昨日、あるところから依頼されてセミナーをしました。皆さん本当に熱心で、会終了後もほとんどの方が残られて、お子さんの学習について個人的な御相談を承りました。

「やはり、頑張っているのに成績が上がらない」悩みを抱えていらっしゃいました。
復習の意味を込めて、ポイントをまとめてみたいと思います。

・「わかる」を「納得」の状態に高めるには、子供が快適な気分でいることが必要。

わかる・・・筋道を最後までたどることが出来る状態。
納得・・・・筋道を最後までたどる過程で、「な~るほど!」「へ~そうだったのか」と感情が動く状態。

・子供を快適な気分にするには。
1 学習内容を上手に取捨選択することで、過剰な負担感から解放してあげる。
 (「ちょっと頑張れば、何とかなりそう」という成功の予感を感じることが出来る量を目指す)
2 子供が学習しているときや、普段の生活での声かけが大切。
    「○○がだめだから、□□しなさい。」というような、否定から始まる言い方をしない。「あなただったら、□□すると△△のような良いことを起こせそうね」というように、「ちょっと頑張れば良いことがありそう。」と、近い将来に良いことがおきそうな予感を感じさせるような言い方がポイント。

・学習内容の上手な取捨選択の仕方
1 お子さんが授業中に○△×を小問毎に付ける。

○ = 簡単に解けて正解した問題
△ = 授業を聞いてやっと分かった
× = 授業を聞いても分からなかった

2 親御様の方でも、可能なら、ABCのランクわけをする。
A = 今出来て当然の問題
B = いずれできなければいけない問題
C = できなくて良い問題

お子さんが△を付けてきた問題を中心に復習する。(宿題内容の中で△に該当するものを真っ先にやる)
×の問題はやらない。

3 塾でやったテストの復習は大切。間違い直しは、正答率を目安に行う。
 御三家志望者でも、正答率20%以下の問題を復習する必要はあまりない。(塾によって若干の差がある)

4 算数の勉強に親御さんが付きそう時の、効果的な声かけ。
 「何がわかっているの?」
 「何が聞かれているの?」
  「その数字の単位は?」
 *子供が、自分の頭の中の言葉で再確認したり思考の過程を振り返ることが出来る声かけ。

セミナーに参加していただけなかった方にも参考にしていただけたら幸いです。