月: 2021年9月

日本が変わる?! 総裁選に注目しよう

中学受験生の皆さんこんにちは。

突然ですが、皆さんは日本の現首相のフルネームを正確に言えますか?

答えは菅義偉。カンでもヨシイでもガースーでもなく、「すがよしひで」ですね。

中学入試の時事問題は基本的に秋頃までのニュースから出題されます。

先日コラムでお話した東京2020オリンピック・パラリンピックと合わせて、9月29日に予定されている自由民主党総裁選挙に関するニュースもしっかりチェックしておいてくださいね。

さて、ここで社会科のおさらいです。

民主主義国のリーダーの選び方には2種類あったのを覚えていますか?

アメリカのように国民が直接リーダーを選ぶことができる大統領制に対し、日本がリーダーを選ぶ仕組みはどういうものでしたでしょうか。

・・・・・・はい、その通り!

日本の制度は議院内閣制といって、国民が直接リーダーを選ぶことは出来ませんね。

また、日本には「天皇」が存在していますが、天皇はあくまでも「日本国の象徴」であり政治には携わることがないことも合わせて思い出しておきましょうね。

実際に日本の政治を行うリーダーは「内閣総理大臣(首相)」と呼ばれ、国会議員の中から、衆・参議両議員の投票によって間接的に選ばれます。

ですから、国会で最も多く議席を持っている党のリーダーになることが出来たら、日本ではそのまま国の政治のリーダー、つまり首相になれるというわけでしたね。

今度の総裁選で日本の新たな首相が決まると、10月もしくは11月に総選挙もあります。(衆議院議員の任期=4年というのも覚えておきましょう)

新しい政党が誕生したり、与党が入れ替わったり、日本の政治が大きな変換点を迎え得るポイントですから、今回の総裁選・総選挙には日本中の注目が集まっています。

ここで、簡単に総裁選について確認しておきましょう。

総裁選は党のリーダーを選ぶ選挙ですから、今度の総裁選はもちろん自民党の国会議員のみに投票権があります。

今回の場合、衆議院・参議院合、そして約113万人の自民党員が投票する予定です。

投票の結果、過半数の票を獲得する人物が現れた場合はすんなり自民党総裁が決まるわけですが、もしもそのような人物が現れない場合は、決選投票が行われます。

(決戦投票の仕組みにおける1票の重み・格差については問題点が指摘されています。ぜひテキスト等でチェックしておいてくださいね)

最後に、総選挙についても少しおさらいしておきましょう。

総選挙が行われるタイミングは二つ。

一つは任期満了によるもの、もう一つは衆議院の解散によるものでしたね。

今度の総選挙が10月もしくは11月に行われると書いた理由は、そのどちらの可能性も考えられるからです。

現在の衆議院議員の任期満了は10月21日です。これに伴い総選挙を行うならば、その期日までに実施しなくてはならない決まりがありますから、10月17日(日)の開催が有力と言われています。

任期完了前に衆議院を解散し、それに伴い総選挙を行うならば、衆議院の解散からは40日以内に選挙を行えば良いという決まりがありますから、たとえば任期満了前日の10月20日に解散した場合、最も遅くて11月28日(日)に投票日を設ければ良いわけです。

果たして、「後手後手のコロナ対策」と批判され、内閣支持率もガタ落ちの中、現与党はどんな作戦で出てくるでしょう。

現在総裁選に立候補を表明しているのは岸田前政務調査会長、河野規制改革担当大臣、高市前総務相、野田幹事長代行の四人。

石破元幹事長は11日の演説で「納得がいかないまま拙速に決めることも避けたい」と出馬の可能性も残していましたが、やはり不出馬との表明がありました。

野田聖子幹事長代行も立候補に必要な20人の推薦人を確保し、立候補に間に合いました。

決選投票は避けられないと見られる総裁選と、総選挙。

さて、皆さんは最終選挙結果をどう予想していますか?

