カテゴリー: その他 Page 4 of 5

問題傾向による受験校の選定

前回は、ご家庭の教育方針やお子様の将来設計に基づく志望校の設定方法について書いてみました。

 

今回は入試問題の傾向による志望校の設定方法です。

 

非常に長文になってしまいました。

最後までお読みいただけないのではと、心配しています。

 

 

□お父さん本気ですか?「女子学院と渋谷教育学院渋谷」□

あるご家庭に体験授業に伺ったときのことです。

お父様が、

「女子学院が第1志望ですが、出来れば渋谷教育学園渋谷も受けさせたいと思っています。」

とおっしゃいました。私は、思わず

「えっ!本気ですか!」

叫んでしまいました。

 

今の学力では、女子学院の合格可能性は50%、渋渋は40%から60%です。

 

どちらか一方の傾向対策に集中する事が出来れば、間違いなく合格させる自信はその時点で持つ事が出来ました。

 

ところが、両方と言われると、入試までの学習スケジュールが思い浮かばないのです。

 

多量の問題を、てきぱきと正確に処理をしていく訓練が中心となる女子学院に対して、じっくりと設問を読み、出題者の意図を確実にくみ取って答える訓練が必要になるのが渋渋です。

 

そのお子さんのこれまでの学習は、明らかに女子学院に向けての学習方法でした。

 

日能研から出される宿題は確実にこなし、それ以外にもいろいろな問題集で、多量の問題を解いていましたから、スピードは充分です。

 

ですから、女子学院に合格させるためには、ミスをせずに確実に解く練習を重ねていけば良い状態です。

 

問題文を素早く正確に読む練習と正確に処理をする訓練です。

 

ところが、渋谷教育学園渋谷の場合は、まず記述力の壁があります。

 

また、その前に出題者の意図を正確にくみ取る練習が必要です。

 

例えば、女子学院の理科の場合は、問題文をじっくりと読まなくても、パッと眺めて文中の単語や数字から問題が予想でき、しかもその予想はほとんど外れません。

 

一方渋渋は、「○○○○ということは分かっている。□□ということも分かっている。その上で△△ということが分かっている場合はどうなるのかを理由を含めて書け。」というような問題です。

 

これまでに覚え込んできた知識を無条件に使えば良いというわけにはいきません。使える条件と使えない条件をきっちりと意識して答えることになります。

 

女子学院対策では、「とにかく早く正確に」と言い続けなければいけませんが、渋渋の場合は、「ゆっくりでも良いから、とにかく設問をじっくり読め。その上
で、何が分かっていて何を答える問題なのかを、自分の頭の中の言葉でとらえ直せ。」と言い続けることになります。

 

これは両立するはずがありません。

 

お父様には、「8月いっぱいまでは、一般的な学力をつけることと、ミスを減らすことを目標にやっていきましょう。言い換えれば日能研のテスト対策です。でも9月以降は、どちらか一方の学校の対策に絞っていきましょう。」と申し上げました。

 

 

 9月以降、

 

「アメリカのトップランクの大学に二桁以上の合格者を出している渋渋の指導体制に魅力を感じます。」というお父様の方針で、渋渋を受けることになりました。

 

結果は、渋谷幕張と渋谷渋谷に合格しました。女子学院と渋渋の両方の対策を続けていたらどうなったかわかりません。

 

入試問題は、学校によって出題傾向が大きく異なります。

 

 

第1志望校を決める場合はもちろんですし、第2第3志望を決めていく場合も、問題傾向を分析されることをお勧めします。

 

□第1志望校の決め方□

ご家庭の教育方針やお子様の将来像、そして学力に見合う学校群の中から、お子様が取り組みやすい出題校を選ぶ事が無難です。

 

 ○○中にどうしても合格させたいという、特定の1校狙いの方も多数いらっしゃいますね。その際は、

 1 合格可能性80%ラインの偏差値に、あと6?8点以内に入っている。

 2 志望校対策に3ヶ月は以上はかける。

の2点に注意してください。

 

 

志望交対策については、親御様のお力だけではやりきれないことが多いのです。

 

その際は、力量ある第3者の力をお借りになることも必要です。

 

その際は、本当にスキルの高い個別指導や家庭教師を捜し当ててください。

 

私たちのように、「警報機の鳴り始めた踏切を、遮断機が降りきる前に無事に渡り終えさせる」ような経験を重ねている所にご相談いただく事が良いのでしょう
が、人員の都合で、ご希望のあったお宅に全て伺うというわけにはいかない事が毎年繰り返されていることが悩みの種です。

 

 

□第2第3志望校の決め方□

第1志望校と問題傾向が似ている所を選んでください。

 

神経質に考えすぎることはありません。あくまでも極端に異なる傾向の学校を選ばなければ大丈夫です。

 ・記述問題が多い、少ない

 ・解答欄が答えだけ、考え方や式の欄がある

 ・問題数が多い、少ない

 ・試行錯誤をする問題が多い、少ない

 ・問題文の文字数が多い、少ない

上記のような問題の特徴から考えて行く事になります。

 

