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6年生は「自分に必要なもの」を意識して

6月も間もなく終わり、7月を迎えます。

 

夏休みが間近ですね。

 

 

■「魔法ワザ」シリーズ新刊が発売になります

 

さて、実はこれを書いている翌日、6月26日(水)に、監修を務めさせていただいた、前田昌宏先生の「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・文章題」が発売になります。

 

魔法ワザシリーズの第3弾ということで、いよいよ文章題編です。

1冊目の図形編、次いで2冊目の計算問題編に続いて、上手に利用いただければと思っています。

 

発売は26日(水)なのですが、28日(金)から、「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」でアマゾンキャンペーンを開催してくださるそうなので、お求めになる方はそちらをご利用くだされば、特典の小冊子プレゼントなどもあります。

 

そして、7月18日(木)には、同じく「魔法ワザ」シリーズの「理科・表とグラフ」が発売です。

 

表とグラフに関しては、とても苦手とするお子さんが多い分野だけに、早く問題集を監修したかったのですが、今回も辻義夫先生が力の入った問題選択とわかりやすい解説を繰り広げてくださり、受験生にお役立ちの問題集がまた1冊増えたのではと思っています。

 

 

■ 6年生は特に「自分に必要なもの」を見極めて、そして過去問も

 

6年生の夏休みの大変さは、今更ここで言うまでもないと思いますが、迫った夏の前にもう一度だけ、お伝えしておこうと思います。

 

6年生は特に「あれもこれも」ではなく、自分に本当に必要なものをしっかり選択して取り組んでほしいと思います。

上記の「魔法ワザ」2冊も、これまでのシリーズ同様「つまみ食い」ができるようなつくりにしてあります(「もったいない」と思われるかもしれませんが、あえて「全部やる」ということを意識しなくても大丈夫です。「あ、この問題なんとかしておきたかったんだ!」という問題が見つかったら、ぜひそれから取り組んでみてください。

 

塾で与えられる夏期講習の宿題も相当な量です。

「今の自分に必要なものから優先して」という視点は、ぜひ失わずに夏を過ごしてください。

 

また、「過去問は秋からでいい」という指導がなされる塾もあるようですが、受験する学校が2校、3校というのは最近の中学受験ではむしろ少数派ではないかと思います。

 

5校、6校の過去問をそれぞれ数年分、と考えれば、秋からで間に合うかどうかは見えてくるのではないかと思います。

 

夏から少しずつ始めていくというお子さんも、実は多いのです。

 

 

■ 関西の塾は首都圏以上に過酷

 

関西の塾、代表的なのは浜学園や日能研関西、そして希学園などでしょうか。

 

多くの塾でいえるのが、首都圏以上に拘束時間が長く体力を消耗するということです。

 

たとえば浜学園の6年生の場合、午前中には自習と質問受けの時間があり、午後からは夏期講習、そして夕方から平常授業といった日が続きます。

 

ほぼ一日中、塾に「缶詰め」です。

 

夏期講習会は復習内容とはいえ、この拘束時間の長さと「2つのカリキュラムが並行して進む」という状態は、かなりハードです。

 

忙殺された末に「なんだかバタバタしただけで手応えが・・・」といった結果になるのがもっともまずいので、あらかじめ「積み残し」がでてしまったらいつ、どうやって挽回するかということまで意識しておくとよいと思います。

 

親御さんにとっては、体調管理も気になるところだと思います。

 

睡眠時間は最低何時間確保するか、そんなことも決めて、必ず守りたいですね。

 

 

いよいよ夏です。

しっかり備えて迎えましょう。

 

春休み・ゴールデンウィークにやっておきたいこと

■日程がゆるい春期講習だからこそやっておきたいこと

春休みですね。

塾では春期講習が行われることと思います。
春休みは短いこと、そしてまだ学年が始まって2か月たらずということで、やや日程、時間がゆったりとしている塾がおおいことと思います。

