皆さんお通いの塾では新学年が始まり2ヶ月余り、

そろそろ新しい学習ペースをつかむ時期なのですが、

実は、春期講習会で普段のペースが崩れてしまうお子さんが多いのです。

春休みの間も、小学校に通っているときと同じサイクルで起床、就寝をする必要があったのですが、

それが崩れてしまったお子さんは、早急に生活サイクルを立て直してくださいね。
 

今回は、新学年が始まってから寄せられたご相談の中から、多くの方に参考にしていただけそうなものをいくつかご紹介しましょう。

・浜学園新6年生のご相談

「2月から6年生になり公開テストでの得点が、特に算数で下がっている。

5年生の時にはパーフェクトに近かった大問1番、2番での失点が目立つ。」

といった内容のご相談を複数頂戴しました。


近年、浜学園の公開テストは6年生2月、3月の平均点が極端に低くなっています。

今年度も算数は、これまでの2ヶ月とも平均点が40点に満たないものでした。

5年生のものと6年生の公開テストの大問2番の正答率を比較してみると、

5年公開テストではほぼ全問が正答率50%以上だったのに対して、

6年公開テストは大半が正答率50%以下、さらに20%程度の難問も数問含まれています。

今年も、この時期の問題レベルが上がっていると考えられます。
 

そこで、特に浜学園の場合はテストの結果を得点ではなく、偏差値や順位で見てあげて欲しいのです。

得点は下がっていても偏差値は上がっていることも少なくありません。

また、テストを受ける心構えを、「解ける問題を見つけて、正解すること。」に修正してあげて欲しいのです。

そして、難問に慣れる練習も効果的です。

公開テストの過去問は、浜学園で販売されていまから、練習しておくことをお勧めします。
 

この時期の点数の下がり方がひどく、偏差値も下がってしまっているお子さんは、

問題のレベルアップの影響を手ひどく受けていることにになります。

これまでの学習のやり方の欠点が現れてしまったと考える事が出来ます。

「何をやってきたか」も大切ですし、「どのようにやってきたか」も分析する必要があります。

このような分析は、プロの仕事になります。

・希学園新4年生のご相談

「4年生になり、急にテキストの内容が難しくなった。宿題に時間が大幅にかかるようになったが、復習テストでは結果が出ない。」

といったご相談でした。
 

希学園では、ベーシックテキストの内容が4年生になり本当に難しくなっています。

国語は文章そのものの難しさが目立ち、難解な言葉をはじめ、内容がお子様の理解を超えていることもしばしばではないでしょうか。

算数は、受験に直結する難しい知識が数多く盛り込まれています。

学年が上がるほど、下位クラスでの復習テストの平均点が低くなる傾向があります。

既に、4年生でもその傾向が見え始めています。
 

このご相談には、希学園が同じ内容の学習を受験までに何度か繰り返すようなカリキュラムを組み立てていることをお伝えして、

今出来る範囲の問題を的確に解けるように、宿題として解く問題を選択していただくようにアドバイスを差し上げました。

宿題の量を減らすと、お子様が先生に叱られるかもしれないとご不安だったので、

希学園の先生に「宿題を減らして精度高く仕上げたい。」と伝えていただいたところ、先生からもその方法を支持してもらえたそうです。

・日能研新5年生のご相談

日能研の学習スピードが、浜学園や希学園に比べて遅いとお聞きになり、大阪星光学院の受験に間に合うのか心配で、

転塾を前提としたご相談でした。


巷ではよく耳にするお話です。各塾で学習カリキュラムは少しずつ異なります。

たとえば、算数の「割合」の単元を見ると、希学園では4年生から本格的に学習内容として盛り込まれているのに対して、

日能研では似たような内容を百分率の基礎として扱っていますが、カリキュラム上「割合」とは明言していません。

このような部分が取りざたされているように思うのです。
 

浜学園では、4年生では「割合」の基礎すら触れられていないこと見ると、必ずしも日能研の学習進度が遅いわけではないでしょう。

授業時間数の多少も巷のうわさには影響しているでしょうが、拘束時間の多少はお子様に合う、合わないがあるために、

その時間数だけで良し悪しを判断することは難しいのです。

大切なことは、塾の授業時間が上手く機能しているかどうかといった点で、

宿題をするために必要な知識を授業時に吸収できているかどうかなのです。

このお母様には、私は単に時間の多少や進度の速さではなく、

お子様と塾との相性をみて塾がお子様に合う、合わないの判断をしてあげる必要があると考えていることをお伝えしました。

また、常にご相談にあがる内容ですが、塾の対応が手薄いといったものがあります。

そもそも一斉型の塾では、一人一人のお子さんに合わせた授業や対応は出来ません。

関東圏の塾に比べて面倒見が良いと言われている関西の塾においても、この点は同じです。

中学受験に成功するには、大手塾のカリキュラムを利用することが大切ですが、

それだけでは「うちの子」が成功できるとは限らないのです。
 

お子さんの成績が伸び悩んだときには、

「何をやっていけば良いのか」と「どのようにやっていけば良いのか」の2つの視点から見直す必要があります。

名門指導会でも、この時期は1対1の家庭教師の体験授業を無料で行っています。ご利用ください。

(都関)