月: 2020年4月

【関西】各塾のコロナウィルス対応と家庭学習について

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■新型コロナウイルスに対する大手進学塾の対応

新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた緊急事態宣言が、日本全国に対して4月16日に発令されました。

大阪府や兵庫県などに対してはすでに4月7日から発令されていましたが、16日に緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、多くの大手進学塾でゴールデンウイーク期間中のイベントやテストの中止・延期などが発表されました。

下記の表は、大手進学塾の対応の一部をまとめたものです。(最新の情報は各塾にご確認ください。)

テスト・イベント・説明会と実施予定日

対象

対応

浜学園

4/29(水・祝)

第1回 灘・東大寺・洛南・甲陽・星光・西大和・洛星中入試合格判定7冠特訓

小6

4/29より

web講義に変更

第1回 南山女・東海・滝チャレンジテスト

灘中日本一模擬入試(東京会場)

第1回 サクセスへの道特訓

第2回 灘中対策講座

小6

小6

小6

小5

中止

5/2(土)

灘中2日目徹底特訓

小6

5/29より

web講義に変更

5/3(日・祝)

灘中合格杯争奪勝ち抜き戦

小6

5/6より

web講義に変更

南山中女子部・滝中GW算数対策

南山中女子部GW算数対策

東海中GW算数対策

小6

小5

小6

中止

5/4(月・祝)

第2回 灘中入試練習と解説講座

小6

5/4より

web講義に変更

星光中スーパー予想テスト大会

小6

5/22より

web講義に変更

第1回 女子最難関中オープン模試

第1回 灘中チャレンジテスト

第1回 女子最難関中チャレンジテスト

小6

小5

小5

中止

5/5(火・祝)

第2回 灘中オープン模擬入試

小6

5/15より

web講義に変更

馬渕教室

5/3(日・祝)

5/4(月・祝)

第2回 灘中トライアル

小6

希学園

4/29(水・祝)

第1回 学園長杯争奪テスト大会

小4~6

中止

5/3(日・祝)

灘中合格へのプロローグ

灘中への道Ⅱ 希学園の最難関中合格指導力を君に!

小4

小3

中止

5/5(火・祝)

第1回 プレ灘中入試および当日特訓

第1回 プレ甲陽学院中入試および当日特訓

第1回 プレ神戸女学院・四天王寺中入試

第1回 プレ星光・洛星・六甲・西大和中入試

小6

小6

小6

小6

中止

第1回 須磨学園実力テスト

志望校別特訓第Ⅰ期のまとめ(難関中コース)

小6

小6

5/6(水・休)

第1回 プレ灘中入試および当日特訓

第1回 プレ甲陽学院中入試および当日特訓

小6

小6

中止

東大寺・星光・西大和攻略への道Ⅰ

第1回 洛南高附属中入試実戦テスト

第1回 プレ神戸女学院・四天王寺中入試 国語・社会解説講座&算数・理科特別講義

第1回 プレ神戸女学院・四天王寺中入試 国語・理科・社会解説講座

第1回 プレ星光・洛星・六甲・西大和中入試解説講座

第1回 須磨学園実力テスト解説講座

小6

小6

小6

小6

小6

小6

神戸女学院中対策講座Ⅰならびに学校を知ろう

小5

中止

日能研

4/24~4/30

授業・テスト

全学年

中止

GW中

通室生にMY NICHINOUKENにて案内

全学年

5/6(水・祝)

全国公開模試 志望校選定テスト

小6

申し込み受付中

注:4月21日午前10時の時点で各塾のホームページで公開されている内容です。※は対応についての表記がありません。

上記の他に、浜学園では4月26日(日)に実施予定の「第1回 合否判定学力テスト」が中止となり、また、希学園では4月12日(日)に実施予定でした「公開テスト」を4月26日(日)に自宅で行うことになるなど、昨年までとは全く違った状況になってきています。

■大手進学塾の対面式一斉授業はオンライン授業に変更

小学校が休校となったため、公立の小学校では学習プリントをインターネット経由で家庭に届ける対応策をとっている他、一部の私立の小学校では授業のweb配信を開始しています。

一方、インターネット環境を整えやすい大手進学塾では、単方向のweb授業を配信して学習の年間計画を維持するようにしている他、教室に通っているときに近い状態で学習に取り組めるようにZoomアプリなどを用いた双方向のオンライン授業も行っています。

■家庭学習で気をつけたいこと

大手進学塾のオンライン授業を受けることで授業の進度を守っていくことは可能になってきていますが、やはり、通塾できないことによる不安も残っています。

塾に通っていれば可能となる、宿題のチェックや復習テスト、確認テストなどによる学習内容の定着確認、アウトプット力の強化が、家庭学習だけではなかなか難しいという点です。

小学生の場合、塾の先生による宿題のチェックがないと、全部仕上げない、答え合わせがいい加減になるなど、宿題への取り組みがどうしても甘くなりがちですが、再び通塾が可能になったときのことを見すえ、塾に通えていたときと同じような1週間の学習サイクルと学習姿勢を維持することが大切です。

ただ、今回の出来事が塾での学年が変わる直後であったため、例年であれば、2月、3月で新学年の学習サイクルを作り、その中で出てきた課題を塾の通常授業が行われない春休み期間を利用して修正するという取り組み方が、今年の場合は難しくなっていると思います。

6年生にとって、志望校別の傾向対策が本格的に始まる7月までの期間は、受験勉強の基礎部分を確実なものにする時期ですから、もし、学習サイクルが上手くいっていない、勉強への取り組み方に不安があるなどを感じておられましたら、お通いの塾の先生など専門家に相談して、早めに修正をしていくことが重要だと思います。