たとえばサピックスでは、4年生、5年生が5日間、そして6年生でも6日間の日程です。
これだと春期講習以外の勉強もやれそうですね。

さて、そんな春休み、もちろん家族でのお出かけなどもあっていいのですが、一方で2月から始まった新しい学年の勉強がどのように進められているか、そしてテストなどに結果としてどれくらい出ているかを冷静に判断する時間、そして見直しの時間などもとってほしいと思います。

特に6年生は「まだ春休み」という意識を捨てたほうがいいように思います。
なぜなら夏にはもう完全に「受験モード」になるのが進学塾であり、「夏からがんばろう」という目論見はうまくいかないことが多いからです。

春休み、そして1か月少し先のゴールデンウィークは、この学年をどう乗り切るかという学習サイクルを見直す、貴重なチャンスなのです。
脅かすつもりはないのですが、早め早めに学習サイクルの見直しの機会をとるのが、受験を上手く乗り切る秘訣の1つだとは思います。

2月、3月で消化できていないと感じる単元があったなら、その補強を春休みに補充しておきたいですね。
また、前の学年からの「持ち越し」もあるかもしれません。
その「持ち越し」が、2月からの塾の勉強、テストによって明らかになってきた、というようなケースもあるかもしれませんね。

日程的にハードでない春休みだからこそ、+αでやりたかったこと、できそうなことをリストアップし、少しでも取り組んでおくとよいと思います。

■6年生は、新たに習うことはもう無い?

6年生は、特に算数では「今後新たに習うことはそう多くない」という心づもりをしておきましょう。
入試において出題される問題についても、5年生までにその基礎はすべて習ってしまっていると考えてよいということです。

6年生の1年間では、それらの基礎を応用、発展させた問題にどう対処するか、といったことが多くなります。
つまり基本の習得に不安がある単元や分野に関しては、春休みやゴールデンウィークなどの機会に復習しておく必要があります。

サピックスなどでは、ゴールデンウィークにも「GSM特訓」といった授業がありますね。

こういった授業は「演習授業」と呼ばれるもので、5年生までに習った基礎部分がガッチリできていることを前提に、それを使って応用、発展問題、つまり入試問題に近いものを演習する授業です。
このことから考えると、5年生までに習った基礎部分に不安がある単元については、こういった演習授業を受けてもあまり効果はないということになります。

私の経験や感覚では、最上位クラスでラクラクやっているという子以外は、ゴールデンウィークは基礎の復習をしっかり固めたほうが受験に有利と強く感じます。

このあたりこのことも、6年生に関しては心に留めておいていただければと思います。

1月、それぞれの学年の過ごし方は

2019年1月も、もう一週間が過ぎました。
冬休みが終わり、学校での新学期も始まりましたね。
学校によっては(受験を控えているため)6年生の姿が激減するという「異変」が起こっているところもあると思います。
■6年生は体調と怪我に気をつけて
特に関西では、岡山方面の中学校の入試が早いということもあって、冬休み〜入試が終わるまでは学校を欠席するというご家庭もあると思います。
首都圏でも状況は大きくは変わりませんね。
やはり怖いのは、インフルエンザをはじめとした感染症によって受験に影響が出ること。
私も何度か経験していますが、担当のお子さんが体調を崩して保健室受験になったり、直前に怪我をするといったこともありました。
親御さんとしては心配は尽きないと思います。
ぜひ試験会場で、お子さんが全力を出し切れるよう、お祈りしています。
お母さん、お父さんも(もちろんご本人はそうですが)あとひと踏ん張りです!
■4年生、5年生は新学年に備えよう
4年生、5年生のお子さんは、もうすぐ新学年。
1月後半に、ぜひ心がけておいてほしいことがあります。
それは、この学年で習った「知識」を思い出す時間をとってほしいことです。
たとえば5年生は、ここ数ヶ月、塾の社会では歴史ばかりを勉強していたのではないでしょうか。
地理があまり好きではないというお子さんにとっては、楽しい数ヶ月だったかもしれません。
でも、地理もやっぱり大切です。
1月のテストには、地理も出るかもしれませんね(サピックスの1月組分けテストには地理が出ます)。
久しぶりに、地理の知識チェックをしておきましょう。
中学受験は「知識の詰め込み」から思考力重視に変化している、と言われます。
前回のブログで、私も「パターン問題だけを練習しても対応できない問題が増えている」と書きました。
でもそれは「知識がなくてもOK」ということではありません。
近年の中学入試問題は(というより本来の学びは、というべきでしょうが)「知識だけではダメ」なのです。
ぜひ1月後半、知識の整理をしておいてください。
学年の最後にがんばっておくと、必ず次の学年のスタートがよいものになります。
ぜひ次の学年につながげていきましょう。 

