前回のテスト分析のご案内に多数のご依頼を頂戴しました。ありがとうございます。

現在、順次お返事を差し上げて、ご応募いただいた方のテストを分析中です。

今回お応えできなかった方にも、あらためて機会をお作りする予定ですので、ご期待ください。

まだ数多くの分析が出来たわけでもなく、塾も学年もマチマチなのですが、失点の傾向は似通っているようです。

以前から、ご相談時にお伝えしてきたことと整合しているので、今回は皆さんにもお知らせしますね。
 

・ミスの傾向

今回、皆さんからお送りいただいた算数テスト結果の分析から、ある傾向が見えてきました。

多くの方が計算、小問でのミスにより多くの点数を失っていらっしゃるのです。

さらにミスの多くは、写し間違い、足し算間違いでした。

計算問題を計算用紙に書き写す際に、数字や計算記号の写し間違いが起こっています。

足し算間違いでは、掛け算の筆算をする際の足し算でミスが起こっているケースが複数見られました。

上記の2つのミスが、ケアレスミスと思われる内容の約半数にのぼります。

会員様のテストを分析している際にも同様の傾向は見られます。
 

・ミスはなくなるの?

塾でケアレスミスのことを相談すると、「落ち着いて取り組めば・・・」「丁寧に計算すれば・・・」「本人が成長すれば・・・」

さらには「気合を入れろ!」などと、曖昧なお返事が帰ってきた経験を持つ方が少なくないのではありませんか?

「落ち着いて」とか「丁寧に」と言われても、具体的にどう行動すれば良いのか分かりませんよね。

当事者たるお子様にとっても、決して手を抜いている気持ちはないはずで、どうすれば気合が入るのか「???」な状況が多いように感じます。

では、ミスを減らすためには何をすれば効果的なのでしょうね。

早急にミスを減らすためには、お子様の「何をすれば」に応えてあげることが大切です。

具体的手法を見つけて実践をしていけば、ミスは減っていくものです。


・具体的作業への落とし込み!

まず、ミスの検証から始めましょう。

お子様は、どこでどんなミスをしていらっしゃいますか?

すぐに回答できたお父様、お母様。お子様のテスト結果をよくご覧になっていらっしゃいますね。

把握ができていらっしゃらない場合は、すぐにこれまでのテストを振り返ってみましょう。

ミスの検証ができたら、そのミスを減らすための具体的作業の発見です。この作業は、

受験のプロと一緒にお探しになることをお勧めします。

例えば、答えの書き間違い。「兄の所持金」を求められているのに「弟の所持金」を答えている場合は、

「解答欄に答えを書き込むタイミングで、設問部分に下線を引く。」といった具合です。

対策が見つかれば、実践です。

小学生のお子様にとって日常的に行動していない作業を、テストの現場に限って実践することは不可能に近いでしょう。

「どうしたらいいのかは教えてあげたのだから、ちゃんとやりなさい。」は通用しないのです。

普段から実践させる環境づくりが大切です。

(都関)