オンライン授業で気づいた「言葉の大切さ」

東京を含む7都府県に緊急事態宣言が発出され、私も家で過ごす時間が長くなりました。

主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局」との共催で定期的に行っている個別の相談会も、4月はオンラインで行っています。

可能な限り人との接触機会を減らすというのは、コミュニケーションの生き物である人にとって、辛いものです。
しかしオンラインでのやり取りが多くなって感じるのは、画像と音声によるオンライン上でのやり取りの質は、数年前に比べても格段に上がっているということです。

これはハードの面とソフトや内容の面、両方で感じることです。

パソコンなど機器の性能が良くなり、通信の速度や品質もリアルタイムでのやり取りをスムーズにしています。
お互いスマートフォン1つで、質の高いオンラインミーティングを行うことも可能になっています。

オンラインでの授業、指導も行っていますが、手元を映すカメラを用いてかなり対面に近い状況を作り出すことができています。

意外な発見として、対面では見過ごしがちなことがオンラインのやり取りでは意識されるということがあります。

たとえば、言葉の選び方1つをとってもそうです。

映像では、対面のやり取りとくらべて「息遣い」までは伝わりません。

ふだんよりも身振り手振りを意識的に大きくするにしても、やはり厳密に「言葉だけで伝わるように」を前提に言葉選びをする必要があります。

これは生徒側にも同じことが言えます。

なんとか、今自分が考えていること、自分に起こっていることを画面を通して相手に伝えなければならないので、必然的にふだんよりも言葉を意識するようになります。

3月の上旬に、各塾が休講とそれにともなう映像授業を実施したときには、ほとんどの塾が視聴するタイプの「一方通行」の映像を配信しましたが、今回の非常事態宣言では双方向型の授業を打ち出している塾も出てきています。

一斉授業ですから、個別のマンツーマン授業とは違いますが、視聴するだけの授業に比べると臨場感や一体感などがあるのではないでしょうか。

たくさん不自由も感じますが、新しい環境に慣れてツールを使い、乗り切っていきましょう。

オンラインで指導中

いま「じっくり考える」本来の勉強が求められている!?

新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。
春休みまでの小学校の休校が終わり、春休みになりましたが、4月の新学期から新しいクラスメイトと勉強ができるというお子さんの希望は、地域によっては叶えられないかもしれません。
塾の授業やイベントも不安定で、模試などが中止になったケースも多いようですね。
お子さんが家で過ごす時間が長くなり、それはそれで親としては大変だと思います。
なにせエネルギーを持て余している子どもたち、家に閉じ込めておくのもかわいそうですが、今は我慢のときでしょうか。
■ 2020年の入試問題をあらためて見返してみると…
2020年の入試問題を分析し、就任相談員を務めさせていただいている、中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」と私が主宰する「名門指導会」共催のセミナーを2月に行いました。
その場でもお伝えしたのですが、昨年から感じていた「ある変化」が今年の入試問題からも感じられたことが印象的でした。
私としては、とても楽しみな変化です。
それはどのような変化かというと「ただ知っているだけ」という知識や「とにかく丸覚え」といった勉強方法では通用しない入試問題が増えているのです。
手っ取り早く「解き方」を覚えて鮮やかに解く、そんなスタンスが通用しない出題とも言えるでしょう。
それよりも、愚直に手を動かして調べ上げられるかを試すような出題が、増えているように思うのです。
■ 「あたふた学習」に落ち込んでしまう子どもたち
昨年末に出させていただいた著書「難関校合格のすごい勉強習慣」にも書かせていただいたのですが、「たくさん勉強しているのに成績が伸びない」「ミスばかりするので点数が上がらない」といったご相談をくださるご家庭のお子さんを見ていると「あたふた学習」になっている子が多いように思います。
中学受験を目指して塾通いを始めると、とにかく毎日毎週「やるべきこと」が多い。
授業のスピードは速く、それについていくだけで精一杯ですが、宿題も多いので塾から帰ったら復習もそぞろに宿題にとりかかります。
新しく習った事柄を、じゅうぶん「納得レベル」まで落とし込むことができていない状態で、とにかく「宿題を終わらせる」ことを目標のようにして演習する。
そうなると、習った解き方をあてはめて「作業」することが勉強のようになってしまうのです。
このような状態になったお子さんを「アタフタさん」と私は読んでいます。
このアタフタさんこそ、上記の「たくさん勉強しているのに成績が伸びない」「ミスばかりするので点数が上がらない」ことに悩むお子さんたちです。
■ ピンチを「じっくりと身につける勉強をする」チャンスに
長い休校期間がまだまだ続くかもしれず、親子ともにぐったりというご家庭も多いと思います。
特に共働きのご家庭は大変でしょう。
しかし、このピンチをなんとかチャンスに変えられないでしょうか。
大手進学塾の中には、休講期間中の授業の代替として映像授業を提供しているところがありました。
もちろんふだんの授業違って「一方通行」なので、さぞかし分かりづらかったのかと思っていたのですが、意外にも「普段授業よりわかりやすかった」という声もあったのです。
その理由は「ふだんの授業は速すぎてノートがとれないけど、映像授業は途中で「止められる」ので、しっかりノートをとってじっくり考えて理解できた、というものでした。
休講中の家庭学習を成功させるヒントは、このあたりにあったのかもしれません。
塾が休みになったことで「教えてもらえる機会が少なくなった」と考えると、あれもこれもと焦る気持ちになりがちですが、そうではなく「じっくり自分の頭で考える機会ができた」と考えると、やるべきことが見えてきたのではないでしょうか。
しばらく不安で不安定な毎日が続きますね。
学校や塾も、今後も急に休みになることなどがあるかと思います。
そんなとき、じっくり考えて理解する本来の勉強のスタイルを意識してみてはいかがでしょうか。
多くの学校の最新の入試問題が求めているのも、そういう力なのですから。

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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