 

大まかには、下記のことを参考にしてください。

 

●開成タイプ

 開成・筑駒・栄光・(渋幕)・栄東・開智・市川・(淺野)

 (開成の国語には、麻布や桜蔭の問題演習も有効です。)

 (筑駒の算数対策には、灘が必須です。)

 (渋幕と開成とは出題傾向は違っていますが、この併願者が多いために加えて

  おきました。)

 

●麻布タイプ

 麻布・渋幕・渋渋・海城・(芝)

 (麻布の国語対策には、開成・桜蔭の問題演習も有効です。物語文を選んでやっ

  てください。)

 (麻布の理科対策は、過去問演習の時に、問題文をしっかりと読み取る練習をす

  るかどうかで、効果は大きく変わります。また、西大和の新出問題や灘の文字

  数の多い問題も無視できません)

 

●桜蔭タイプ

 桜蔭・豊島岡・浦和明の星・(市川)

 (桜蔭の算数は「男まさり」です。開成や灘の1日目を忘れずに。)

 (理科の計算単元は、桜蔭よりも豊島岡の方が難しい年もあります。豊島岡の

 得点に一喜一憂しすぎるのは良くありません。)

 (桜蔭の国語は、開成や麻布も有効です。また、日本女子大附あたりの選択肢

 の問題を、記述形式に変更して解かせるのも有効です。)

 

●女子学院タイプ

 女子学院・鷗友・サレジオ・頌栄

 (女子学院の理科と社会は8割以上を目標に。メモリーチェック・コアプラ

  ス・4科のまとめは、繰り返してください。)

 (女子学院の算数は、近年若干難化傾向。)

 

●慶応タイプ

 慶応中等部・慶応普通部・慶応藤沢湘南・青山学院

(慶応3校の算数は、とにかく基本重視です。基本パターンの学習を念入りに。)

(理科では、風物詩や旬の果物などの生活知識が必要。日常での会話を大切に。)

(難問を解くより、基本を確実に正解する練習を。)

 

●学習院女子タイプ

 学習院女子・白百合・清心

(とにかく記述力が勝負。どの深さまで要求されているのかを見極める練習を重ねてください。)

 

●芝タイプ

 芝・淺野

(万人向きの良問。上位校を狙う人の総合演習問題として最適。)

 

上記のグループ分けは、傾向対策として類似問題の演習問題を選ぶ場合に参考にしていただけると思います。

 

 

 

首都圏の最上位レベルの学校を受験する場合に注意していただきたいのは、関西圏の入試問題の傾向の変化です。

 

算数と理科については、関西圏の入試問題の方が首都圏よりも難しい事はご存じだと思います。

 

また、関西圏で出題された問題が、数年後首都圏で出題される事がよくあります。

 

ですから、必要に応じて関西圏の問題も使っていくと有利になる場合が多くあります。

 

開成・麻布を考えている場合は、灘・東大寺・洛南・西大和の算数や理科は既に必須になっています。

 

また、桜蔭の場合には神戸女学院の算数と理科は無視できません。

 

そろそろ受験校を決める時期

小6生にとっては、天王山の夏が終わり、志望公合否判定で一喜一憂する季節になってきました。

 

得点力を高める事とともに、「うちの子にあった学校を選ぶ」こともこの時期の大切な事です。

 

今回は、学校選びで注意していただきたい事を書いていきます。

 1 学校偏差値だけで志望校を決めない。

 

偏差値が高いことがその学校の良さを証明しているわけではありません。

 

本来なら、その学校の授業内容をチェックして、うちの子に合う指導がなされるのかどうかを見ることが出来れば理想なのですが、それは不可能です。

 

私たちのように中学受験後も指導を継続し、各先生方の情報を共有している場合は、ある程度その学校の内情がわかっています。

 

たとえば、

 

・校名を変更し、大学受験指導に邁進し始めたという評判の学校では

「校長先生のかけ声とは裏腹に、現場の先生方の力量が疑問。どうも授業の工夫が無い。騒がしくて授業になっていない教科もあるようだし。特に問題なのは、
主要教科の日々の宿題だな。カリキュラム進度だけは最上位の進学校とそろっているんだが、これで大学合格実績が上がるんだろうか。」(N講師談)

 

・女子中としては珍しく理系に強い都内の学校の場合

「まじめな先生が多いし、生徒も概してまじめ。宿題量も多すぎず少なすぎず、よく考えられている。数学の公式丸暗記から始まる授業ではなくて、考えさせる授業をしているのは立派。学校内順位を上げることが大学受験成功の近道だと自信を持って言える。」(M先生談)

 