追い込みの時期 6年生に意識してほしいこと

12月。
冬休みが近づいています。

■ 6年生は、まさに「追い込み」の時期

何をするにも時間がなく「もっともっと時間があればいいのに」と思っているお子さんも多いのではないかと思います。

こんな時こそ。取捨選択が大切です。
6年生にとって今最も大切なのは、志望校対策です。
志望校に特化した勉強が何より大切です。

だから、平日の授業の優先度はぐっと下げていいわけです。
極端なことをいえば「授業に行ったときだけがんばる」というのもありなわけです。
最優先は日曜の志望校別特訓と、過去問演習。
そんな割り切りが可能なのが、6年生のこの時期です。

■過去問演習から学んでほしいこと

過去問演習から学べることはたくさんあります。

自分が志望校の問題で合格点を取れるかどうかはもちろん、それ以外にもさまざま学べることがあります。

たとえば「正解ではなかったけれど、自分が知らなかった選択肢」に関して調べてみる。
正解ではないとはいえ、その選択肢を用意した「出題者の意図」があるはずだからです。

まれに、「だれも知らないような選択肢」も見かけないわけではないですが、多くの場合は「正解ではないけど知っておいてほしい」というような語句が、正解ではない選択肢として登場します。

問題を解きながら、そうやって正解と正解以外の選択肢の復習ができれば、入試直前まで知識は増え続けます。

また、過去問からは「難易度の変化」も学ぶことができます。
ここ数年難しくなっているのか、易しくなっているのかがわかれば、来年どうなる可能性がありそうか、予測を立てることが可能になるからです。

殆どの学校の入試で、「受験者平均点」と「合格者最低点」との差は、1科目あたり数点ほどしかありません。
つまり、1問、2問の差ということです。

だから「みんなが正解する問題」でいかに失点しないかが大切なのです。

過去問演習は、そのことを念頭に置いて取り組むようにしましょう。

■「前受け校」に関して

東京、神奈川の受験生は、入試が始まるのが例年2月1日。
その前に、千葉や埼玉の学校を「前受け」する受験生が多くいます。

「もしもの場合」はその学校に通医学することも視野に入れるというご家庭もあれば、単に「肩慣らし」という考え方もあるようです。

「通う可能性がないんだったら、受験する意味がないのでは?」というご意見もあるかもしれませんが、私は「場合によっては通学する可能性がなくても、前受けはあり」と思っています。

お子さんがとても緊張するタイプであったり、「落ちたらどうしよう」と極端に不合格を恐れるタイプなら、合格の可能性が限りなく高い学校を「肩慣らし」に受けるのは効果的だし、逆にこの時期になってもエンジンがかからない極度な楽天家であれば、前受け校の受験結果が良くなかったことでエンジンがかかったりすることもあります。