ぜひ、関心を持って総裁選ニュースをチェックしてくださいね。

6年生 志望校模試を受けた後にやるべきこと

新学期が始まりましたね。

相変わらず多くの都府県では緊急事態宣言下のまま気の抜けない日々が続いています。

子どもの感染者も増えており、大手塾のホームページでも新型コロナウィルス感染症陽性者発生についてのお知らせが目立つようになりました。

海外の臨床試験結果を踏まえ、ワクチンは6月1日より接種対象者が拡大されましたが、それでも現時点では12歳未満の皆さんは接種対象外です。

うがい·手洗い·こまめなアルコール消毒·3密の回避など、基本的な感染予防対策は引き続きしっかり行いましょうね。

気になる症状がある場合はなるべく早く保健所や病院に連絡し、必要とみなされた場合はきちんと検査を受けましょう。

多くの病院では有症時のPCR検査は15歳以上のみを対象としていますが、小児科専門病院などでは、ホームページに記載されていなくても検査を実施している場合があります。

発熱や咳がある、味や匂いを感じないなど、不安な症状がある時はあきらめず確認してみましょう。

心も身体も疲弊しがちな日々ですが、皆さんがこの困難を乗り越え見事合格を勝ち取った暁には、頼もしい学力と同時にたくましい精神力が備わっていることでしょう。

楽しい中学校生活を想像しながら、最後まで一緒にがんばっていきましょうね。

さて、そんなわけで、何があっても受験までのカレンダーは進み続けています。

特に6年生の皆さんは、9月から「四谷大塚/合不合判定テスト」「SAPIX/合格力判定サピックスオープン」「日能研/合格判定テスト」「首都圏模試/合判模試」「早稲田アカデミー/筑駒中オープン模試」などなど、一気に志望校判定模試が目白押しになりますね。

ここからは毎月のように模試を受け、自分の実力と志望校の位置を照らし合わせながら、本番へ向けて様々な調整を行っていくことになります。

そして、模試だけではなく、9月からは授業でもSS(サンデーサピックス)特訓や、後期日特、本格的な過去問演習が始まり、学習サイクルも8月までとはガラリと変わります。

簡単に言えば、8月いっぱいまでの

学習→演習→定期的なテストで現状確認

というサイクルから、

9月以降は

定期的なテスト(模試)で現状確認→弱点を把握し学習し直す→演習

という順序に変わるのです。

模試はいうまでもなく点数や偏差値に一喜一憂するためのものではありません。

模試は「まだ抜けている部分·弱い部分」をあぶりだし、その不足を補い、強化するための重要な情報源です。

結果に喜んだり落ち込んだり騒いだりするだけでは意味がありませんし、

「国語がまだいまいちだなぁ。もう少しがんばらないと」

などと適当な感想を持つだけでは何も変わりません。

大切なのは、各科目でどの分野がまだ抜けているのか、弱いのか、細かく丁寧に分析することです。

たとえば

「物語文は毎回8割を超えているけれど、論説文は平均点に届いていない。特に要旨をまとめるタイプの問題が弱いな」

となれば、

論説文の読み方·解き方がそもそも身についているか確認しましょう。

読む際は何に注目し、どこに線を引いたりチェックを入れたりしながら読むのか。

解く際、特に要旨をまとめる問題では、本文のどういう部分を重視して、どのようにまとめるのか。

「自分の言葉で」「文中の言葉を使って」などの指示は守れているのか。

「60字程度で」と言われたら何字から何字程度が許容範囲か。

マス目の最後に句点(「。」)が来た時、作文の場合はどうする?字数指定の記述の場合はどうする?

などなど······。

読み方·解法·ルール·表記の知識などがしっかり身についているか確かめ、抜けがあれば補い、次回は確実にアウトプットできるよう演習しておきます。

模試の結果を分析する際はなるべく、そのデータを客観的に読み取り、的確に分析することが出来る第三者の力を借りましょう。

できれば長年中学受験指導にあたっている塾の先生や家庭教師、中学受験の専門家に見てもらい、残された時間の中で、あなたの場合はどの部分を、どのレベルから、どのように学習·演習し直すべきかアドバイスを受けてください。

ここから本番までの5ヶ月間は、残された時間の使い方も重要になってきます。

今月から始まる志望校模試を十分活用した上で必要な部分にスポットを当て、最も効率的と思える学習を選択·実行していきましょう。

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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