近年算数のカリキュラムがじわじわと早まっています。

これまで一番ゆっくりペースだった予習シリーズが、大幅改訂されたことにより、大手塾はほぼ同じ進度で進むことになりました。

その結果、小5の夏期講習で入試直結の重要単元が目白押しになっています。

サピックス・日能研・四谷大塚・早稲アカなど、大手塾すべてに当てはまることです。
 
「割合」「比」「速さ」「図形(底辺比から面積比)」「図形(相似)」。

入試のメインテーマのそろい踏みです。
 
そして、ほとんどの塾で講習期間中の習熟度を測るテストが行われます。

そのテスト結果の見方をお話したいと思います。
 

正答率を用いての分析

志望校が御三家やそれに準じる学校を志望している場合

正答率50%以上の問題を、90%以上正解できているか。

正答率30%から50%未満の問題で60%正解できているか。

正答率15%から30%未満の問題で40%正解できているか。

正答率15%未満は無視です

御三家以外の上位校を志望している場合

正答率60%以上の問題を、90%以上正解できているか。

正答率40%から60%未満の問題で60%正解できているか。

正答率25%から40%未満の問題で40%正解できているか。

正答率25%未満は無視です
  

中堅校を志望している場合

正答率50%以上の問題を、70%以上正解できているか。

正答率40%から50%未満の問題で40%正解できているか。

正答率40%未満は無視です

これを単元毎に見ていきます。

正答率が高いのに間違っている問題がある場合は、それが正解できなかった理由を探る必要があります。

単純なミスなのか、それとも解き方が定着していなかったのかです。

単純ミスに見えて、原因が深いことことがありますので注意が必要です。

また、応用部分について上記の正解率に到達していない場合は、丸暗記の算数になっていないかどうかのチェックが必要です。

問題用紙に図や式がちゃんと残っているかどうかから始めてください。

計算だけがあちこちに散らばって書いてある場合は要注意です。
 

どれかの単元が、理解し切れていないとわかったら。

9月第1週までに、夏期講習テキストの例題や基本問題を使って復習させてください。

その際、お子さんを先生役にお母さんができの悪い生徒役になっての「家庭内ミニ授業」をお勧めします。