いよいよ迫ってくる受験日、やりたいことはたくさんあると思いますが、取捨選択して取り組んでいきましょう。

6年生は「信じてがんばる」のも効果的/4・5年生は新年度に向け…

◾️6年生は「信じてがんばる」のも効果的
入試直前ですね。
6年生は、合格を信じて努力を続けていることと思います。
この時期に限らず、計画的に努力することもですが、信じてただひたすらがんばるというのも大切なことです。
6年生は、カリキュラム的には受験に必要なすべてのことを習い終わっている状態です。
細かな抜け漏れを補充する必要はありますが、ここから入試までにつけたい力は、以前のコラムでも述べた通り「得点力」です。
では「得点力」はどのようにしてつければいいかというと、最も効果があるのは過去問演習です。
自分の受験校の入試問題を前にして、いかに合格点を取るかを考えながら問題に取り組むこと。
まさに出題者との対話です。
1回1回の演習から何を学んでいくか。
ぜひそのあたりを意識しながら取り組んでほしいと思います。
◾️単元補強に最適な冬休み
各塾、6年生以外の学年は、新しい学年に向けてクラス分けテストが秋から冬にかけて行われます。
そのテストで結果を出すために何ができるか、試行錯誤しているご家庭も多いのではないかと思います。
どの塾も、組分けなどの大きなテストはもちろん範囲のない実力テストです。
だから対策のしようがない、とお考えの方も多いのですが、範囲がないということは、言い換えれば「これまでに習ったすべての単元がテスト範囲」ということができます。
出題者としては、「基本的な考え方や解き方はすべての生徒に習得しておいてほしいし、できれば応用的な考え方や解法も知っておいてくれれば、という気持ちで作問しています。
このことを考えると、お子さんがまずやらなければならないのは、重要単元の問題の基本的な考え方、解き方を確認しておくこと。
塾のテキストの「基本問題」「練習問題」に出てくるような問題がサクサクと解けるか、確認しておくといいですね。
これまでのテストなどから「穴」となっている単元がわかっているなら、その補充をしておくことが有効です。
「穴」になっているということは、理解が進んでいない、あるいは「わからない」という印象をお子さんが持っている単元ということになりますから、個別指導や家庭教師をピンポイントで活用するのも1つの手ですね。
冬休み前後のこの時期は、そんなピンポイントの単元補強にピッタリの時期でもあります。
◾️偏差値50から55を安定してクリアするための処方箋
重要なクラス分けのシーズンになると、成績が上がらない、クラスアップできないというご相談が増えます。
そして多いのは「偏差値が安定して50に届かない」「偏差値が50を超えない」というもの。
先程述べた通り、テストの出題者は「基本的な考え方や解き方はすべての生徒に習得しておいてほしい」という気持ちでテストを作成しています。
ですから、まずはテキストの基本問題や練習問題レベルの問題が解けるかどうかを試してきます。
それが算数のテストでいうと大問1こら3くらいに出題される問題です。
偏差値が50に届かない、安定して50を超えられないというお悩みの方は、まずはそのレベルの問題に「穴」がないか確認してみてください。
サピックスなら「基礎トレ」レベルの確認でいいと思います。
東京では12月5日、大阪では12月6日に年内最後の少人数相談会を開催しますが、やはり上記のようなご相談が多くなると思います。
少人数相談会
【東京開催12/5(水)】
【大阪開催12/6(木)】
相談会だけでなく、このようなブログや動画などでも出来るだけヒントになりそうなお話をしていきたいと思います。
新しい学年に向け、周到に準備していきましょう。 

学年別 この学年の残り期間にやるべきこと

■入試が近づいています

6年生はいよいよ入試直前期に入っていきます。
あと2ヶ月あまりで本格的な入試期間に入っていくということで、緊張感がみなぎっているのではないでしょうか。

例年受け持つお子さん、親御さんにを見ていて気づくのですが、入試直前になると「あれもできていない」「これもやらなくちゃ」と、できていないことばかりに目がいってしまうようになるケースがあります。

確かに、限られた残りの日数でできるだけ効率的に「できること」を増やしていきたいところです。
でも、ある時期(感覚的には12月初旬くらいでしょうか)からは、ことさら「できていないこと」に目を向けるのをやめ、「できていること」に注目するのが良いように感じています。

過去問や志望校別コースの問題を解けば、おのずと「できなかったこと」は出てきます。
それらを補充することでじゅうぶん、入試への対応力はついてきます。
だからことさら「あの単元ができていないから問題集を買ってきて…」といった対応に奔走しなくても(というかしないほうが)うまくいくことが多いのです。

