今回から、名門指導会関西統括責任者の都関先生から、ブログ原稿の提供を受けることができるようになりました。

関西の塾情報やその使い方を思いっきり書いて頂けることになりました。

 

 

6年生のお子様には受験の天王山と言われる夏休みも目前に控えてきました。

各塾でも、夏期講習会に向けての説明会が始まりましたね。

いよいよ志望校へ向けての具体的な準備に目がいき始めたのではありませんか。

今回は、各塾の志望校別特訓についてのお話です。

まず関西の2強となる浜学園と希学園からお話しましょう。日能研や馬渕教室についても別の機会にご紹介しますね。

 

浜学園編

・参加したいのは9月から

浜学園では志望校別特訓のスタートが6年生の7月です。

そして、7月、8月のクラス編成は並行して開講されている夏期講習会と同様に難関、最難関の2つのコースとなります。

上位コースの最難関への参加資格は、第一回合否判定学力テスト、5月、6月の公開学力テストで1回でも偏差値56を超えることです。

注意点は、夏期講習期間と並行しており、体力的に厳しい時期であること。

体力面に不安のあるお子様は、この時期の受講を見送っても良いでしょう。

また、9月以降の資格に不安がある場合も夏休みの間に苦手を克服したり、得意を伸ばしたりする時間を確保するために、

志望校別特訓の受講は9月からという選択もお勧めです。

 

・テキストが難しい最難関コースの選択は慎重に

春期講習会などとは異なり、テキストが難関コースと最難関コースで異なります。

最難関コースのテキスト内容はかなり難しいものとお考え下さい。

灘、甲陽、洛南中など一部の学校に対応したテキストです。

ですから、大阪星光や白陵を目指すお子様には必要な内容とはいえません。

ついつい上位コースへの参加を意識しがちですが、最適な学習環境の検討が大切です。

 

・単独のターゲット校を持つコースは参加しましょう

また、9月以降は志望校ごとのコース編成になりますが、コースへの参加資格は灘中以外の最難関校コースは一律偏差値56となります。

校舎によって設定されるコースが異なるため、普段の受講教室とは違う教室へ通うことを求められることも少なくありません。

しかし、「星光コース」のように単独のターゲット校を持つ志望校別コースへは参加しておきたいものです。

 

・志望校をターゲットとするコースが無い場合

中には、白陵・須磨学園コースなどの合併コースや志望校をターゲットとするコースそのものが無い場合もあります。

「塾ではとにかく参加」を求められることが多いようですが、むしろ志望校の過去問をご自身で解き、対策を進めたほうが良い場合もあります。

この場合には、確実に問題点を解消する環境設定が必要になりますから、時間の使い方や使用テキストについて

受験のプロに相談されるのが良いでしょう。

 

浜学園では、とにかく一回でも偏差値56を越えておくと灘中以外のほぼ全てのコースへの参加が可能です。

しっかりと公開対策をして頑張って下さい。

どんな公開対策をすればいいかって? それはまたの機会にご紹介しますね。

 

希学園編

 

・資格制が復活しました

希学園は、年度当初の方針とは異なり、4月より、志望校別特訓への参加資格が実質自由参加であったガイドラインから、

明確な資格制へ変更されています。

春期、夏期講習会は例年、ベーシックコースに準じたクラス編成となっているのに対し、

志望校別特訓は2月のスタート時から学校別のクラス編成となっています。

 

・志望コースへの参加は9月でも間に合います

希望するコースへの参加時期ですが、浜学園のコース開講時期を考えると9月でも遅くはありません。

目先の資格到達に振り回されず9月を見据え、夏休みを有意義に過ごせる中期的な学習計画を立てることが大切ですね。

 

・あせらず最適な学習目標を

志望校別特訓への参加が資格制になったことで、よりいっそう公開テストの成績の重要度が上がりました。

目標設定がはっきりして学習への張り合いが充実する一方で、目先の得点を意識しなければならず長期的な学習予定が

立てにくくなってしまうことが注意点といえるでしょう。

現時点では、志望コースへの参加資格を取りに行くよりも、成績を伸ばすための最適な学習プランを優先させたいですね。

 

・各コースの資格偏差値は合格の目安

志望校別特訓の資格偏差値は、過去の塾生の合格状況を精査して設定されているため、参加資格のみならず、

それぞれの学校への合格可能性の指針ともいえます。

できれば9月、遅くとも11月にはこの偏差値を乗り越えることが受験への必要条件ともいえるのです。

ですから、11月までに志望校のコース資格偏差値を超える成績を出すことを目標に頑張りたいですね。

 

希学園の面倒見のよさは厳しい管理とも受け止めることが出来ますね。

課題も多く、ご家庭がお子様を守ってあげたい塾と言えるでしょう。

くれぐれも目先の成績にとらわれず長期的な視点で計画を立ててあげてくださいね。