・スパルタ学習で有名な都内の男子中では

「まるで、あまり良くない予備校か塾の授業だな。基礎を理解させずに無闇に難問ばかりをやらせる。宿題も極端に多いから、生徒に「じっくりと考えろ」と強
制しにくい。どうしても解き方の丸暗記に走る。校内試験でほどほどの点数は取れるだろうが、2次が難しい国立大学の数学には対応できないんじゃあない
か。」(T講師談)

 

・歴史のある有名女子中では

「毎日学校に行くのが楽しいようだ。クラブ活動も盛んだし、先輩との関係も良好。英語と国語を頑張って、上位私立大学を狙う作戦が成功しそうだ。遊びほう
ける子は噂ほどには多くはないようだ。まじめに勉強をしている。6年間の楽しい学校生活を送って、しかも、文系大学に進学するには最適な学校だという印象
は変わらないな。」(N講師談)

 

 

このような、具体的な細部の情報を親御様が得ることはほとんど不可能なのですが、校風や子供たちの様子、そして先生方の雰囲気を知る方法はあります。

 

 2 先生情報を大切に。

今の時期から12月までは学校説明会のシーズンです。

 

また、近年体験授業を実施する学校も増えてきました。これらのイベントは、学校側の「建て前」を聞かされるだけという冷めた意見もありますが、なかなかどうして内情が垣間見えるものです。

 

先生方の熱意や先生方同士のコミュニケーション、勉強や学問への探求心を充分に感じ取れるものです。

 

また、その学校がどのようなお子さんを欲しがっているか、どのような生徒にしていきたいと考えているのかは、明確にわかります。

 

 それと、どんな子が通っているのかが気がかりですよね。それを見る良い方法があります。

 

それは、下校時間に生徒たちのグループと一緒に歩いてみることです。

 

悪ふざけもしているでしょうし、先生の悪口もしているかもしれません。

 

そのような普段の生徒たちの様子を知ることが出来ます。

 

そのグループに「うちの子がいたら」、親御さんが嬉しいと感じられるか、嫌だと感じられるかが大切な事です。

 

 3 親御さんが、お子さんの将来像をイメージすることから学校選びをスター

   ト。

 

親御さんが、お子さんの将来の幸せのイメージをお持ちになることは常に必要なことなのです。そして、志望校を決める段階では、そのイメージをより明確にしていく必要があります。

 

 ・医学部を出てお医者さんになって患者さんに感謝されている。

 ・留学後、英語がぺらぺらになって世界中を飛び回るビジネスマンになって

  いる。

 ・ロボットや機械類が好きだから、世界で通用する技術者になって欲しい。

 ・ピアノをこのまま続けて、芸大のピアノ科に進ませ、その道で一本立ちさ

  せたい。

 ・6年間を楽しく過ごして、良いお友達を一杯作りながら、自分のやりたい

  ことを見つけてくれれば。

 

 

いろいろな幸せイメージがあるはずです。

 

そのイメージは、ある程度お子さんと共有されている必要があります。

 

この機会に、お子さんと充分に話し合われる事が必要です。

 

 

 その話し合いの中で、○○中は、なんとアメリカの一流大学に10名も合格したんだって、とか、勉強が特別にハードでもないし音楽クラブが充実しているか
らピアノの練習が思いっきり出来そうね、また、理系教科の指導に定評があるからあなたに向いていそうね、などの情報も与えてあげてください。

 

学習意欲の面でも良い影響があります。

 

 

 親御さんとお子さんの将来の幸福イメージに合う中学校を選んでいくことになります。

 

 4 入試問題との相性で決める

 

 

この詳細は、次回にお書きしますね。

夏休み直後の組分けテスト

□夏休み後の小6組分けテスト□

 

 

サピックスでも、四谷大塚でも既に組み分けテストが実施されました。

 

夏の学習の成果は現れていますでしょうか。

 

 

■あんなに頑張ったのに、点数があがっていない■

 

 

実はこのようなお子さんが多いのです。

 

夏休みの学習は、体調や気力を考慮して、日々の学習を微調整して行くことが大切です。今年のように暑過ぎる夏はなおさらでした。

 

夏に、あんなに学習を頑張ったのに点数が上がっていない理由の多くは、テスト当日のコンディション調節の失敗です。

 

 

下記の内容をチェックしてみてください。

□前日はしっかりと睡眠時間をとった。

□夏期講習の後半は、どっしりと落ち着いて学習出来た。

(あたふたした学習から抜け出せた)

□テストの数日前から、問題文をしっかりとよむ練習を取り入れた。

□テストの数日前から、丁寧な字で計算をする練習を取り入れた。

 

いかがでしょう。

 

各塾共に、夏期講習では、多量の問題をスピーディーに解く練習を重ねてきました。

 

パターンの確認に重きをおいた学習だったはずです。

 

早稲田アカデミーや日能研、四谷大塚(Sコース以外)は、テキストの構成もそのようになっています。

 

これが落とし穴です。

 

一方、今回の組み分けテストは、例年どおり入学試験を意識した文章の長い問題や、パターンから少し外した問題が多かったのです。

 

