文字通り思考力を問う問題で構成され、他のテストとは趣が異なります。

一般的な入試問題に直結した内容ではありません。

入試でこのテストが直接役立ちそうなのは、洛星や京都府立洛北高付属中など一部の学校でしょう。


そういった性質のテストであるため、実は、日能研の現場の先生方も「思考力育成テスト」についてはそれほど重要視していません。

ただし、洛星、六甲、四天王寺等の難関中を志望する方には、日曜志望校別特訓の資格対象テストとなっているので

成績確保が必要となります。対策をどのように取っていくか、早めに先生に相談しておくと良いでしょう。

「PRE合格判定テスト」は、6年生で受験する合格判定テストと同様、成績表に合格判定が出るテストです。

1年後の期待値となる成績も添えられており、「がんばろう!」と思える演出もされています。

 

☑コース変更はいつ決断するのか

現在灘特進クラスに在籍しているけれども、志望校は甲陽、東大寺、洛南という方は少なくありませんね。

これらの学校は、6年生では選抜クラスの対象となっています。

しかし、少しでも上のクラスで鍛えた方が合格力を伸ばせるのではないかという考え方もあるために、

6年生になっても灘特進クラスでがんばるお子さんが毎年いらっしゃいます。

その場合、いつまで灘特進クラスに在籍するべきかは、かなり悩ましい問題となります。


私たちも例年、「どの時期に選抜クラスへ変われば良いのか?」というご相談を多数頂戴します。

この点、日能研の先生方は9月からの変更を進められることが多いようですね。
 

しかし私は、お子様によっては夏前にクラスを変わっておいた方が良い場合があると考えています。

灘特のカリキュラムに、ついて行くのが精一杯と言ったお子様です。
 

成長の程度や、お子様の性格により、「精一杯」の理由はいろいろです。


最近では、一つ一つの勉強を丁寧にやり遂げる性格である分、余分な勉強は嫌がるタイプのお子さんについて、

解決を手伝わせていただきました。

クラス選びも相談されたのですが、このケースでは、志望校に必要な内容を効率良く学び、余裕を持って過ごせるよう、

6年スタート時に選抜クラスへの変更をお勧めしています。

お子さんにとっても納得できる選択だったようで、その後の勉強姿勢が良くなった分、早速成績が上がり始めています。
 

 

 

冒頭でも申しましたが、今の時期は、5年生のお子さんについてのご相談が、一年の中で一番多く寄せられる時期です。

 

「まだ5年生」という気分から、「6年生が近づいてきた」という思いに変わり、

受験学年がスタートすることへの心配、不安が高まってくるのですから、信頼できる第三者に相談したくなるのはごく自然なことです。

 

日曜志望校別特訓の資格のことなど、今回お話ししたように、5年生の今のうちに動くべきことは思ったより多いものです。

早目の準備が必要だということは頭に入れておいてください。

 

もし、6年生へ向けてお悩みのことや、何となくの不安などがあれば、お気軽に名門指導会へお問い合わせください。

 

お母さん、お父さんが、「今何から始めるべきかが分からない」という状態を卒業して、

「まず何をして、次に何をどこまでやれば6年生のスタートが安心だ」と具体的に理解なさっているなら、お子さんにとって何より心強いことでしょう。

私たちは、がんばりたいお子さん、親御さんを、いつでも応援しています。

 

次回もお楽しみに。