■書籍が2冊発売になりました
監修させていただいた池田書店さんの「算数が好きになる 小学生のナンプレ どんどんとける」が発売になりました。ナンプレシリーズはこれで3冊目、レベル別に揃ったことになります。みなさん、頭の体操によかったらどうぞ。
またなんと数日前には、「中学受験情報局」で主任相談員としてご一緒させていただいている、個別指導SS-1代表の小川大介さんとの共著「日経DUALの本 中学受験 基本のキ!」の新板が発売になっていました。こちらは「中学受験情報局」のほうで発売キャンペーンをしていただけるそうで、みなさん購入されるならそちらがよさそうです。
参加方法など、またこのブログでもお伝えします。
■書籍を執筆していて感じること
私は中学受験の世界で「塾ソムリエ」として塾の使い方や塾での成績の上げ方などをお教えしている、現役の家庭教師でもあるわけですが、おかげさまで最近は中学受験にとどまらず、より広い範囲の書籍のお話をいただくようになってきました。
もちろん中学受験しようがしまいが、勉強することは必要だし、その勉強は将来につながるものになって欲しいと考えています。勉強していい学校に入っていい大学に行って・・・ということではなく、勉強することは「生きる力」をつけることだと、長年お子さんたちを教えているとそう思うようになったのです。
問題を解く、というと机の上の勉強だけのように思われがちですが、我々大人こそ、日々「問題を解き続けている」と思うのです。この難題をどうやったら解決できるだろう、と試行錯誤し、工夫し、集中して考える。私にとっては担当のお子さんの成績を上げる、ということもその1つです。できるだけ皆さん位わかりやすく伝わるように書籍を執筆するのもそうです。
きっと皆さんが日々の生活の中で、仕事でされていることも、大なり小なり「問題を解決する」ということではないでしょうか。
そういう意味では「勉強なんて、将来何の役に立つの?」という質問への答えは、「算数は使わないかもしれないけど、算数で学んだ問題解決の考え方を使って、将来いろんな問題が解決できるんだよ」とでもなるでしょうか。
■6年生に伝えておきたいこと
「将来につながる勉強」もいいんだけど、あと数ヶ月で受験です、という6年生のお子さん、親御さんももちろんいらっしゃるでしょう。私自身も今年も何人か6年生を担当しています。もちろん目の前の目標は第一志望校合格です。
でも、まだ直前期でない今だからこそお伝えしているのは、実は受験後の話です。受験勉強を通して身につけた「毎日机に向かう」という大切な財産である、学習習慣。これこそが将来につながるもののはずです。これを受験後、中学校が始まるまでに手放してしまう子がいます。
親もついつい「こんなにがんばってきたんだから」と思ってしまうのかもしれませんが、どれほど大きな財産か、お子さんにもきちんと話してあげればわかります。数日間、勉強から離れるくらいならいいですが、学習習慣を失えば、困るのは学校が始まってからのお子さんです。
今からちょっとずつ、伝えていってあげたいものです。