今年は早い梅雨入りでしたが、このところのお天気はまるで空梅雨ですね。

急な気温の変化もあり、体調を崩してしまうお子様(お母様も!)もいらっしゃいます。

長い夏休みを前に、体調には十分気をつけてくださいね。

さて、以前このブログで、公開テストに有効な対策を別の機会にお伝えすると書きました。

今回はその話題にしましょう。

相談でお伺いしていると暗記分野は、テスト準備のイメージがしやすいようですが、

算数などは何をしようか迷ってしまう方も、多いようですね。

そこで、浜学園、希学園、日能研などの大手進学塾の公開テスト算数対策についてお話ししますね。

もちろん他塾のテストでも同様に効果的です。

・教科内容か得点技術か


公開テストの対策を考える時、私は大きく2つのパターンに分けることにしています。

一つは、皆さんもイメージされる教科内容の補強的な対策です。

もう一つは、テスト現場での得点技術の強化、即ちミスを減らして得点力を上げるための準備です。

返却後のテストを直してみると、すぐに正解の出る問題がありませんか?

この手のミスでお困りのご相談件数は例年多数を占めます。

しかも、中には100点満点中の20点分を超えるなんてこともあります。

このような失点のうち半分も取り戻せたら・・・。と言った思いを実現するためのテスト対策をお知らせしましょう。

・時間配分、間違っていませんか?


お子様方の受験現場を拝見していて、いつも気になることがあります。

それは、難しい問題に時間をかけていることです。そして残念ながら、解答に至らない場合も少なくないのです。

しかも、後半の難問に時間を使うために前半を猛スピードで解き進めています。

この受験の仕方では、本来正解できるところでミスをしてしまいがちです。前半の全体正答率の高い問題で失点を繰り返す場合には、

この姿勢で受験していることが想定できます。

塾の先生方にテストの分析をお願いすると、「テストでの時間配分が・・・。」とお返事されますよね。

一問、一問にかける時間を「何を判断基準に、どのように配分すれば良いのか」まで具体的なお話がない場合が多いようですが、

テストの中には優先して時間をかける問題と、できる限り時間をかけない問題が存在して、その見極めによって時間の配分が決まると

思ってください。

・ミスを減らす対策とは?


塾でテストのミス対策を相談すると、「本人の気持ち次第」と言った精神論で終わってしまったご経験はありませんか?

しかし、精神的成長を待たなければ実現しないとも言えるこの方法では、いつまで待てば良いのかわかりません。

即効性を求めるならば、具体的手法への落とし込みが必要です。

一口にミスと言っても,読み違い、読み飛ばし、計算間違いなどパターンはいろいろです。

対策手法を決めるために、どんなミスを数多くしているのか検証が必要です。

お子様が起こしがちなミスのパターンがわかれば、その対処法を考えましょう。

例えば、兄と弟など求められる対象の取り違えが多い場合には、「解答欄に答えを書きこむ時に設問に下線部を引く。」というように、

対処法は出来るだけ具体的な作業にしてください。

このように、できる問題にこそ時間をかけて取り組んでみてください。

・繰り返しが必要


対処法が見つかっても、まだ安心はできません。

お子様がテストの現場で実践してくれなければ役立たないのですから。

そこで、普段宿題をする時から同じ作業を繰り返し実践するようにしておくことが大切ですね。

お子様が「これをすればいいんだ」と理解しやすいように、出来たら褒めてあげるなどの工夫もあると良いでしょう。

また、テスト直前の実践だけでは大きな効果は期待出来ません。

日常的に訓練を繰り返すことが大切なのですね。

・浜学園6年公開テストについて


一般的に、模試であれ、入試であれ算数のテストは若い番号の問題ほど難度が低い傾向があります。

しかし、浜学園の6年公開テストだけはそうとも限らないようです。

特に2月から5月の公開テストは、ここ数年、大問2番(小問集)でもかなり正答率の低い難問が複数出題されています。

そのため、平均点も40点を割るほど低いのです。

ですから、解く問題を選んで取り組む技術と習慣が求められるのです。

よーく気をつけてくださいね。

問題選択の技術については、次回お話しすることにしましょう。