■1日でできて受験にも役立つ自由研究
夏休みがまもなく始まります。読書感想文や自由研究など、ふだんは出ない種類の宿題も出ますね。塾の夏期講習などで忙しい受験生は、なかなか自由研究などにも長い時間、期間を割くことはできません。今回は1日でできて受験にも役立つ、そんな自由研究についてです。
毎日何かを観察したり観測することが難しい受験生の場合、観察は観察でも1日で、深く観察するようなものがオススメです。たとえば花の作りを細かく観察してレポートするなど。夏ですから、庭や花壇に咲いている花はたくさんあります。
アサガオ、ヒマワリ、ヘチマなど身近な花を分解し、スケッチしたり写真を撮ったりして詳しく形やはたらきなどを調べ、レポートします。こういったレポート系の自由研究でポイントとなるのは、必ず「仮説」を立てること。「こうではないか」という仮説を立て、実際に観察し、調べ、結論を出す。
仮説⇒実験・観察⇒結論
というつくりにすると、それを見る人にも「なるほど」という気付きを与えられます。
■実験をしよう
1日でできる自由研究といえば、オススメなのは実験です。入試問題にもよく出てくる実験を自分で行えば、理解を深める事にもつながります。
たとえば酸とアルカリの実験。身近な水溶液が酸性・中性・アルカリ性のどれにあたるかを実験するだけでも楽しく、学びがあるものです。
水溶液の性質を性質を調べるには指示薬が必要ですが、リトマス紙は薬局などで購入することが可能ですし、BTB溶液も購入可能です。劇薬ではないですが、薬品の取り扱いには十分注意しましょう。ムラサキキャベツ液は自分で作れます。スーパーなどで売っているムラサキキャベツを煮て、その煮汁を冷ませばできあがり。一度に大量に作ることができて使い勝手がいいですね。
これらの試薬にいろいろなものを加え、その色の変化を記録し、レポートします。鮮やかに色が変化するので、それを写真などに撮っておくとよいですね。特にビーカーなど使わなくても、使い捨ての透明なプラスチックカップなどでもいいでしょう。色の変化をわかりやすく見せるため、カップを白い紙の上に置くとよいでしょう。
水道水、炭酸水、石けん水、酢、食塩水、砂糖水、重曹水など、いろいろな水溶液を作って、親子で楽しみながら実験しましょう。
この実験の場合も、やはり「仮説⇒実験⇒結論」という流れは同じです。
次回は自由研究に関してもう少し掘り下げてみたいと思います。