中学受験生の皆さんこんにちは。

突然ですが、皆さんは日本の現首相のフルネームを正確に言えますか?

答えは菅義偉。カンでもヨシイでもガースーでもなく、「すがよしひで」ですね。

中学入試の時事問題は基本的に秋頃までのニュースから出題されます。

先日コラムでお話した東京2020オリンピック・パラリンピックと合わせて、9月29日に予定されている自由民主党総裁選挙に関するニュースもしっかりチェックしておいてくださいね。

さて、ここで社会科のおさらいです。

民主主義国のリーダーの選び方には2種類あったのを覚えていますか?

アメリカのように国民が直接リーダーを選ぶことができる大統領制に対し、日本がリーダーを選ぶ仕組みはどういうものでしたでしょうか。

・・・・・・はい、その通り!

日本の制度は議院内閣制といって、国民が直接リーダーを選ぶことは出来ませんね。

また、日本には「天皇」が存在していますが、天皇はあくまでも「日本国の象徴」であり政治には携わることがないことも合わせて思い出しておきましょうね。

実際に日本の政治を行うリーダーは「内閣総理大臣(首相)」と呼ばれ、国会議員の中から、衆・参議両議員の投票によって間接的に選ばれます。

ですから、国会で最も多く議席を持っている党のリーダーになることが出来たら、日本ではそのまま国の政治のリーダー、つまり首相になれるというわけでしたね。

今度の総裁選で日本の新たな首相が決まると、10月もしくは11月に総選挙もあります。(衆議院議員の任期=4年というのも覚えておきましょう)

新しい政党が誕生したり、与党が入れ替わったり、日本の政治が大きな変換点を迎え得るポイントですから、今回の総裁選・総選挙には日本中の注目が集まっています。

ここで、簡単に総裁選について確認しておきましょう。

総裁選は党のリーダーを選ぶ選挙ですから、今度の総裁選はもちろん自民党の国会議員のみに投票権があります。

今回の場合、衆議院・参議院合、そして約113万人の自民党員が投票する予定です。

投票の結果、過半数の票を獲得する人物が現れた場合はすんなり自民党総裁が決まるわけですが、もしもそのような人物が現れない場合は、決選投票が行われます。

(決戦投票の仕組みにおける1票の重み・格差については問題点が指摘されています。ぜひテキスト等でチェックしておいてくださいね)

最後に、総選挙についても少しおさらいしておきましょう。

総選挙が行われるタイミングは二つ。

一つは任期満了によるもの、もう一つは衆議院の解散によるものでしたね。

今度の総選挙が10月もしくは11月に行われると書いた理由は、そのどちらの可能性も考えられるからです。

現在の衆議院議員の任期満了は10月21日です。これに伴い総選挙を行うならば、その期日までに実施しなくてはならない決まりがありますから、10月17日(日)の開催が有力と言われています。

任期完了前に衆議院を解散し、それに伴い総選挙を行うならば、衆議院の解散からは40日以内に選挙を行えば良いという決まりがありますから、たとえば任期満了前日の10月20日に解散した場合、最も遅くて11月28日(日)に投票日を設ければ良いわけです。

果たして、「後手後手のコロナ対策」と批判され、内閣支持率もガタ落ちの中、現与党はどんな作戦で出てくるでしょう。

現在総裁選に立候補を表明しているのは岸田前政務調査会長、河野規制改革担当大臣、高市前総務相、野田幹事長代行の四人。

石破元幹事長は11日の演説で「納得がいかないまま拙速に決めることも避けたい」と出馬の可能性も残していましたが、やはり不出馬との表明がありました。

野田聖子幹事長代行も立候補に必要な20人の推薦人を確保し、立候補に間に合いました。

決選投票は避けられないと見られる総裁選と、総選挙。

さて、皆さんは最終選挙結果をどう予想していますか?

ぜひ、関心を持って総裁選ニュースをチェックしてくださいね。