皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

6年生の志望校別対策講座はいつから?

塾での6年生がスタートして、はや3ヶ月が過ぎました。

これまで、「第1回合否判定テスト」、「第1回プレ灘中入試」、「第1回プレ甲陽学院中入試」、「第1回プレ星光・洛星・六甲・西大和中入試」、「第1回プレ神戸女学院・四天王寺中入試」(以上、希学園)、「第1回・第2回灘中オープン模試」、「第1回合否判定学力テスト」、「第1回女子最難関中オープン模試」(以上、浜学園)など、中学校の名前をつけた「冠テスト」や「合否判定」という6年生にとってはとても気になる名称のテストが行われてきました。

また、これらのテストのほかにも、「灘中合格特訓」(浜学園)や「志望校別特訓 コース別特別講座」(希学園)なども実施され、初夏にして、はやくも受験モード全開といった感があります。

しかし、実際問題として、志望校別の本格的な対策講座はいつから始まるのでしょうか。

大手進学塾の場合、志望校別対策の中心となる講座として「日曜志望校別特訓」(浜学園)や「志望校別特訓」(希学園)が準備されています。

希学園「志望校別特訓(第期)」の受講は57月の公開テストの成績で決定

このうち、希学園の「志望校別特訓」は6年生の1年間を通して開講されており、すでに2月から第期がスタートしています。

 

 第Ⅰ期 

 第Ⅱ期 

 第Ⅲ期 

 第Ⅳ期 

 実施期間 

 2月~4 

 5月~7 

 8月~10 

 11月~ 

とはいっても、一部のコースを除くと、第期は「徹底した基礎固め」(2021年春 入試実績報告会資料より)が中心となりますから、本格的な志望校対策が行われるのは8月からです。

しかし、この第期の志望校別特訓を受講するためには、各コースに設定された「コース在籍下限値」をクリアすることが原則として必要になります。

この「コース在籍下限値」は灘コースを除き、第期は57月の公開テストの平均偏差値となっていますので、これからの3ヶ月間の公開テストの成績がとても重要になってきます。

浜学園「日曜志望校別特訓」の開講時期と受講基準

では、浜学園の「日曜志望校別特訓」はどのようになっているのでしょうか。

日曜志望校別 

特訓コース 

主眼校 

受講基準 

M灘コース 

灘・東大寺・洛南高附属・西大和 

62 

男子最難関コース 

灘・東大寺・洛南高附属・西大和・甲陽・星光・洛星 

56 

女子最難関コース 

神戸女学院・西大和・洛南高附属・須磨学園・清風南海・四天王寺(医志・英数Ⅱ)・高槻 

55 

男女難関コース 

六甲・関西学院・神戸海星・清風・明星・大谷(大阪)・同志社香里・関大系列 ほか 

受講基準なし 

(※浜学園 20193月配付資料より)

浜学園の「日曜志望校別特訓」は6年生の後半となる7月から開講されますが、ここで気をつけておきたいことは、78月期の「日曜志望校別特訓」が夏期講習と連動している点です。

例えば、夏期講習を男子最難関コースで受講するためには、「日曜志望校別特訓」の受講コースも男子最難関コースであることが必要になります。

その「受講基準」を決めるテストは、次のようになっています。

上記のテストのうち、どれか1回のテストの偏差値が「受講基準」をクリアすればよいのですが、テストの開催日程を見ますと、4月の公開学力テストや合否判定学力テストはすでに終わっていますし、5月の公開学力テストも実施予定日が59日ですから準備期間がほとんどないように思われます。

 

対象となるテスト 

実施予定日 

日曜志望校別特訓 

78月期) 

577回 公開学力テスト 

411 

1回 合否判定学力テスト 

425 

578回 公開学力テスト 

509 

もし、この5月の公開学力テストでも「受講基準」を満たすことができないと、「受験の天王山」とも言われる夏期講習も希望のコースで受講することができなくなってしまいます。

今からでも間に合います

しかし、そのような場合を想定してか、浜学園には2つの『救済策』が用意されています。

ひとつは上記の偏差値が「基準」であって「資格」ではないということです。

「受講基準」は、「志望校に対する最低限度の努力目標と各コースの最低限度の授業レベルを示すもの」と配付された資料に書かれていますから、偏差値が基準に達していなくても希望すれば受講することは可能です。

もうひとつは、「各時期の途中の月であっても受講資格が取得できた時点で、希望のコースへ移籍することができます」(同資料)というものです。

つまり、これまでの「公開学力テスト」や「合否判定学力テスト」で、受講したいコースの偏差値を獲得できていない場合でも、6月の公開学力テストで受講基準をクリアできれば、7月から始まる「日曜志望校別特訓」や「夏期講習」の受講が可能になるということです。

希学園の「志望校別特訓 第期」の「コース在籍下限値」を決めるテストも、浜学園の「日曜志望校別特訓」と夏期講習の「受講基準」を決めるテストも、まだ残されています。

もし、現時点で希望するコースの偏差値をクリアできていない場合でも、これからのテストに向けて課題を整理し、それらを解消していけば間に合います。

何が課題かわからない、成績を伸ばすための学習がわからないようでしたら、お通いの塾で教育相談をお受けになられてみてください。

お時間がなかなかとれないという場合には、名門指導会でも電話でご相談を承ることができます。

いずれにしてもできるだけ早めに準備を開始して、志望校に一歩でも二歩でも近づいていきましょう。