寒くなってきました。木枯らしが吹き始めると、そろそろ入試本番が近づいたことを否が応でも感じてしまいますね。

 

前回でもお知らせしましたとおり、今問い合わせや申し込みが殺到しています。

「申し込んだのにまだかしら?」とおもわれている方も多いのではないでしょうか。

1つ1つのご相談に誠実にお応えしていきますので、もうしばらくお待ちください。

申し訳ありません。

 

今回は、ご相談の1つを取り上げさせて頂いて考えてみたいと思います。

「小5の○○と申します。○○塾に通っていますが、今年の4月あたりからだんだんと成績が下がっています。

4年生の頃は〇クラスだったのですが、今は〇クラスです(5クラス下がっています)。

毎日頑張って勉強しているのですが上がらないばかりか、むしろ下がっています。

そのせいでしょうか、学習意欲もだんだんと落ちているように感じます。・・・」

 

このようなご相談が一番多いのですが、このようなご相談を受けたときに私たちはこう感じます。

・分数計算が終わって割合あたりから理解が不十分になった可能性が高いな。

・4年生の頃は、たくさん勉強することで上位の成績を取っていたんだな。

・元々自己肯定感が強く、それが頑張る気持ちを支えていたが、今は自信が揺らいでいている。

そのために集中力もさ下がってきているんじゃないか。

 

そして、これまでにおつきあいをさせて頂いた同じような症状の子ども達を思い浮かべます。

一瞬で何百人もの生徒が思い浮かびます。それほどに多いご相談です。

このような症状の子ども達に共通しているのは、

「勉強とは覚えること。頑張って覚えれば成績が上がっていくという思い込み」が強いことです。

だから、小4の時は成績が良かったのです。ところが、割合や速さの単元が始まり問題の種類が増えてくると、記憶が間に合わなくなります。

また、頑張って解き方を覚えても、種類が多すぎて、「この問題はどの方法で解けば良いんだろう」と迷ってしまいます。

それが、成績が下がる原因なのです。

 

これからますます問題のレベルが上がり、種類が増えます。記憶容量は限界を迎えつつあります。

・学習のやり方を変える

・学習量と質を調節する

・学習時の頭の使い方を変えていく

この3つを行っていくと、すべての子ども達は復活してくれます。

この3つのどれを重視するかは、子どもの状態によって異なりますが、3番目の「頭の使い方を変える」ことは必ず行っていく必要があります。

「解く順序を理解する」→「覚える」→「多量の演習をする」という勉強方法ではなくて、

「何がわかっていて何を聞かれている問題かをきちんと把握する」→「解く順序を理解する」

→「1つ1つの式で何が出たかを確認して、その過程で納得感(自分の身体感覚に結びつける)を持ってもらう」

→「少量の演習問題をする」

というように変えていくのです。

そして、生徒には、「なぜそうなるのか?」「じゃあ次はどうすれば良いのか?」と、

“理由への興味”と“次の一手への興味”を植え付けるように言葉かけを続けます。

 

でも、このような修正は子ども自身が出来るものではありません。

子どもは、これまでの学習過程において、必然的にそうなっているのです。

親御様の指導のせいなのかもしれません、塾の先生のせいかもしれません、

多量の宿題をこなすための自分なりの工夫のせいかもしれません。それを、自分自身で分析して修正をしろというのは酷なことです。

何らかの第3者の働きかけが必要です。

 

今、私たちは2ヶ月半後の受験生の指導に追われていますが、

2月第1週を過ぎれば次の学年や次の次の学年の安定した指導が可能になります。

それまでの指導は、不定期になってしまうことはお許しください。

また、それも承れない場合は2月以降の予約を受け付けていますので、是非ご利用ください。