中学入試の問題を見ると、その学校が「どんな子に来てほしいのか」が見えてくることがあります。

私は毎年、受験が終わると各学校の入試問題を確認していますが、その中でも特に興味深く見ている学校のひとつが、渋谷教育学園幕張中学校です。

今回、新潮QUEで、2026年度の渋幕の理科の問題を題材に、難関校がどのような力を子どもたちに求めているのかについてお話ししました。新潮QUE

記事の中で取り上げたのは、重曹とクエン酸の反応を題材にした問題です。

小学生が塾で習っていない内容も含まれていますが、問題文やグラフを丁寧に読み、与えられた情報を素直に受け取れば、これまで身につけた知識を使って考えられるように作られています。

私は、こうした入試問題には、単に学力を測るだけではなく、

「この学校では、こういう学び方をしますよ」

というメッセージが込められていると感じています。

だから、入試問題はその学校の「0時間目の授業」でもあるのです。新潮QUE

中学受験の勉強では、どうしても

「これはテストに出るから覚えよう」
「この形なら、この解き方」

という学習になりがちです。

もちろん、知識や解法を身につけることは必要です。

ただ、それだけでは初めて見る問題に出会ったときに対応できません。

大切なのは、

「なぜこうなるんだろう」
「だったら、こうしたらどうなるんだろう」

と考えることです。

特に理科や算数では、この姿勢がその後の伸びに大きく関わってきます。

今回の記事では、渋幕の入試問題を通して、難関校がどのような子どもを求めているのか、そして家庭や日々の学習の中で、どのような問いかけをすると子どもの理解を深められるのかについてもお話ししています。新潮QUE

受験勉強というと、どうしても「何を覚えるか」「何問解くか」に目が向きます。

でも、その先にあるのは、

初めて出会ったものを面白いと思えるか。
自分の頭で考えてみようと思えるか。

という力です。

これから中学受験を迎えるご家庭には、ぜひ一度読んでいただければと思います。

▼新潮QUEの記事はこちら

「渋幕の理科」から見えてくる難関校が求める生徒の条件――パターンで解法を覚えさせるのは正しいか