■塾の講座、イベントは吟味する
 
ゴールデンウィークの連休への対応は、塾や学年によって何通りかあります。大きく分けると、以下の3つのいずれかになることが多いようです。
 
①通常通り授業を行う
②特訓授業やイベント授業、テストなどを行う
③塾の授業はなく、連休用の宿題が出る
 
大手の進学塾の場合、②か③の対応になる場合が多いですね。6年生のみ②で、5年生までの学年の子どもは③といった塾もありますね。
 
ここで注意しなければならないのは、「その講座やイベントは本当に必要か」という視点を持っておかねばならないということです。
 
たとえばゴールデンウィークに、これまでの総復習的な内容のイベント講座があるとしましょう。その講座では朝から夕方まで、テストとその解説授業があります。
 
今までの復習ができていい、と思われるかもしれませんが、苦手な単元や解決したいことが明白になっているお子さんにとっては、自分の課題を再認識する機会になるだけということもあります。
 
お子さんの苦手な単元が「速さ」だとして、ゴールデンウィークの講座では、割合、比、図形や文章題とともに、速さの学習も予定に入っている。そんな場合、イベント講座で6時間算数をがんばるのと、家で速さだけを2時間がんばるのと、どちらが効果的かということです。
 
■5年生までなら、実体験も大切に
 
まだ6年生でないなら、ゴールデンウィークのようなときにしかできないことをする時間をとるのも大切です。理科や社会のフィールドワークのようなことをしてみるのもいいですね。
 
難関校の中には、あるテーマにそって歴史、地理、場合によっては公民を融合した総合問題を出題する学校が多くあります。まずは身近な地域でテーマを決め、ふだんとは違った視点で歩き、見て考えて記録するということを経験するのも大切です。
 
また理科でもフィールドワークは有効です。町中でも、注意深く観察しながら歩けば、テキストによく登場する植物をいくつも観察することができます。道路脇の植え込みや花壇の隅に、たくましく自生しているタンポポやオオバコを見つけたら、文字や写真だけでからでは得られない強い印象をお子さんに持たせられそうです。
 
旅行などで遠くに出かける場合も、事前にどんな土地なのかを調べて、しっかり準備しておくことをお勧めします。旅行の準備は楽しい作業ですから、お子さんも参加させ、家族で楽しむのです。
 
目的地までのルートを地図上で確認したり、おみやげとして買うべき名産品は何か、それはなぜかなど、調べられることはたくさんありますね。
 
ぜひ今年、オリジナルゴールデンウィーク計画にチャレンジしてみてください。