8月も下旬に差しかかり、すでにお母さんたちの意識は9月からの生活に向いているかもしれませんね。
6年生のお子さんのご家庭では、そろそろ志望校の過去問をどのように演習していけばいいか、そんなことが気になっているのではないでしょうか。
塾によっては、夏休み中にいくつかの学校の過去問を演習するよう、指示があったかもしれません。
各塾とも、そろそろ過去問演習の指示が出始める時期ですが、その具体的な時期には差があります。
遅い塾では「11月くらいからで大丈夫」という場合もありますが、さすがにそれでは遅すぎます。
まずは第1志望校以下、第2、第3志望や1月の「前受け校」まで、どのような学校を受験する可能性があるか、リストアップしてみましょう。
多くのお子さんは、5、6校はあがってくるのではないでしょうか。
それらの学校の過去問を数年分ずつ演習するとして、どれくらいの日数が必要になるか、ある程度見当がつくと思います。
もちろん、4教科演習することになりますから、塾で指定される勉強以外に、かなりの時間が必要だとわかります。
その時間をいつ、どのようにとるか。
日曜や祝日はまとまった時間が取れそうですが、9月からは日曜の志望校別特訓が始まることもあり、時間のやりくりは意外に難しいのです。
こうやって考えていくと「過去問は11月からでいい」というのがいかに遅いかがわかると思います。
過去問に関してよくある質問に、以下のようなものがあります。
「過去問は古い年度のものからやるのがいいですか?」
「過去問は繰り返しやったほうがいいですか?」
「第一志望校の過去問は、何年分くらいやったらいいですか?」
これらへの答えは、実は人それぞれ、また考え方によります。
たとえば、第一志望校の過去問であれば、できれば入念にやりたいですから、5年分以上。
お子さん、学校によっては10年分以上という場合もあります。
併願校や、特に「前受け校」などは、そんなにたくさんの年度をやらなくてもOKですね。
また、始める年度ですが、一般には古い年度のものからすることが多いと思います。
そして過去問の繰り返し演習ですが、ことさら意識して繰り返す必要はないと考えています。
ただ、出題の癖や傾向を知るという意味では、特に第一志望校に関しては繰り返すよりも、多くの年度を解くのがよいでしょう。
また市販の過去問本は、書籍化に都合がいいように編集されていますから、実際の問題の余白の大きさなどを知る意味では、実物かそれに準ずるもので演習するのが効果的です。
入試問題は販売、あるいは少数ですがHPなどで数年分公開している学校もあります。
四谷大塚のHPではPDFを掲載していますね。
学校配布の過去問や四谷大塚HPのものは、過去問集のような解説はありません。
上手に併用していきたいですね。
まもなく受験まで5ヶ月を切ります。
(関西の受験生たちは、すでに5ヶ月を切っていますね)
計画を立てて過去問に取り組んでいきましょう!