皆さん、こんにちは。
塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。
西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。
■「夏期講習」は既に始まっている?!
ゴールデンウィーク中は、塾のテストやイベント、特別講座、あるいはまとまった休みを利用した家庭学習など、6年生にはすることの多い毎日だったことでしょう。
しかしそんな忙しい日々も終り、いつものスケジュールに戻って学校と塾での学習に励もうとし始めていることと思います。
ところが、6年生にとって重要な志望校別特訓や夏期講習の準備は既にスタートしているのです。
というのも、志望校別特訓や夏期講習に受講資格や基準が設けられている塾の場合、この時期からの公開模試などで一定の成績を修める必要があるからです。
一例として、浜学園の「日曜志望校別特訓」と「夏期講習」の受講基準をみてみましょう。
(※浜学園 2017年3月配付資料より 以下同様)
日曜志望校別 特訓コース (夏期講習と連動) |
主眼校 |
受講基準 |
M灘コース |
灘・東大寺・洛南高附属・西大和 |
62 |
男子最難関コース |
灘・東大寺・洛南高附属・西大和・甲陽・星光・洛星 |
56 |
女子最難関コース |
神戸女学院・洛南高附属・四天王寺(医志・英数Ⅱ)・清風南海・須磨学園・西大和・高槻 |
55 |
男女難関コース |
六甲・完成学院・神戸海星・清風・明星・大谷(大阪)・同志社香里・関大系列 ほか |
受講基準なし |
■受講基準の対象となるテスト
上の表の「受講基準」は、浜学園で実施する公開学力テストや合否判定学力テストの3科または4科の平均偏差値です。(配点型や算出方法などの詳細は最新の資料でご確認ください)
浜学園の「日曜志望校別特訓」と「夏期講習」を受講する場合、上記の偏差値を次に挙げるテストで1回以上クリアしなければいけません。
|
テスト名称 |
実施時期 |
7・8月期の日曜志望校別特訓 と 夏期講習 |
公開学力テスト |
4月 |
合否判定学力テスト |
4月 |
|
公開学力テスト |
5月 |
これを見ますと、4月の公開学力テストや合否判定学力テストはすでに終わっていますし、5月の公開学力テストも実施日が5月13日ですから準備期間がほとんどないように思われます。
■今からでも間に合います
「日曜志望校別特訓」や「夏期講習」についてのこれらの告知は3月から行われていますが、2月に新学年(塾学年)になったばかりでもあり、新しいカリキュラムや学年が上がったことによる勉強量や公開学力テストの難度の変化に対応するのがやっとで、とても受講基準をクリアする準備まで手が回らなかったというケースもあるでしょう。
そのような場合を想定してか、浜学園には2つの『救済策』が用意されています。
ひとつは上記の偏差値が「基準」であって「資格」ではないということです。
配付資料によると「受講基準は、志望校に対する最低限度の努力目標と各コースの最低限度の授業レベルを示すもの」となっていますから、偏差値が基準に達していなくても希望すれば受講することは可能でしょう。
とはいっても、受講基準に達しないコースでの学習は、「ついていけるの?」という不安もつきまといますから、この救済策に頼ることはあまり現実的ではありません。
もうひとつの救済は、「各時期の途中の月であっても受講資格が取得できた時点で、希望のコースへ移籍することができます」というものです。
つまり、これまでは目の前の課題攻略に時間を取られ、「日曜志望校別特訓」や「夏期講習」の受講基準となるテストの準備が十分にできず、希望するコースの偏差値を獲得できていない場合でも、6月の公開学力テストで受講基準をクリアできれば、7月から始まる「日曜志望校別特訓」や「夏期講習」の受講が可能になるということです。
6月の公開学力テストは6月10日に実施される予定ですから、今からでも約1ヶ月の準備期間が取れます。
そして受講基準を6月の公開学力テストで満たした場合、クラス編成も「7月度開始時期は、4月・5月・6月の公開学力テストの結果」で行われますから「ついていけるの」という心配も減ります。
ですから、現時点で希望するコースの偏差値を獲得できていないときは、6月の公開学力テストまでに課題を解消して受講基準をクリアし、さらに7月の第1日曜日から始まる「志望校別特訓」までの3週間を利用して苦手単元の強化を行うなど、「日曜志望校別特訓」や「夏期講習」を受講する準備をしていくとよいと思います。
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