■サピックスの夏期講習と8月マンスリーは関連が薄い?

夏期講習真っ只中です。特に6年生は忙しい毎日を過ごしていることと思います。

さて、以前「夏の目標は『得点力』をつけること」とお話ししましたが、一方で、夏のがんばりが「直ぐに結果となって出る」との期待を、あまり大きく持ちすぎないほうがよいということも覚えておいていただければと思います。

これまでお話ししてきたような「理想の夏の過ごし方」が完ぺきにできたのであれば、サピックスなら8月末のマンスリーで結果が出るはずじゃないか、という声が聞こえてきそうなのですが、特にサピックスの6年生の場合は夏期講習の内容と8月マンスリーの内容にあまり関連がないのです。(5年生は逆に、夏のがんばりの成果はマンスリーで確認できます)

だから、「夏がんばったのに結果が出なかった」と意気消沈するのではなく、冷静にテスト直しに取り組めばよいと思います。

■夏のがんばりはどこで結果になるか

では夏のがんばり(これまでお伝えしてきたように、正しくがんばった場合)はどこで結果になって出てくるのか。

これは9月以降の過去問演習においてです。
塾のテスト(サピックスのマンスリー・日能研の公開模試・四谷大塚の組分けテストや合不合判定テスト)はとても良くできたテストで、もちろん過去の入試問題を参考に、あるいはベースとして改題して作成されていますが、あくまでもいろんな学校の最大公約数的なもの。

お子さんがほんとうに解けるようにならなければならないのは、志望校の入試問題です。
特に難関校を受験しようと考えているなら、「問題集で習ったような問題がそのまま出ることはありえない」と何度かお伝えしてきたとおりです。

そういった意味では、もうすでに6年生はマンスリーやオープン、公開テストがターゲットではなく、学校別の模試ということになります。

この夏のがんばりが、志望校の問題を解くときに成果として出るよう、8月を過ごしてみてください。