月: 2011年1月

受験まであと1年 小5生は、今が学習の見直しのチャンス

小6生が、受験本番となる2月1日から数日から1週間ばかり小5生以下の授業が止まる塾がほとんどですね。
この機会に、小5生はこれまでの学習を見直して、今後1年間の学習スケジュールを大まかに立ててください。

・2月から6月
 志望校に見合うクラスを確保することが、最大の目標です。前年のクラス毎の合格者数を参考にして、目標クラスを設定してください。
 「昨年は、○○クラスからでも□□中学校に合格しました。」という保護者会でのお話を参考にしないでくださいね。この話は、次の受験学年の子供たちや親御さんを励ますために、奇跡的に合格した生徒の話をされていると理解しておいてください。

・6月から7月
2学期の「志望校別日曜特訓」のコース分けテストで、該当コース合格が目標です。
コース分けのために、別のテストを実施する塾と、普段の総合テストをコーズ分けに使う塾がありますが、既習範囲全てから出題される事に変わりはありません。
 普段の学習に、テスト対策をプラスしていく時期になります。

・8月
夏期講習に集中する時期です。どの塾でも、全ての範囲が一通り終わっていますから、本格的な復習の始まりです。苦手なまま残ってしまっている単元や項目は、授業の進度に合わせて、前のテキストも利用して復習してください。

・9月?10月
弱点教科や弱点単元克服の期間です。
塾のカリキュラムだけではなく、弱点解消のための時間確保が大切です。
この時期の弱点対策は、志望校の出題傾向を見ながら優先順位を決めていく必要があります。

・11月?1月
この3ヶ月は、志望校への対策です。膨大な過去問を解く必要がありますし、その間違い直しにも多くの時間が必要です。

2月の授業から、授業曜日や授業回数が変更になる塾がほとんどですから、この機会に1週間の学習スケジュールを見直すところから始められたらいかがでしょうか。

合格発表直後

 埼玉や千葉など、既に合否が出た方もいらっしゃるでしょう。そして、今後2月1日の入試に向けて、ラストスパートをかけている受験生も多い事と思います。
そして、2月4日頃にほとんど全ての受験が終了し、合格と不合格の判定が厳然とあるのが現実です。

 
□合格していたとき□
 これまでの努力を、精一杯ねぎらって上げてください。その後、「中学校に入っても頑張ってね!」と言う言葉を必ずかけて上げてください。
 中学校に合格すると、これまでの受験勉強から解放されると思い込み、それを意欲の糧にして頑張ってきたお子さんも多いはずです。そのようなお子さんの中には、もう勉強しなくて良いんだと勘違いしてしまうお子さんがいるのです。勉強は一生続くものです。中学受験の勉強は確かに厳しいものでした。でも、一生続く勉強はまだ始まったばかりなのです。
 「中学校に入っても頑張ってね!」という言葉に、あなただったら中学校に入っても楽しく頑張っていけるわ、という気持ちを込めて励まして上げてください。
そして、数日は思いっきり遊ばせてやってくださいね。その間に、お子さんと一緒に本屋さんに行かれて中学校の参考書や問題集を買ってこられるのも良いことです。

□不合格だったとき□
 受験倍率が、3倍を超えるような中学校の合格発表は、異様な雰囲気に包まれます。掲示直後の喧噪が数分続いた後は、所々で散発的に起こる歓声と、うなだれるお子さんを抱き寄せて励ましている親子のたくさんの島ができあがっています。その島は、じりじりといつの間にか校門に向かい、視界から消えていきます。
受験倍率が3倍の場合は、300人受験していれば200人が不合格になるが現実です。喜んで歓声を上げることが出来るお子さんの数倍のお子さんが、うなだれて帰って行くことになります。
 このようなときの、お子さんへの声かけは、親御様にとっては一番つらいものです。でも、このときの親の一言はお子さんの脳裏に強く焼き付くものです。

 親御様自体も、悲嘆にくれ、1人だったら泣きたい気持ちをグッとこらえ、何とかしてお子さんを励まさなければと思えば思うほど言葉が出てこない、そんな場面に何度も出会ってきました。
 合格掲示に自分の受験番号が無いのを分かった直後の、気持ちの高ぶりと落ち込みの大きな波が過ぎ去った後で結構ですから、明るい声かけをお願いします。
「シクシク」(お子さん)
「次頑張ろうね。」(お母さん)
「次って、もう受験終わっちゃったよ。」(お子さん)
「もうあなたは、受験しないつもり。高校も大学も。」(お母さん)
「そんなつもりはないけど。」(お子さん)
「そうよね。次に頑張りなさいって神様が言ったんだと思うわよ。あなたは、くじけずに頑張れる子だから。」(お母さん)
「神様は不公平だね。」(お子さん)
「そうね。でも、受験生が多くて神様も大変だったと思うわよ。」(お母さん)

このような声かけを是非ともお願いします。

入試前日と当日の朝の過ごし方

いよいよ入試が始まりました。埼玉県では12日から、千葉県では20日から多くの学校で入試が始まります。そして、2月1日には都内の入試が始まります。

 

