いよいよ東京都、神奈川県の統一入試日が3日後。雪が降るかもしれないとの予報で、いろいろと心配は尽きません。
でも、ここまで頑張り続けた6年生たちは、どうか自信を持って会場に出かけてほしいと思います。
そしてお母さん、お父さんは、「だいじょうぶ」という言葉で送り出してあげてください。
もちろん、天候も含めて何があるかわかりませんから、周到に準備をしてあげてください。特に寒さ対策、逆に教室に入ってからの「暖房対策」にも対応できるよう、暖かくて着脱しやすい服装がいいですね。
いろいろなところで述べているのですが、周到に準備することを前提に、もしものことがあっても大丈夫かどうかの確認もしておきましょう。つまり、周到に準備するのですが、それでも何か忘れ物があったときにどうするか、といったことも考えておくのです。会場の近くにコンビニはあるかということを確認しておきましょう。もしものときに親が焦ると、お子さんはもっと焦るものです。
第一志望校の入試の前日に緊張しない子はいません。そんなときは、これまでやってきた勉強の証、ノートやテキスト、参考書など、ざっと目の前に並べてみてください。
「こんなにがんばってきたんだからだいじょうぶ」
そう思うことができれば、少し安心するはずです。
なかなか寝付けない子も多いものです。そして、眠れないということ自体が焦りの気持ちを生み出すこともあります。大きく、深く呼吸して、ゆったり寝転がっているだけで、ずいぶん身体も心も休まるということを伝えてあげましょう。
たいせつな、たいせつな数日間。たぶん親も子も、一生忘れられない何日かになるでしょう。しっかり駆け抜けましょう。
5年生は、そろそろ6年生の準備に本腰を入れなければなりませんね。サピックスでは1月11日に「新学年 入室・組分けテスト」が実施されました。冬休みにノーマークだった地理が大々的に出題され、地理の復習の必要性を痛感したお子さんも多かったのではないでしょうか。
算数はいつもどおり計算問題、三行問題に始まり、大問3では立体の投影図や大問7の数論など、バラエティにとんだ問題、レベルも易しいものから難しいものまでバランスよく出題されていて、よくも悪くも今のお子さんの算数の実力がわかる出題だったと思います。
同様の組分けテストは四谷系の塾でも24日(日)に行われます(公開組分けテスト)。現在の学力をしっかり把握した上で、新しい学年に臨みたいものですね。
そして、あと一歩進めて、現状の把握だけでなく「新年度に向けてこれだけはやっておこう」というテーマを決めて、2月に新しい学年が始まるまでに実行しておいてほしいのです。
組分けテストや志望校判定テストが多く行われるこの時期、その結果は非常に気になるところですが、テストの本来の目的の1つ(とても大切な1つです)、テストの内容とお子さんの出来から今やるべきことを考え、弱点分野や課題の穴埋めをしておく、ということです。
塾のカリキュラムは、学年が上がるにつれて子どもへの(ご家庭へもです)負担が増すようにできています。受験がどんどん近づいてきて、習うことも難しくなるので当たり前といえばそうなのですが、特に6年生になるお子さんには「6年生の夏までに学力を完成させる」気持ちで準備してほしいと思います。塾のカリキュラム自体がそうなっているからです。6年生の前半までにカリキュラムの学習を終え、後半は総復習をしながら受験対策という形です。
特にサピックスのカリキュラムは「無駄」がなく、あらゆる塾の中で最も効率のよい作りになっているのではと思います。毎回の内容をしっかり身に着けているお子さんには、最大の効果を発揮するでしょう。
しかし、この「無駄」のなさのため、一度つまずき始めると挽回が難しい、という側面もあるのです。だから、この組分けテストで見えてきた弱点は、新学年が始まるまでに潰しておくのが最善なのです。
サピックスに限らず、他塾でも小6のカリキュラムは似たような考え方で作られていますから、5年生最後のこの時期、テストの結果だけでなく内容をよく見て「テストなおし」と「テストから見えてきた課題の穴埋め」を意識的に行っておきましょう。
2016年に入り、10日間が過ぎました。学校や地域によってはもう入試が行われたところもありますね。6年生たちは最後の追い込み、がんばっていることと思います。
関西では今週末に、大阪府・兵庫県の統一入試日を迎えます。東京もあと3週間ですね。勉強しても勉強しても、入試前日には「もうちょっとやっとけばよかったな」と思うものです。でも入試が終わると、結果はどうあれ不思議なことに「やれるだけのことはやった」と思えるものなんです。
そのためにも、今は一心不乱でがんばりましょう。
この時期になると、もうあまり苦手単元・科目にフォーカスした勉強をせず、バランスよく、得意単元の得点力を増すくらいの比重の勉強のしかたがいいですね。あとは、自信満々で出かけることです。
「受からないかもしれない」と不安いっぱいで会場に出かける子と、「きっと合格する」と思って出かける子では、どう考えても後者のほうが有利です。まったく同じ実力であったとしても、自信がある子は精神的な余裕がある分だけでも有利です。
だから、お父さん、お母さんはお子さんを
「きっとだいじょうぶ」
という言葉とともに送り出してあげてください。もちろん、もしもの場合の結果の受け止め方は考えておく必要がありますが、何があってもあの子はきっと乗り越えてくれるはず、そう信じて。
「だって、あなたはお父さんとお母さんの子どもなんだから。」
これは心の中でもいいですね。
こんな機会だから、あらためて伝えるのもよし。
「数日間、毎日入試ばっかりで大丈夫かしら?」
そんな心配も尽きないと思います。
でも1つ確実に言えることがあるとすれば、入試の前後で確実に、親も子も成長するということです。一回り大きく見える我が子の姿を楽しみに、笑顔で送り出しましょう。
きっとだいじょうぶです。