問題をながめた瞬間に、頭の引き出しからその問題の解き方を探し出して、素早く解くという条件反射的な学習をしてきたのに、実際の組み分け問題は、問題文
を丁寧に読んで、わかっていることは何か(条件整理)・聞かれている事は何か、の2点を正確に捉えて解く問題が多かったという事になります。

 

 

まず、テストの問題用紙に残った計算のあとや、メモ書きをしっかりと見てあげてください。

 

「あっ、こんな引き算をまちがっている」とか「こんな雑な考え方をしている」、また「あんなに学習をした事をちゃんと思い出せていない」というような事に気付かれるはずです。それを今後の学習に生かしていただきたいのです。

 

こんなミスをして!と叱るのではなくて、

「もっと丁寧な数字で計算をしていればどうだったと思う?」

「後5秒でもいいから、思い出す努力をしていたらどうだったと思う?」

というように、お子様自信が改善すべき点に気付くように話しかけてあげて欲しいのです。

 

そして、

「夏がんばったのに、思ったような点数がとれない子って多いんだって。そこで諦めずに、欠点を修正出来た子は必ず次のテストで、夏の頑張りの成果が出るそうよ。」と言ってあげて下さい。

 

これは、長年生徒の指導をやってきた私の実感です。

 

あと、数週間で四谷大塚の合不合判定テストやサピックスの合否判定テストがあります。

 

それにむけて、今から心身のコンディション調節をはじめてあげてください。

お母様も、ミラーニューロンに注目

前回、ミラーニューロンとは、相手に共感する能力の源になっている物として注目されている物だと書きました。

 

生徒の共感を得るためには、塾の講師は、ミラーニューロンの働きを活性化するオーバーアクション気味の方が良い理由も書かせていただきました。

 

お母さんとお子さんの感家で見た場合、お母さんの喜びや嬉しさまた悲しみや苛立ちを感じる能力を、お子さんは本来的に持っているという事になります。

 

以前、

「なぜこんな問題が解けないの!」

という罵声やその後の小言は、お子さんの耳には届いていても、その意味を理解できる精神状態ではないようにしてしまうという事を書きました。

 

お母さんが、苛立った様子でお子さんを叱った場合、お子さんの気持ちはお母さんの苛立ちに共鳴してしまうと考えられます。

 

そして、お子さんの苛立ちが、お母さんの気持に共鳴してますます大きな渦になって行く事になります。大人同士でもよくありますよね「売り言葉に買い言葉」。

 

親子の間での最後の捨て台詞が、「うるさいクソババー」です。

 

お子さんを勉強に向かわせてあげたいという親心から発した言葉が、ボタンの掛け違いから、お互いの苛立ちを増幅してしまうことがよくあります。

 

親御さんには、「前向きの気持の共鳴」を上手に利用していただくことをお願いします。

 

そのために工夫出来ることは、

 1 感情が高ぶったら、10秒待つ。

(お子さんの顔をしげしげと眺めながら)

この10秒間に、親御さんはいろいろなことを考えたり感じたりされるはずです。

 

「うちの子なりに、頑張っているんだけれど」

とか、

「あの子なりに、シマッタと思っているようだ」

とか、

「自信を無くして、ちょっといらついているのかな」

という思いが、この短い時間に沸き起こってくるものです。

 

 

その様子を見ているお子さんは、

「いつも瞬間湯沸かし機のように怒りだすお母さんが、何か考え込んでいる」

 

ということを感じたり、感受性の高いお子さんの場合は、

「お母さんなりに冷静になろうと努力しているんだ」

というようなことまで感じ取ったりしてくれることもあります。

 

その、10秒がすぎたあと、

 2 言葉かけは、「近い将来の成功の予感」を感じさせる事を心掛ける。

(自信に満ちた表情で明るく)

 

例えば、

「普段から、塾の先生にも言われているように、ノートに書く数字や文字を読みやすくしていれば、この25点分のミスは防ぐ事が出来たと思うんだけど、どう思う?」

「うん」

「あなただったら、これから注意してやっていけそうね。そうしたら、次のテストでクラスアップも出来ちゃうかもね。」

「今回の点数は、神様が「このままじゃあこれから困る事になるから」とサインを送ってくれているのかもね。神様は、何を変えなさいといってくれているのかな?」

「宿題をやり切らずに塾に行っている事かな。」

「じゃあ、これからは宿題をちゃんと出来そう?」

「たぶん。」

「多分じゃあ困るけど、あなただったらできると思うわ。そうしたら、塾に行くのももっと楽しくなるじゃない。」

このような、言葉かけが出来たら良いですね。

 

 

そして、お母さんの表情が自信に満ちた笑顔なら最高です。

塾の先生に必要なオーバーアクション

 今回は、学校や塾の先生向けのお話です。

 

私も、長年集団塾で教えてきましたし、先生方の研修にも関わってきました。そういう中で経験したことの中から、近年の脳科学の成果に照らし合わせて、なるほどそういうことだったのか!と 感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

