今年度の入試傾向分析「2014年中学入試傾向分析と2015年度入試対策について」をホームページにアップしました。

私が話している動画もあります。名門指導会のHP から入ってみてください。

 

さて、今回は小4生の学習プランニングについてお話をしたいと思います。

プランニングには、三つの要素があります。
一つ目は、何をやるかという”内容”、
二つ目は、いつやるかという”時間”、
三つ目は、何のためにやるのかという”目的”です。

「何を」「いつ」やるのかは、最終的に一週間のタイムスケジュールの表に落とし込めれば良いのですが、

いきなりやろうとすると失敗します。

 

(準備期間)

1週間程度、夜寝る前にその日にやったことを箇条書きにします。

この段階で、学校の宿題や塾の宿題がどの程度出ているのかが把握できます。


次の1週間は、学校から帰ってきたら、その日にやる事を箇条書きにします。

そして、終わったら線で消していきます。終わりきらなければ、それを翌日の最初に書き留めます。

このようにして、実際に学習した内容を2週間分書き留めた上で、1週間の予定を考えていきます。
 

(1週間の学習プランの作り方)

・塾の授業があった日に、その日の復習を入れる。

 全部出なくても構いませんが、授業を思い出せる程度の復習は必ず入れてください。

・4教科のバランスを考えてください。

 不足しがちなのが、理科と社会です。この2教科については、宿題の問題を解くだけにならないようにしてください。

「説明を読む時間」「覚える時間」「問題を解く時間」を区別してください。

・多すぎないように心がけてください。

 小学校から帰ってきてから寝るまでが、勉強で埋め尽くされているのはよくありません。

塾のレベルが合っていないのか、学習プランが間違っているかのどちらかです。

「子供が、ちょっと頑張れば実行できそう」な量にしてあげてください。
 

さて、三つ目の目的です。

学習には、「練習する」「覚える」「考えたり理解したりする」という3つの要素があります。

塾の多量の宿題をやっていくうちに、「覚える」学習ばかりになりがちです。

理科や社会は当然そうですし、そのうちに算数も解き方を覚える意識が強くなりすぎる傾向があります。


4年生で重視したいのが、練習です。計算練習・漢字練習・音読練習などです。

いわゆる「読み書きそろばん」です。

計算練習では、だいたいできるレベルではなくて、素早く確実に出来るようになることことが大切です。

出来れば、毎日計画的にやって欲しい事柄です。

 

「考えたり理解したりする」事も重視したいのです。

受験勉強が始めに身についた思考習慣は、後々の学習に大きな影響を及ぼします。

ところが、「考えなさい」「理解しなさい」と言っても子供にはどうして良いのかわかりません。

子供が先生役になり、親が生徒役になる家庭内ミニ授業をお勧めします。

 

そして、学習項目を1週間の表に書き出したところで、

「練習」を目的とするものには「練」、

「暗記」を目的とするものには「暗」、

「考えたり理解すること」を目的にするものには「考」

を目立つように書き込んでいかせるのです。


今は覚える練習だ、次は考える練習だ・・・・と意識させることで、暗記学習だけになりがちな意識を変えることが出来ます。

一度お試しください。