6月になりましたね。
蒸し暑い日も多いですが、逆に夜は肌寒い日もあり、体調管理も難しいところです。
サピックスでは約1か月後、「7月度 入室・組分けテスト」がありますね。
塾によってはもうすでに夏休み・夏期講習のクラスが決まってしまっているところもありますが、これから決まる、という場合は「なんとか夏は上のクラスで」という思いかもしれません。
■6月は「差をつける」絶好の機会
6月は祝祭日がなく「退屈・単調な月」だと言われます。
梅雨入りの季節ということもあり、子どもたちも大人も体調を崩しやすく、モチベーションも上がりにくい月です。
しかし逆に考えると、そんな時期だからこそ、「差をつけるチャンス」と捉えることもできます。
サピックスの組分けテストは、範囲がありません。
だから、ふだんどおり「今週のこと」だけやっていると、テストに出る苦手単元や「うろ覚え」になってしまっていることがらに引っかかり、失点してしまいます。
そのあたりを復習しておかなければ、と頭でわかっていても、ついつい日々やるべきことに忙殺され、何もできないまま来月のテストを迎える、という子が多数です。
なかなかふだんの勉強に「+α」の復習を加えるのは難しいのが現実ですが、だからこそ、その「+α」ができた子は7月組分けでグンと差をつけられるというわけです。
■「うろ覚え」を狙い撃ち
しかし、先程も書いたとおり「ついつい日々やるべきことに忙殺され・・・」となってしまいがちなのが受験生。
サピックスのように課題量が多い塾ならなおさらです。
「あれもこれも」と考えていては、結局何もできなかったとなってしまいがちです。
短時間、隙間の時間でできて効果があると期待できるのが「うろ覚え」の撃退です。
今までできなかった応用問題、難問をクリアしようとするのではなく、「できるはずなのに間違う」という問題を少しでも減らす、という方向です。
どの塾のどのテストでもそうですが、基本問題〜標準問題くらいのレベル、つまり正答率が50%を超えるくらいのレベルの問題を全部正解すれば、平均点くらいはとれるようにできているのです。
それにプラスして、自分の得意分野の応用問題が少しでもできる子が、みんなから頭一つ抜け出す子です。
まずは、テスト直しのときに「あ〜、これできたはずなのに、惜しい!」となりそうな問題をなくすことからです。
算数なら、倍数・約数の問題や「〜通り」といった場合の数の数え出し、定番の図形問題の中に、「解き方を忘れかかっている」ものが存在するはずです。
演習の材料は基礎トレなどでじゅうぶん。
「できたはずなのに」という問題を探すのが目的ですから、わかるものはどんどんこなして「あれ?」となる問題を探す作業を、1日20分とか30分と時間を決めて(最短10分でも、みつけられれば儲けもの)やるのです。
地味な作業ですが、確実に効果は期待できます。
6年生以外の学年、サピックス以外の塾の方も、同じような発想で6月の単調な毎日に「+α」を加えてみてはどうでしょう。