 □人気のある先生は、オーバーアクション□

30人?50人もの生徒をぐっと引きつけて、60分の授業で学習効果を上げることが出来る講師というのは、例外なくオーバーアクションです。

 

身振り手振りも大きく、時には教室の中を歩き回ったり、走り回ったり。また、表情の変化も大きいのです。

 

逆に、鉄面皮・無表情の先生は人気がありません。話し方も一本調子、授業を聞いていると眠くなってしまう。こんな先生が多いのですが。

 

ここ数年、ミラーニューロンについての書物を何冊か読む機会がありました。

 

この研究成果はまだ学説という仮説の段階なのか、事実として受け止めて良い段階なのかは、専門家でない私には何とも言えないのですが、経験上なるほどと思えることが多いのです。

 

「速さ」の説明を授業でするときに、全力疾走のジェスチャーをして、息が切れてゼイゼイと荒い息をしている様子を演技しながら授業をする先生と、いきなり速さの3公式を教える先生の、生徒に与えるインパクトは大きく異なります。

 

 

教壇の前で、走る演技をしている先生を見ている子供たちの頭の中には、疾走しているときの景色の流れや、自分自身の荒い息づかいまで思い浮かんでいるかもしれません。

 

「速さとかかる時間は反比例する」ということを理解させる道筋として、「息が切れるほど速く走れば、早く着ける」という子供たちの経験を喚起することで、いきなり納得させてしまうことが出来ることになります。

 

理科で、条件反射の説明をするときに、熱湯の入っているヤカンに手を触れてしまって、思わず手を離す場面の演技がうまくいくと、不思議に子供たちの理解がスムーズに進むことを何度も経験しています。

 

ミラーニューロンは、例えば、「梅干しを食べて、酸っぱさに思わす口をすぼめた相手の様子を見て、見ている人も酸っぱいような気持ちになる」という働きに関わっています。このような共感性をほとんどの人が共通に持っていることが証明されつつあるようなのです。

 

 オーバーアクションで、生徒の人気を得ている先生は、「パフォーマンスで生徒の人気とりをして」というような、やっかみの視線を投げかけられることが多いようなのですが、自信を持ってそのスタイルを続けてください。

 

 「理解を納得に落としこむ」ことが教える者の大切な力量です。オーバーアクションのパフォーマンス型の授業は、子供を教える際の非常に有効なスタイルだと思います。

 

 

次回は、子供を励ましたりねぎらったりする場合の、抑揚や表情の変化について書いていく予定です。

 

作業記憶力を高める方法

□作業記憶力とは□

 

作業記憶力とは、パソコンで言うとメモリーの働きです。

 

パソコンの動きが遅くなったら、メモリーを増設してみると急に早くなったという経験をお持ちのの方も多いでしょう。

 

人の頭もこの点では、同じような構造で出来ていると考えられます。

 

2桁×1桁の暗算を一度意識してやってみてください。

はい、いいですか?

「87×6」

目を、パソコン画面から外してください。

問題は何でしたか。そうですね、87×6ですね。

「はちじゅうななかけるろく」と音声で思い出しましたか、それとも、数字を画像として思い出されたのでしょうか。それらの音声情報や画像情報が、数の大きさを表す数字として頭の中で翻訳されて、意味を持ちます。

 

7×6=42ですから、1の位は2です。いくつ繰り上がったのでしょう。4ですね。この4を覚えておいて、・・・・。あれっ、もとの2桁の数字は何だったのでしょう。このあたりで、記憶が途切れてしまう方も、実は多いのです。

そうですね87ですね。8×6=48ですから、繰り上がりの4を足して52。え?と、1の位はそうそう2でしたから、522です。

この単純な計算ですら、いろいろな数字を同時に覚えておかなければ行けないことがわかります。

 

□3行の壁□

「3行の壁」という言葉が、塾の先生方の中にあります。

 

「あの子には、3行の壁があるから、この算数の問題は厳しいだろう。」というように使われます。

 

3行までの問題だったら解けるのに、3行を超える文章だととたんに解けなくなることを指します。このようなお子さんが実に多いのです。

 

4行目を読んでいると、1行目を忘れていきます。5行目を読み終わったときには、1・2行目を忘れてしまっていて、どんな条件が書いてあったかを思い出せません。

 

そこで、もう一度読み始めましたが、5行目に書いてあったはずの、何を問われているのかを忘れてしまっていて、目の前の数字をどのように利用すれば良いのかに気がつきません。

 

このような症状です。

 

小4生あたりでは半分以上のお子さん、小5生でも半分近く、小6生でも30パーセント以上のお子さんがそうでしょう。

 

この3行の壁は、作業記憶力の問題だけではなくて、文章を読み飛ばしてしまうという、読み方の習慣も原因ですが、作業記憶力が高まれば、解消できてしまうことが多いのです。