どうしてもなんとかしたい単元などがあるなら、ピンポイントでプロの先生にお願いするのが良いと思います。
時間のない中での弱点克服は、短時間で効率よく、お子さんの自信が揺るがないよように行いたいものです。

■5年生も勝負は始まっています

5年生は、ちょうど1年後今の6年生と同じ状況になっているはずですね。
「まだ1年間ある」ではなく「もう勝負は始まっている」くらいに考えるのが良いと思います。

11月から1月にかけて、新学年の組分けの対象になるテストが行われますね。

4年生から5年生になったときもそうだったと思いますが、一度あるクラスに「定着」してしまうと、なかなかクラスアップするのが難しいものです。

他の場所でも度々お伝えしていますが、下のクラスでは上のクラスの子が授業で教えてもらっている問題を教えてもらわないことなどから、おのずとクラス同士の差が定着し、下のクラスの勉強をしていたらいつまでも上のクラスの学力に追いつけない、という状態になってしまうからです。

つまり、今のクラスで与えられている宿題だけをやっていては、いつまでも「上のクラスの子がやっている問題」を解くことができず、それがクラス分けテストに出題されたときに「埋められない差」となるということです。

学年代わりはいい機会です。
冬にかけての実力テストに向け、基本〜標準レベルの問題をしっかりやりこんでテストに臨んではいかがでしょう。
6年生スタートのクラスで、ある程度1年の成績推移が決まるようなところがあります。

ぜひこの冬がんばってみましょう。

■暗記も「単にことがらを覚える」のではなく

もちろん理科や社会の暗記も大切です。

しかし、ただ一問一答的にことがらや年号を覚えるだけの暗記は、実力テストでは(もちろん1年後に演習するであろう難関校の入試問題でも)あまり役に立ちません。

理科の暗記ならば、そのことがらが他のどんなこととつながっているか。
そんなことを知っていなければなりません。

たとえば、「塩酸に石灰石を入れると気体が発生しました」とあれば、当然発生するのは二酸化炭素です。
でも、これだけを覚えていてもあまり役には立ちません。

二酸化炭素→
・空気より重い(1.5倍の重さ)
・同じように空気より重い気体に塩化水素がある(1.4倍)
・空気より大幅に軽い気体にはアンモニアや水素がある
・二酸化炭素は温暖化の原因になる「温室効果ガス」の1つである
・重そう(炭酸水素ナトリウム)を加熱しても二酸化炭素が発生する(近年はこちらのほうがよく出題される)
・重そう(炭酸水素ナトリウム)は身近なところではベーキングパウダーに含まれる(発生する二酸化炭素で生地に気泡のすき間ができてふくらませる)

など、つながりが有機的に出てくるような暗記ができているのが理想です。

上記のように、あることがらについて思いつくままにどんどん話題を広げる(マインドマップという方法を使ってもいいですね。マインドマップの書き方はこちら)練習をしておくのもよいでしょう。

