比が始まって3週間が経ちました。

毎週のテストの成績はいかがでしょうか。


こんなことをお聞きしているのは、ここを外すとこれ以降の学習が大変なことになってしまうからなんです。

逆に、ここをしっかりと理解する事が出来れば、合格にぐっと近づくことが出来ます。

もう一つ良いことがあります。

「割合」が苦手だっととしても、「比」を理解してそれを利用した解き方を身につけることが出来れば、

なんと「割合」の苦手さが帳消しになります。

割合の多くの問題は、比を利用することで、もっと速く解くことが出来るようになるからです。
 

来週から、比を使った図形問題に入りますが、その前に比の計算と比を利用した解き方の復習をしっかりとしておいて欲しいのです。

小5下の第1回・第2回・第3回の3回分です。


その中で特に注意したいのが、なんと第1回です。

比例式を解くことが中心になっている単元です。

「比例式は解けるよ。」

「(内項の積)=(外項の積)もへっちゃらだ。」

という声が聞こえてくるようですが、計算ができることと分かっていることは違います。

試しに、

「なぜ(内項の積)=(外項の積)なの、教えて。」とお子さんに聞いてみてください。

多くの(多分90%近い)子供は説明できません。

もちろん、文字を利用した厳密な証明は必要ありません。例えば、

「内項の積って、前の比の後ろの数字と後ろの比の前の数字を掛けることだから、結局逆比のかけ算になっているから。」

こんな説明でも充分OKです。

自分なりの理解が出来ているかどうかが大切なのです。
 

第2回の倍数算・倍数変化算・年齢算の復習もやっておいてください。

これは、練習問題の解き直しで充分です。

このときに注意したいのは、解き方に再現性があるかどうかです。

倍数算において、和が一定の時にはこんな解き方、差が一定の時にはあんな解き方、和も差も変わってしまう時はこうするというように、

子供の頭の中できっちりと解き方の分類が出来ているかどうかが大切です。

(比例式で解くことを習った人は、複雑な比例式の計算力を高めてください)

 

年齢算の線分図においては、「同じ数字の差し引きは左側でやる」も大切な確認事項です。

比を利用した図形問題は、改訂後難問揃いになりました。

近年の入試問題レベルにぴったりと合わせてあると思います。

その難問を解くときに、計算に頭を悩ませることがないようにして欲しいのです。

次回の、組み分けテストの算数は比ばかりが範囲になります。

それは今後の伸びを占う上で非常に大切ですから、ひとがんばりをお願いします。