 

 

□作業記憶を高める簡単な方法□

いろいろな人から話をお聞きした中で、私が「なるほど」と思った方法です。

 

また、実際に子供にやらせて効果が現れたものです。

 

・車のナンバプレートを足し算させる。

 お父さんが運転している車の後部座席にお子さんが座っています。その横を、スポーツカーがすごいスピードで追い越していきました。ナンバープレートは、「品川3 54・2・・」

 

見えていた時間はほんの1?2秒です。

 

その間に計算は終わりません。

 

目の奥に残った(頭に残された)残像を頼りに計算を続けます。

 

・複数個以上のお手伝いを、同時に頼む。

 「カーテンを開けてから、新聞を取ってきてね、それから、ねねちゃんにドッグフードをやって、水も替えておいてあげてね。」これで、4つの作業を同時に
頼んだことになります。一つ一つのお手伝いが、面倒なものでは、いやだな?という感情が邪魔をしてしまいますから、簡単にできそうなものをお願いします。

 

買い物のバージョンもあります。

 

「スーパーに行ってきて欲しいんだけど。生姜1袋と、ピーマン一袋、あとお砂糖が無くなってしまっているからそれもお願いね。それと、卵、Mサイズがいいわね。行ってくれたら、ご褒美に100円以内のおやつを買ってもいいわよ。」

 

生姜とおやつだけを買ってくるお子さんも多いのですよ。

 

メモをさせずに頼み事をすることがポイントです。

 

・勉強中に問題内容を聞く。

 「太郎君は、2000円持って買い物に行きました。30円の鉛筆5本と、120円のノートを4冊買っておつりを・・・・」

このあたりで、問題を手でパッと隠します。

「太郎君が買ったものは?」

と聞いてみます。このときのお母さんの顔は、笑っていてくださいね。ちょっといたずら心でやってみたのよ、という雰囲気が大切です。

 

・計算式を写す時に問題を見て良い回数を決める。

短い式ならば1回、長めの式ならば2?3回ぐらいが適切です。

この、作業記憶力は、低学年から発達し始めますし、小学校高学年でも発達し続けるもののようです。

 

 

うちの子は、すぐに忘れてしまうから仕方がないとあきらめずに、いろいろな練習を楽しく続けてください。

 

作業記憶力の大切さ

受験勉強を進めていくうえで、頭の良い子が有利だという事は否めません。

 

学習意欲が同じ程度にあり、同じ程度の学習量をこなしているお子さん同士で比較した場合、頭の良い子がどうしても圧倒的に有利です。

 

 

では、頭の良さとは何でしょう。私は脳科学の専門家ではありませんから、現在の脳科学がどれほど進み、その成果として◯◯と言える、という文脈でお話する訳にはいきません。

 

あくまでも、実際に現場でお子さんを教え続けている中で感じ取ってきた事をお話する事になります。

 

私自身が感じている頭の良さの要素は3つです。

 1 複数個以上の情報を一時的に記憶して、処理をする場合の、処理できる情報の

  個数の多さ。

 2 情報を処理する場合の正確さ。

 3 情報を処理する場合のスピード。

3のスピードは、後天的な訓練で改善させて行くことが、案外たやすく出来る事ということを何度も経験しました。

 

ところが、複数以上の要素を一時的に記憶して、それらを目的に応じて処理していく能力は、高めて行くことが出来るものの、長期の訓練が必要なのです。

 

それは、多分、大脳の機能的な発達に密接に関係しているからだと思っています。

 

数字を短時間だけ頭に留めておく訓練として、「2桁かける1桁の暗算」をお勧めしています。

 

これは、親御さんが2桁と1桁の数を言うだけです。

 

紙に書いたり筆算しない約束でやらせてください。

 

小5あたりですと、3ヶ月から6ヶ月もかけてやっと効果が表れます。

 

例えば、四足混合計算の長い式をノートに書き取る際、これまでは1つか2つの数字を見てノートに書き写すことを繰り返していたお子さんが、一つのまとまりを見てノートに書き写すことが出来る様になります。

 

この様な事が出来始めたお子さんは、問題用紙の中で出た答えを回答用紙に書き写す際のミスが激減します。

 

また、計算のスピードもアップします。これは数字という要素を頭に置くれんしゅうです。それ以外に言葉を頭に置く能力も大切です。

 

人が、数字や言語を頭に置くときに、画像を頭に置く人、音声を頭におく人、そして両方を使う人がいるように思うのですが、どうでしょう。

これは、どちらが優れているという問題ではなく、その人にとって得意な優れている能力を使っている結果にしかすぎません。

 

視覚関係の能力が高い場合、視覚から入った情報を処理する能力だけではなく、音声情報を画像イメージに置き換えて、それを一時的に記憶する事が習慣化している事もあるようです。

 

一方、聴覚関係の能力が優れている場合、数字の9を、「キュウ」と音声に置き換えて記憶することもあります。

 

