いよいよ夏の講習が始まりました。小4・5・6年生すべての学年にとって大切な講習です。

今回は、受験の天王山の小6について、夏期講習の上手な使い方をお話しします。
 

小6生にとって、この夏期講習の目的は2つあります。

1つは、知識の確認・解き方理解の確認・弱点補強などのインプット全般の棚卸し。

2つ目は、今ある知識を最大限に利用して正解にたどり着くというアウトプットの訓練。
 

1つ目のインプットの棚卸しは、これまでの講習でもそうであったように復習が大切です。

2つ目のアウトプットは、授業の受け方(気持ちの持ちよう)が大切になります。
 

小6生にとっては、この2つ目が講習の成否を分けます。

これまでに身につけた考え方や知識を利用して必要な点数を確保する練習を始める時期なのです。
 

講習の授業スタイルは、まず数問の問題演習→解説です。

過去の講習では、解説を集中して聞き理解する事が主目的でした。

でも、小6の夏期講習では、演習時間にどこまで頑張れるかが勝負です。
 

問題演習を始めて、「難しそう!」「面倒くさそう!」「解けそうにない!」と思ったときは、

これまでは、「解説をしっかり理解して家で復習をしよう。」と思ことが正しい心の動きでしたが、

今回はそうではありません。

「何とかして、1問でも2問でも正解にたどり着いてやる!」と

自分の気持ちを鼓舞することが大切なのです。

特に、難関校を目指している場合は是非とも気持ちのチェンジをお願いします。
 

開成・麻布・桜蔭・筑駒・駒東・渋幕・渋渋・海城・栄光などの入試問題は、

すぐに解き方が見つかりません。

条件を自分なりに整理したり、図に書き表したり、時には書き並べてみたりしてやっと、

「もしかしたらこうすれば解けるかも!」と見つかることが普通です。

淡白な解き方から執念を持った解き方に変えて下さい。

その時の自分への声掛けは、

「鮮やかで無くてもいい、ダサい方法でも良いから、何とかして正解を出してやる!」です。
 

小6生には、授業教材の復習以外に多くの宿題が出されていると思います。

サピックスではコアプラス、日能研ではメモリーチェック、

四谷大塚や早稲田アカデミーでは4科のまとめの暗記が多量に課されていることでしょう。

これらの課題は、インプット全般の棚卸しにおいて非常に大切です。これもがんばってほしいのです。

授業の復習に多くの時間を割かれてしまうと、この時間が確保できません。

執念を持って授業内演習を頑張り、その結果として復習時間を短縮する。

それによって基礎事項の暗記時間を確保することが可能になります。
 

授業中にがんばって、家庭学習の負担を減らす。そんな気持ちで講習に参加して下さい。