東京を含む7都府県に緊急事態宣言が発出され、私も家で過ごす時間が長くなりました。

主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局」との共催で定期的に行っている個別の相談会も、4月はオンラインで行っています。

可能な限り人との接触機会を減らすというのは、コミュニケーションの生き物である人にとって、辛いものです。
しかしオンラインでのやり取りが多くなって感じるのは、画像と音声によるオンライン上でのやり取りの質は、数年前に比べても格段に上がっているということです。

これはハードの面とソフトや内容の面、両方で感じることです。

パソコンなど機器の性能が良くなり、通信の速度や品質もリアルタイムでのやり取りをスムーズにしています。
お互いスマートフォン1つで、質の高いオンラインミーティングを行うことも可能になっています。

オンラインでの授業、指導も行っていますが、手元を映すカメラを用いてかなり対面に近い状況を作り出すことができています。

意外な発見として、対面では見過ごしがちなことがオンラインのやり取りでは意識されるということがあります。

たとえば、言葉の選び方1つをとってもそうです。

映像では、対面のやり取りとくらべて「息遣い」までは伝わりません。

ふだんよりも身振り手振りを意識的に大きくするにしても、やはり厳密に「言葉だけで伝わるように」を前提に言葉選びをする必要があります。

これは生徒側にも同じことが言えます。

なんとか、今自分が考えていること、自分に起こっていることを画面を通して相手に伝えなければならないので、必然的にふだんよりも言葉を意識するようになります。

3月の上旬に、各塾が休講とそれにともなう映像授業を実施したときには、ほとんどの塾が視聴するタイプの「一方通行」の映像を配信しましたが、今回の非常事態宣言では双方向型の授業を打ち出している塾も出てきています。

一斉授業ですから、個別のマンツーマン授業とは違いますが、視聴するだけの授業に比べると臨場感や一体感などがあるのではないでしょうか。

たくさん不自由も感じますが、新しい環境に慣れてツールを使い、乗り切っていきましょう。

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