視覚イメージでも音生イメージでもどちらでも良いのですが、それらの情報の複数個以上を短時間頭に留めておいて、目的に応じて使っていく能力は、受験勉強を始める年齢のずっとずっと前から発達し始めるようです。

 

 

DNAも関係するでしょうが、ご家庭での言葉掛けや生活体験が大きな要素だと感じています。その具体例を次回書いていきます。

夏は、ジタバタ学習から抜け出すチャンス

前回は、小4・5年生の一般的な夏休みの使い方を書きました。

今回は、普段ジタバタと時間にせかされた学習をしているお子さんをお持ちの親御様に向けて書いてみたいと思います。

 ・頑張って勉強をしているのに成績が上がらない。

 ・ミスが多い。(ちゃんと読んでいないんじゃないかと思えるほどにミスが多い)

 ・普段のノートの字が乱雑になってきた。

このような状態を、「ジタバタ学習」と名付けています。

こういう時のお子さんの気持ちは、次のような思いで一杯になっています。

「もう間に合わないから、とりあえず覚えちゃおう。」

「これを早く終わらせて、次にこれをやらなくっちゃ!」

「正解を出すことよりは、早く終わらせなくっちゃ!」

そして、勉強の方法は、極端に暗記に偏っていきます。

算数の問題ですら、1問1問覚えようとしてしまっているわけです。

この問題は、以前やったあの問題と
考え方が似ているぞとか、あの考え方が使えるぞと言うような、解き方の関連づけに全く気持ちが向かわない状態になっています。

「うちの子は、テキストの復習はちゃんと出来るのに、少し文章が変わったりするだけで解けなくなってしなうのですが・・・?」というご相談が多いのですが、この状態こそ、「1問1問暗記してしまっている学習」です。

 
□半年先に危険が迫っています□

この状態で、新学年の2月を迎えたらどうなるでしょう。

学習内容が、一段難しくなり、問題が複雑になってきます。これまでに習った内容がわかっていることを前提にしながら、別の要素が絡まってきます。そうなる
と、これまでの、「片っ端から覚えていく学習」では太刀打ちできなくなります。時間的にも、子供の記憶力の面でも限界を超えてしまうのです。

 小4・5年生にとって、夏休みは、この「じたばた学習」から抜け出すことが出来る最大のチャンスです。

時間の使い方としては、

1 早起きの習慣をつけさせる。

2 塾の授業の復習の時間をたっぷりと取る。

3 お子さんが先生役、お母さんやお父さんが生徒役になって、算数を説明してもらう時間を確保する。

また、お子様への言葉かけで大切なことがあります。

お子様自身が、自然に自分の頭の中の言葉で考えていけるような言葉掛けです。

そして、前にもお話しした「非言語コミュニケーション」も最大限にご利用ください。

そして、出来れば一日に30分程度はお子さんの勉強につきあってあげてください。

「夏休みは、学校には行かなくていいんだから、焦って宿題をこなさなくっていいんだよ。(ニコッ)」と言ってあげてから、

「問題文を最初から最後まで読み切ってから、考え始めるというルールにしようね。」

「式をちゃんと書いてから計算を始めると、難しい算数の問題も解けるようになるわよ。(ニコッ)」

「線分図や面積図をじっくりと丁寧に書いていいのよ。時間はたっぷりあるんだから。」

算数の問題を解き始めたら、

「その式で何が出たの?」

「A君の速さ。」

「そうね。偉いわね。単位は?」

「km毎時。」

「次に何が出せそう?」

「池の周りの長さ。」

「次のこともちゃんとわかっているのね。最後まで自分で出来ちゃいそうね、がんばって。」

このように、お子さんが考えていることを自己確認できるような質問を投げかけてあげてください。

くれぐれも、

「こうすればA君の速さが出るでしょ。その後池の周りの長さをそうやって出して、それからB君の速さをこうやって出せばいいんでしょ。」

というような説明は控えてください。あくまでも、お子さん自信が気付くのをサポートする姿勢です。

そして、一日の締めくくりは、

「○○ちゃんの算数教室」です。

その日に、お子さんが勉強した問題の中でちょっと難しいと感じた問題を2?3問を自分で選んで、親御様を生徒役にして、授業をやってもらうのです。授業という形式に照れてしまうお子さんの場合は、

「この問題の解き方をお母さんに教えてくれる。」(説明しなさい!という命令口調は禁物です。)と言ってみてください。

そして、お子さんが説明しているときには、大げさに相づちをうったり、うなずいたりしてあげてください。

 ここでも、注意が必要です。

お子さんのたどたどしい説明に、思わず、

「そうじゃないでしょ!これが○○になって□□だから・・・。」

とならないように、ぐっと我慢です。

 お子さんが、自分の頭の中の言葉で考えるようになる練習だと言い聞かせながら、ニコニコと聞いてあげてください。

私立中3年生の今が大切!