このように、実力テストで「武器」になる学習法が、11月20日(火)に渋谷で開催する、恒例の少人数相談会のテーマでもあります。

今回もまた募集開始後数時間で定員に達してしまったようですが、定期的に開催しているので、気になる方は参加を検討してみてください。

深まる秋にやっておいてほしいこと

■新刊が発売になりました
10月20日、新刊「中学受験 入塾テストで上位クラスに入るスタートダッシュ[算数]」が発売になりました。
私がここ数年ずっと考えていたことの1つが、やっと形になったわけです。
我が子に中学受験をさせよう、となったとき、親御さんがまず考えるのことの1つが「塾に通わせること」だと思います。
ネットなどで調べてみると、サピックスや日能研、四谷大塚、浜学園などさまざまな塾があり、どこも「中学受験についてのノウハウ」を持っているらしい。。。
逆に言えば、塾に通わせていなければ、学校の勉強がいくらできてもスタートラインにすら並べない、という現実です。
それほど中学受験の勉強は、小学校の勉強とはかけ離れています。
そして、その「必須」である進学塾に通わせるには、入塾テストがあるようだということがわかってきます。
インターネットで調べたりママ友から聞いた情報では(私の情報も活用くださっていると思います)、入塾テストもやはり学校の勉強では足りないらしい。。。
そのあたりまでがわかってきて、私のところに相談に来られるお母さんもいます。
「先生、入塾テストの対策に、どんなことをさせればいいですか?」
そんな質問に、ちゃんと答える問題集がなかったというよりは、親御さん自身が見つけるのが難しかったのだと思います。
進学塾の入塾テストの問題レベルと出題傾向を知っている人に聞かないと、受験のプロではない親御さんには判断できなかったからです。
そんな親御さんたちのお困りごとに応えるために生まれたのが、今回の問題集です。
26日(金)まで発売記念キャンペーンを行ってくださっているようです。
必要な方はそちらからどうぞ。
■秋が深まってきました。受験生はそろそろ・・・
9月〜11月にかけて、サピックスでは「学校別サピックスオープン」というテストが行われます。
他塾でも、名前は違えど同じような目的のテストはどんどん行われます。
志望校への合格可能性を試すテストですが、裏を返せばこの時期が最終的な「受験校決定月」ということになります。
直前期である12月〜1月、いよいよ受験校に向けた最終調整に入るため「実際にどの学校に受験校を出すか」という受験計画を決めていく時期ということです。
親としては、そりゃあ第一志望校に合格してくれるのがいちばんだけど、受験させるのはその学校だけではありません。
第二、第三の志望校も決定し、いわゆる「1月受験校」「おさえの学校」まで考えます。
「おさえの学校」というのは、お子さんが受験したら合格できる可能性がかなり高いと予想でき、なおかつ親御さんが「この学校なら我が子をあずけることになっても納得できる」という学校のことです。
こういう学校を一校見つけておけると、無いのにくらべると受験計画はずっと安心できるものになります。
「うちは難関校に合格できなかったら公立でいい」
そういうご家庭の方針だったら必要ない考え方ではあります。
でも、中学受験は最終ゴールではないし、逆に中学校で難関校に合格できたから安心、というものでもありません。
■4年生、5年生のご家庭は今から意識して
お子さんが4年生、5年生なら、今からこの「おさえの学校」を親は意識しておくといいと思います。
「絶対○○中!」
お子さんはそんな気持ちになりやすいし、そのほうががんばれたりもします。
でも、親までそうなってしまうと、入試前に親子で苦しい思いをすることになる可能性があります。
「世の中にはたくさんの学校があって、それぞれ長所と短所がある」
くらいの気持ちでいろんな学校を知り、情報を集めておくほうがいいと私は思っています。
いろんな学校の説明会や公開イベントなどが行われる秋。
ぜひいろんな学校に足を運んでみてください。 

6年生は危険な受験計画に注意を

10月、6年生は各塾で志望校判定の模試や学校別模試などが行われます。

特に学校別の模試は、お子さんと志望校の入試問題の「相性」をみる重要な機会になりますね。

たとえば男子御三家の中でも、開成の理科や社会は難度が低く高得点勝負になりやすい(2018年は算数もそうでした)一方、麻布の理科は非常に何度が高い「思考系問題」であるなど、学校によって特徴がはっきりしています。

女子でもオーソドックスな難問を揃える桜蔭に対して、短時間での処理力を求められる女子学院といったように、校風とお子さんの相性以前に、入試問題に関しても相性の良し悪しはあるのです。

過去問演習もあわせて、解きやすい、点を取りやすいと感じる問題であるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。

偏差値が同じくらいだからという理由で併願校を選ぶようなことは、かなり危険なことにもなり得るのです。

またこれもよく言われることですが「おさえの学校」を上手に選んでいただきたいのです。
「おさえの学校」というのは、偏差値レベル的に合格できる可能性が高く「この学校なら我が子を預けても納得いく」と感じられる学校を指します。

