5年生は、そろそろ6年生の準備に本腰を入れなければなりませんね。サピックスでは1月11日に「新学年 入室・組分けテスト」が実施されました。冬休みにノーマークだった地理が大々的に出題され、地理の復習の必要性を痛感したお子さんも多かったのではないでしょうか。
算数はいつもどおり計算問題、三行問題に始まり、大問3では立体の投影図や大問7の数論など、バラエティにとんだ問題、レベルも易しいものから難しいものまでバランスよく出題されていて、よくも悪くも今のお子さんの算数の実力がわかる出題だったと思います。
同様の組分けテストは四谷系の塾でも24日(日)に行われます(公開組分けテスト)。現在の学力をしっかり把握した上で、新しい学年に臨みたいものですね。
そして、あと一歩進めて、現状の把握だけでなく「新年度に向けてこれだけはやっておこう」というテーマを決めて、2月に新しい学年が始まるまでに実行しておいてほしいのです。
組分けテストや志望校判定テストが多く行われるこの時期、その結果は非常に気になるところですが、テストの本来の目的の1つ(とても大切な1つです)、テストの内容とお子さんの出来から今やるべきことを考え、弱点分野や課題の穴埋めをしておく、ということです。
塾のカリキュラムは、学年が上がるにつれて子どもへの(ご家庭へもです)負担が増すようにできています。受験がどんどん近づいてきて、習うことも難しくなるので当たり前といえばそうなのですが、特に6年生になるお子さんには「6年生の夏までに学力を完成させる」気持ちで準備してほしいと思います。塾のカリキュラム自体がそうなっているからです。6年生の前半までにカリキュラムの学習を終え、後半は総復習をしながら受験対策という形です。
特にサピックスのカリキュラムは「無駄」がなく、あらゆる塾の中で最も効率のよい作りになっているのではと思います。毎回の内容をしっかり身に着けているお子さんには、最大の効果を発揮するでしょう。
しかし、この「無駄」のなさのため、一度つまずき始めると挽回が難しい、という側面もあるのです。だから、この組分けテストで見えてきた弱点は、新学年が始まるまでに潰しておくのが最善なのです。
サピックスに限らず、他塾でも小6のカリキュラムは似たような考え方で作られていますから、5年生最後のこの時期、テストの結果だけでなく内容をよく見て「テストなおし」と「テストから見えてきた課題の穴埋め」を意識的に行っておきましょう。