 入試前日は、お子さんももちろんのこと、親御様も緊張感が高まっているものです。適度な緊張感であればよいのですが、過度な緊張感は良くありません。

 

□過度な緊張をほぐすために□

 

 軽い運動や散歩を取り入れてみてください。男子ならば、お父様とキャッチボールをしたり、サッカーボールを蹴るのも良いでしょう。女の子なら、犬の散歩をお母様と一緒にしたり、お買い物ついでに散歩をしたり。

 落ちたらどうしようと暗い気持ちになったと直後に、受かったら何をしようかというような思いが頭をもたげてきたりと、そわそわと落ち着かない思いをしているはずなのです。一瞬でも良いですから、明日の入試の重圧を感じる事がない時間を作ることが出来れば最高です。

 

 また、親御様との会話も大切ですね。

「明日は、頑張ってね。」の繰り返しになりがちなのですが、これがお子様の緊張感を無闇に高める事になります。

「問題文を落ち着いて読んでね。それさえ出来れば大丈夫よ。」とさらっと言ってあげてください。

 

□前日の学習は、「合格の予感の再確認」のため□

 

 「あなたは、○○の単元が苦手だから、今日中にこれをやって、それが終わったらあの暗記をやって・・・・。」

 このように、直前まで苦手単元の学習をさせるのは良くありません。切羽詰まった苦手単元がある場合以外は、基礎事項の確認と暗記知識の確認、そして計算問題の手順の確認を中心にお願いします。

「3ヶ月前に比べると、解き方を思い出すのが早くなったね。」

「苦手だった室町時代は、もう大丈夫ね。」

「正確に答えを出す習慣が身についたのね。」

このような声かけが、お子様の子持ちを落ち着かせます。

 

□当日の朝は□

 

 余裕を持って早めに起きるのは当然ですが、そこでやることもルーティーンの確認です。

・少し複雑な四則混合計算を1?2問解いてみる。

・少し難しい説明文を、傍線を引きながら1?2段落だけ読んでみる。

この程度の軽いウォーミングアップで済ませてください。

 「入試問題が、その日に始めて見る活字」になるのは良くありません。

 

お子様方の受験成功を心から祈っています。

 

 

立体図形を得意にする

□立体図形を得意にする□

ここ、1ヶ月で増えてきたご相談内容は、「立体図形」です。男女比率は1:2、女子の方が多いようです。このようなご相談は、直接お子さまに教えることが出来たらすぐに解決させることが多いものですから、いつも歯がゆく感じます。

  塾で、立体の切断の図の描き方や、体積の考え方について、分かりやすい説明が無かったのかもしれませんし、実際に立体を切った経験が乏しいために、実感を伴った想像ができないせいかもしれません。

見えない向こう側を想像する必要がありますから、どうしても経験が必要です。いろいろな立体を組み立てたり、切ったりという経験を積み重ねた後で、見取り図をちゃんと書く練習も必要です。
  他の単元に比べて、はっきりと立体図形が苦手の場合は、立方体をいろいろな方向に切ってみることから始めさせてください。

 私が、教えに行っているご家庭では、大根を立方体に切り揃えるのはお母様の役割り、その立方体を切るのはお子さまの仕事、というようにしてもらっています。ちなみに、人参でも上手く出来ます。切り刻んだ大根や人参は、翌朝の味噌汁の具に使っていただくことにしています。

  お子さまが切る時は、まず、テキストの問題に出ている切り方から始めさせてください。その後、二等辺三角形の切り口・正三角形の切り口・正方形の切り口・長方形の切り口・平行四辺形の切り口・五角形の切り口・正六角形の切り口を、この順に実際にやらせてください。

 その切り口を、立方体の見取り図に一つ一つ書かせてください。見取り図を書かせる時の注意点は、「見える線は実線で、見えない線は点線で書く」ことです。見取り図がかけるようになれば、すでに立体図形が分かる間際まで来ています。

その後、「直角三角形の切り口は出来る?わからなかったらいろいろと切ってみてもいいわよ。」と聞いてあげてください。直角を作ろうとすると、どうしても四角形になってしまう経験が大切です。

 これを読んでくださっている方のお子様が、小4生や小3生の場合は、お料理の手伝いをたくさんさせてください。自然に立体の切り口の感覚を身につけさせることが出来ますし、それ以外にも多くの大切な能力が高まっていきます。お子様には、勉強を意識させずに、楽しくやってくださいね。

  このような訓練をした後で、立方体の3点を通る切り口の問題をやらせるようにしてください。その時は、「並行な平面をもう一つの平面で切ると、切り口は(高さは違うけれど)平行になる」を呪文のように言わせながら、切り口を書かせてみてください。
この方法で書けないもの(立方体の辺の中点3つを通るように切った正六角形など)は、覚えさせる必要があります。
  これらの訓練を、数時間かけてやった後で、始めて体積の計算や表面積の計算を解かせてみてください。

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