「滑り止め」といった表現をされる方もいますが、私はその表現は使いません。
第一志望校でなくとも、納得ずくで学校選びをしていただきたいからです。

また、同じくらいの偏差値の学校ばかりで(多くの場合はお子さんがギリギリ合格できそう、という学校)受験計画を組むのも危険です。
うまくいけば全部合格ということもありえますが、その逆も起こり得るからです。

受験計画は、お子さんの平均偏差値のかなり下の学校まで含めて組むようにしましょう。

このようなお話は、もちろん私が主宰する家庭教師「名門指導会」の生徒さん、ご家庭にはこの時期にすることなのですが、塾の進路相談などではたまに「強気」な受験を勧められることがあります。

4年生、5年生のお子さんのご家庭は、そういう意味で今から学校情報を集めておきましょう。
偏差値は高くなくても、よく教育内容や方針などを調べてみると「ここなら」という学校はあります。
誰もが聞いたことがある有名校、難関校の情報しかないと、ついつい危うい受験計画となりがちだからです。

学校の姿を具体的、立体的にとらえるためにも、インターネットだけでなく学校説明会や体験学習に参加するなど、さまざまな方法を試しましょう。

受験まで、首都圏ではあと4ヶ月、関西では3ヶ月あまり。
いろんな情報が飛び交う時期ですが、しっかり正しい情報を手にして進んでいきたいですね。

図形を得意にする「合言葉」とは

■図形が苦手にならないために

算数の図形の分野についてはよく「センスが必要」「小さい頃からの積み重ね」「親も苦手だから」といった声をお聞きします。

たしかに、小さい頃から積み木や色板、定規を使って図形に親しむことを繰り返した子とそうでない子の間には、図形への親しみや身近さ、感覚などに違いが若干出るように思います。

たとえば立方体の展開図を頭の中で組み立てられる子と、それができない子がいます。
折返しの様子や立体ができあがる過程を想像できるかどうかは、小さな頃に折り紙などの手遊びをたくさんしたかも影響してきます。

お子さんが就学前ならクレヨンや鉛筆でまっすぐ線を引いたり、お母さんがひいたお手本のラインをなぞったり、たくさん書く練習をさせてあげてください。

また、折り紙で図形の力をつけるための書籍なども発売されていますね。

■高学年で図形が苦手なら「合言葉」を

もうすでに小学校高学年、受験勉強も始まっているという場合は、あまり基礎練習ばかりに時間を費やすことができません。

そんなお子さんは「合言葉」をできるだけたくさん知っておくと良いと思います。

「合言葉」とはどんなものかというと

「円の問題の補助線を引くときは、中心から」
「台形が直線で分割されていたら、相似比・面積比を使え」

といった「こんな問題へのアプローチは、こうなることが多い」という知識のことです。

塾の先生やプロの家庭教師ならたくさん知っていると思います。
教えてもらって知識をつけ、その知識の総体として「センス」を磨けばいいですね。

■感覚が追いつかないときは、知識で補う

私は平素から「暗記型学習に陥るのはよくない」と提唱しています。

中学受験の勉強はそれでなくても量が多く、次の週までにやるべきことが盛り沢山です。
その結果、考えることなく「習ったとおりに暗記して当てはめる」の繰り返しになってしまうのが「暗記型」の勉強。
こうなると、考えるという要素が少ないから勉強が面白くなく、「勉強嫌い」にさせてしまいがちなのです。

しかし、高学年になって「図形が苦手」というお子さんに「センスを磨け」というアプローチばかり押し付けると、結果が出るのに時間がかかってしまうのです。
だから上記のような「合言葉」も使って、センスと知識の両方で勝負しようということです。

前田昌宏氏が著者で、私も監修者として関わらせていただいた「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題編」(実務教育出版)にはそんな「合言葉」がたくさん散りばめられています。

よかったら手にとってみてください。

宿題が回らない9月、6年生はここからが勝負どころです

■宿題が回らない9月

夏休みも終盤ですね。

この時期、多くの親御さんから同じようなご質問、ご相談を受けます。

それは「夏期講習って何だったんでしょう・・・」というもの。
大量の宿題をこなした割には、力がついた気がしないとか、結局たくさん「消化不良」のものが残ってしまったというご相談です。

