■新刊が出ます

10月20日(土)、新刊が発売になります。

「中学受験 入塾テストで上位クラスに入るスタートダッシュ[算数]」という書籍(問題集)です。

「入塾テスト対策にいい問題集はなにかないですか?」

そんなご相談をこれまで非常に多く受けてきた経験から、それではピッタリのものを作ってしまおう、と考えたのです。

もうすでにお子さんが塾に入り、受験勉強に取り組んでいるという方にとっては「過去の話」かもしれませんが、もし下のお子さんがいるとか、お知り合いの方でこれから入塾テストという方がいればお役に立てると思います。

問題集といっても単なる問題集ではなく、塾の(新4年生)入塾テストとはどのようなものなのか、そして上位クラスで合格するのが大切なのはなぜか、ということをお父さん、お母さん向けに解説しています。
そして、入塾テストでよく出題されるタイプの思考、試行型問題を取り揃えました。
また、入塾テストの対策として実践的なテストもついています。
手前味噌ですが、かなり考えて作り込んでいます。

ちなみに4年生で塾の成績が上がらない、基礎をやり直したいというお子さんにも役立つとも思います。

10月20日(土)発売なのですが、22日(月)から私が主任相談員を務める「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催でプレゼント月のキャンペーンが行われるようですので、必要な方はそちらでご購入いただければと思います。

■東京・大阪で開催の「少人数相談会」で出た話題

10月3日(水)に東京で、4日(木)に関西で、少人数の相談会を行いました。

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している小川大介氏、辻義夫氏、そして私が主宰するプロ家庭教師集団「名門指導会」のトップ講師たちとともに、お母さんたちのご相談にあたるという趣旨の会ですが、今回は5年生のお子さんのお母さんたちがとても多いという結果となりました。

対象学年は特に指定しなかったのですが、やはり受験学年を目前に控え、解決しなくてはと思っていることがたくさんあるのが、5年生の10月。
冬を迎える前に行動を起こした参加者の皆さんは、懸命なのではと思います。

なぜなら、ご相談の詳細はそれぞれですが、いずれも「すぐに対策できることがある」という内容だったからです。

夏期講習のまとめテストや8月のマンスリーテストで結果が出ず、もう少し様子をみてから、と感じていたお母さん方が「やっぱり何か行動しよう」と思い始めるのが10月です。
「夏期講習の成果が感じられない」と感じているお子さんに共通するのは、真面目に夏期講習に取り組んできたということ。

なぜがんばって夏期講習に取り組んだのに、成績が上がっていないのか。
むしろ下がった、というご相談もこの時期多いのが現状です。

■夏を取り返す具体的な方法

ここまで読んで「思い当たる」という方は、お子さんの勉強の様子をよく観察してみてください。

私が「あたふた学習」と呼んでいる勉強法になっていないか、確認してみてほしいのです。

「あたふた学習」とは、とにかく宿題はやっているけれど、身についていることが極端に少ない状態をいいます。

算数などなら、問題はたくさん解いているけれど「塾で習った解き方」をなぞって「作業」するだけになっているのが典型的な例です。
国語の語句や理科社会の暗記などに関していえば、一問一答的に覚えているような状態で、記憶に「理解」が伴っていないともいえます。

毎週の「やるべきこと」が多すぎて、勉強が「作業」になっているんですね。

これを具体的に解決するには「毎週のノルマ」を見直す必要があります。
平常授業以外にとっているオプション授業、ほんとうに効果を感じているでしょうか。
宿題の取捨選択はできているでしょうか。

「やらなくちゃ」とは思っているけど、塾の先生に言い出せなくて、とか、なんとなく押し切られて、といったお話も、やはり多く聞きます。

でも、大量の宿題に振り回されて成績が上がらないということがはっきりわかっているなら、やはり行動しなければ解決しません。
塾への「交渉役」として、お父さんに登場してもらうものいいかもしれませんね。

あまりいい言い方ではないかもしれませんが、塾の先生を使うという発想で「塾の先生に宿題の取捨選択をお願いする」ということも検討してみるとよいと思います。

問題を感じているなら、秋のうちに行動を起こしましょう。