近頃、小6の受験生を持つ親御様からの相談が急増しています。

「合不合判定テストが下がってしまった。」

「比較合判で志望校に足りない。」

「センター試験の偏差値が14も一気に下がった。」

「ここに来てミスが急増した。」

「問題文を読まないで解いているようだ。」

「合格のイメージが持てないようだ。」

「首都圏模試のような易しい問題が多い模試だと偏差値は良いのに、四谷の合不合だとそれから20も偏差値が下がる。」

「慶応志望なのに、ミスが減らないどころか増えている。」

「麻布志望なのに、式や図が書けない。」

「文章の短い問題だと解けるのに、4行を越えると考える事が出来ない。」

「表やグラフの問題については、算数でも理科でもほとんど点数が取れない。」

「理科の暗記単元では点数が取れるのに、初見の問題や計算単元の問題には手がつけられない。」

「社会の地理の知識を忘れてしまっていることに今気がついて、焦っている。」

上記のように、切実なしかも急を要するご相談ばかりです。

相談される状況はさまざまですが、これらの原因は意外にそんなに他種類ではないように感じるのです。

1 本質を知りたいという知的好奇心が育っていないこと。

2 学習を計画的にこなす方法が身についていないこと。

3 解答に到達する課程に興味が持てていない。

この3つに集約されると考えています。

小6生の場合は、原因を考えてその対策を講じていく余裕はありません。とにかく、目の前の入試での得点を高めるために、即効的な方法を真剣に考えさせていただく事になります。

このような相談をいただく一方で、一見受験勉強を楽しんでいるかに見えながら、ちゃんと合格するお子さんも多く見てきました。

この大きな違いは、小5までの学習において、少しの差がどんどんと広がってしまった結果だと感じています。

これからの数回は、「小5までに、何をどのようにやっておく方が良いのか」、また、「親御様が協力できる事は何なのか」を、書いていきたいと思っています。