そうはならないようにと臨んだ夏、それでもフタを開けてみれば「追われるように過ごしているうちに終わった」と感じている親御さんは多いと思います。
先日も「夏期講習の途中でモチベーションが下がってしまい、やれなかったことがたくさん残っているのですが、やるべきでしょうか?」というご相談をいただいたのですが、必ずしも全部こなさなくてもいいと考えています。

「やれなかった」「できなかった」という思いをもって8月を終わってしまうと、2学期にお子さん、親御さんにかかってくるフラストレーションがかなり大きくなってしまうからです。

運動会や音楽会、学芸会や社会見学など学校行事が目白押しなのが、2学期です。
運動会などは当日もそうですが、準備が大変です。
お子さんも相当体力を奪われます。

ただでさえ「宿題がまわらない」となりがちな2学期に、8月にやれなかったことを持ち込むより、むしろ一旦「ご破算」にして9月を迎えるというのも一つの方法です。

■セミナーを行いました

8月24日(金)は横浜、そして25日(土)は新宿でセミナーに登壇させていただきました。
24日は個別指導教室のSS-1の横浜校開校記念、そして25日は日経新聞主催ということで、場所は違えど今のお母さんたちの興味は9月からの学習法。

特に6年生は「インプット中心の学習」から「アウトプット中心の学習」に変えていくというのが秋からの大きなテーマです。
どんどん問題を解き、自分に足りなかったものや抜け漏れを発見して補充していく学習。
基礎学力はじゅうぶんついたという前提で、どんどん授業が進められます。

特に日曜に行われる志望校別特訓では、この傾向が強い授業になります。
これまでのような「習う⇒復習⇒宿題」という順が「演習⇒確認⇒知識や学力の補充」という順に変わるということです。
あやふやだったり不安のある単元は、この授業と並行して「穴埋め」していかなければなりませんね。

祝日や都民・県民の日、学校の創立記念日など、使える休日のチェックも大切です。

6年生がこれからつけていかなければならないのは、得点力だというお話は、どちらのセミナーでもさせていただきました。

さて、6年生はここからが本当の勝負どころ。
気を引き締めていきましょう。

■関西で座談会を行います

夏の終わり、メルマガ会員の方たちからのご相談として多いのが、以下のようなことです。

・宿題に追われてばかりで、夏の勉強が身についた気がしません
・夏の途中ですっかりやる気を無くしてしまいました・・・
・平常授業と夏期講習の両方があって、すごく大変でした!
・復習と聞いていたのですが、進むのが早くてよくわからなかったようです。。。
・途中途中のテストでは結果が出ていたのですが、すぐに忘れるのではと心配です

夏期講習期間中も平常授業が続くというパターンは、混乱するお子さんが続出しかねない量の宿題になります。
また、これまでの復習という内容であっても、ふだんは週あたり1つの単元しか進まないところが、夏は3つ、4つと進み、どうしても宿題に追われます。
そんなこともあり、意外に(?)夏の成果を感じられないという方が多いのです。

だから今回は、9月を機に勉強のしかたを変え、確実にお子さんに結果を出させてあげたいと強く思っておられる方を対象としました。
関西の方、よければご参加ください。

===座談会概要===

対象:中学受験を目指す5年生までのお子さんのお父さん・お母さん
日時:2018年9月6日(木) 13時〜14時30分
場所:イオンコンパス大阪駅前会議室(大阪駅前第2ビル15階)
定員:8名(先着)
参加費:5000円/1名
相談員:名門指導会のプロ家庭教師・西村則康・辻義夫
持ち物:お子さんの過去3ヶ月分の大テスト(公開テスト・実力テストなど)の成績結果・問題・ご本人の答案、計算用紙など一式
    お子さんがふだん使っている塾のノートなど

詳しくは: https://zadankaiw-3.peatix.com
※Peatixという決済システムにアカウント作成またはTwitter,Facebook,Google アカウントでログインする必要があります。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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