12月3日(土)、東京ミッドタウンで行われた【WOMAN EXPO TOKYO 2016 Winter】のトークセッション「本番で勝てる中学受験生の育て方」に登壇させていただきました。
セッションでは、近年の入試問題で学校は何を求めているのか、特別な対策は必要なのか、2020年の教育改革では何が起こるのか、そしてそれを見据えて、これからの学習に求められているものは何かなど、様々な話題でお話しさせていただきました。
セッションの中でも出た話題なのですが、私が学習の2本柱と考えているのが「何をやるか」と「どうやるか」です。
■「何をやるか」「どうやるか」が大切
学力の2本柱「何をやるのか」と「どうやるのか」で注目したいのは「どうやるか」です。
学習プランを作って欲しいという依頼は多いです。1日1日「やること」を示すことはできますが、プランづくりで大切なのは、「何をやるか」もそうですが、「どうやるか」がもっと大切なのです。
ノートをどう使うかとか、必ず図をかいてやりましょうというのもそうですし、「どういう気持ちでやるのか」というのも「どうやるか」には入ってきます。たとえば、6年生が受ける日曜日の志望校別特訓のテキストの問題は所見のものが多い。そんな場合に「絶対最後まで解き切ってやる」と考えながら解くのかそうでないのかで、出来は違ってきます。
■理解が進む具体的な行動と声かけを考えてみる
「これさえできれば問題を正解できる」という計算で間違う子どもは多い。気持ちが切れてしまうというか、やはり気を抜いているわけです。諭してもなかなかなおるものではないですが、「最後の計算の前に、椅子に座りなおす」「最後の計算の前に、ちょっとテスト問題を目から遠ざけて俯瞰してみる」など、具体的な動作ですぐに試せることから始めるのがよいでしょう。
問題を一瞥しただけで、ろくに読まずに解いているお子さんも多いです。小さい頃から塾通いをしていたこに多いのですが、一瞥しただけで「わかったつもり」になってしまう。お子さんがろくに問題を読んでいないなと感じたら、以下の質問をお子さんにするようにしましょう。
「何がわかっているの?」
「何が聞かれているの?」
これにすぐに答えることができないということは、考えているように見えても思考が止まっているということです。
答えられたなら、次の質問は
「何を書けば答えが出そうな気がする?」
です。この3つの質問で、子どもの理解はずいぶん進みます。
ふだんの勉強にとり入れてみてください。