関西ではほぼ入試が終わり、首都圏でも始まっています。

東京、神奈川の入試も約1週間後に始まりますね。

 

ご家庭ごとに、それぞれの受験プランで臨んでおられることと思います。特に首都圏は学校が多く、受験計画も他の地域に比べると複雑になりますね。3校、4校、あるいはそれ以上の受験校を予定しているご家庭も多いでしょう。

 

 

■「不合格」を経験する初めての機会になる場合も

 

小学校受験を経験したことがないお子さんの場合、本格的な受験はこれが初めて、ということになりますね。

東京都のお子さんの場合、1月に千葉、埼玉の学校を「前受け」し、2月1日から始まる第一志望校の受験に備えます。

 

いくつかの学校を受験するのが今の中学受験。

考えたくはないですが、受験する学校の中には、「不合格」という結果になる学校ももちろんあります。

実力相応の学校を受験校として選択しているはずではありますが、やはりそういうこともあるのが受験です。

 

中学受験がお子さんにとって初めての受験の場合、生まれて初めての「不合格」経験となるかもしれません。

 

 

■親がうろたえるのはよくない

 

たとえ本命校、第一志望校でなくても「不合格」という結果を突きつけられるとお子さん同様親もショックです。

しかし、私が毎年親御さんたちにお伝えしているのは「親がうろたえるのがもっとも良くない」ということです。

 

自分が受けたテストの結果で親が打ちひしがれること・・・これがもっともお子さんの勇気を奪い、モチベーションを下げる行動です。

当たり前ですが、お子さんがもっとも信頼し、絶対に自分の味方でいてくれると信頼しているのがお母さん、お父さんです。

その親御さんが試験結果で打ちひしがれるほど、お子さんにとっては辛いことはありません。

 

「前受け校」でもしも不合格になったのなら「残念な結果になったのが練習(扱いでの受験だったと断じてください)でよかった、2月1日当日はこれを教訓に●●に気をつけて取り組もうね」

くらいに、親がどんと構えておくことです。

 

 

■「合格」は「ゴール」ではない

 

私が主宰する家庭教師「名門始動会」でお伺いしているご家庭のお父さん、お母さんには(というよりこれまで関わったすべてのご家庭に)お伝えしているのですが、中学受験はゴールではありません。

進学校が決まったら、またそこでの学びが始まり、それは高校、そして大学まで続きます。

 

もちろん社会に出たら勉強は終わりではなく、そこからこそがほんとうの学びの期間です。

 

大人になっても常に学びの連続だ、と大人はわかるのですが、ついつい辛い受験勉強をさせてきたという思いからか「もうがんばらなくても大丈夫」というメッセージをお子さんに送ってしまうご家庭があります。

 

学びは一生続くことですし、学びは辛いことや苦行ではありませんよね。

 

中学受験を通してお子さんに学んでほしいこと、知ってほしいことはまさにこのことです。

 

考えることが楽しい、知ることが楽しい、と感じて中学受験を乗り切ったお子さんは、必ずそれ以降の勉強でも楽しさや嬉しさを学びの中に感じて過ごしていくはずです。

 

お子さんが受験を乗り越えた先に「学ぶ・考える楽しさ」を中学、高校以降も経験していくスタートとなる中学受験になりますように。