中高生の、一学期の期末テストを前にして、期末テスト対策の授業の申し込みやご相談が増えています。特に、中3生からです。

 中3と言っても、学習内容は高校1年生です。数学では数?と数A。本格的な高校数学が始まっています。数学のご相談が特に多いのは、2次関数の最大や最小がテスト範囲にないっている学校です。

 お子さん本人に聞いてみると、2次関数の頂点の移動は丸暗記で何とかなったが、最大や最小になると、場合分けで何ともならないというのです。やはりという思いです。

 数学の専門家のT先生とよく話すのですが、数学は、「公式を素早く自分で導き出せること」が最大のテーマ。「1つ1つの公式を丸暗記するなんて愚の骨頂!」という点で全く同感です。2次関数の頂点の座標の丸暗記も同じです。

 これまでの学習方法を、今こそがらりと変えなければなりません。大学受験に向けては、「理系大学に行けるかどうか」また「センター試験に数学がある大学に行けるかどうか」の分水嶺です。

ご相談をお聞きする中で、不思議に必ずといって良いほど聞かれるのが、「どこの塾や予備校に行かせれば良いのか」です。ところが、通っている中学や高校にぴったりとあった塾や予備校は存在しないのです。

 

 ここで、冷静に振り返っていただきたいのは、なぜその私立の6年一貫校を選んだのかという理由です。「大学受験に向けて、有利な学習カリキュラムだか
ら」という理由もありましたね。大学受験は、高校内の成績が合否に直結します。進学校ならばなおさらです。まず、「大学受験に有利な学習カリキュラム」に
基づく、学校の定期テストの成績を上げることを考えて欲しいのです。塾に行っても、予備校に行っても学校の成績は上がりません。

 中学校事に、学習カリキュラムが異なります。そして、授業スタイルはそれこそ千差万別です。数学的に深く掘り下げる学校がある一方、公式を覚えさせて、
宿題として大量演習を課す学校もあります。学校の指導のメリットを生かし、ディメリットを補完するプランニングが必要です。

 

 それには、信頼できる第3者、つまり、スキルが高い個別指導や家庭教師の出番ということになります。ところが、「自分が難しい問題を鮮やかに解くことが
出来る」事と「生徒の成績を上げることが出来ること」とは、スキルの質が異なります。「お子さんのこれまでの学習法の弱点を瞬時に見抜く目を持った講師」
が必要です。身の回りにそのような先生の心当たりが無い場合は、次の方法を試してください。

 教科書や参考書の解説を隅から隅まで解読する。

高校の教科書は、大学受験問題のレベルと大きくかけ離れているわけではありません。これが、中学受験や高校受験と異なる点です。そして、公式の導き出し方
が丁寧に書かれています。これを、じっくりと読んで、「おっ!なるほどそうだったのか!」と驚いて欲しいのです。参考書の例題の解説や、問題の解答解説も
大いに利用してください。答えが合っていた、間違っていただけの利用では効果が半減します。

 

 たとえば、そろそろ2項定理に入るところもあると思うのですが、2項定理を利用すると、2のn乗がコンビネーションの和で表すことが出来ます。この部分
を教科書で読んで、「へ?、すげ?」と、ちょっと感動してくれればしめたものです。その後、読んで感動したときの記憶を頼りに、自分で公式を導き出す練習
をすれば、その公式を利用した発展問題もあまり苦労せずに解けるようになります。 

 

 お子様に、ちょっと試してみるように、親御様からおっしゃっていただきたいと願っています。

算数の入試問題に「数学」を使って良いのか?

算数の入試問題に数学を使って良いのか?

 

今回は、実に具体的な教科についての話を書いていきたいと思っています。

というのは、連休後に実施された大手塾の公開テストでの算数の解説に、「んっ!?」と思ったからです。

 

年齢の合計と年齢の差から考えられる和差算ですだったのですが、なんと○□を使った連立方程式(消去算とも言えますが)で解説されていたのです。

問題の小問構成からは、和と差に気づかせようという意図が見て取れましたから、もしかしたら作問者と解説作成者が何らかの都合で変わったのかもしれません。

 

さて、算数に数学の方程式を使って良いのか?です。

私自身は、こう考えています。

「出来る限り、算数で理解し解く方がよい」です。

確かに、「倍数変化算」を速く解く方法として、比例式をつくり、(内項の積)=(外項の積)を使って、左右の式にxが入る等式を解くがあります。「倍数変化算」だけは例外にしても良いかもしれません。

 

算数は、今分かっていることから次に何が分かるかを考えさせる教科です。でも数学の代数(方程式)は、分かっていることを式に代入すると自動的に答えが出
てくるものが多いと思っています。算数の難問に挑戦する必要がある上位校を狙うお子さんの場合は、なおさら「次に何が分かるのか」という一手先を読む力を
鍛え上げていくために、算数を使っていく方がよいと思っています。

Page 4 of 5

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

COPYRIGHT@西村則康公式サイト