いつもご覧いただいて、ありがとうございます。

つい先日まで、セミの声を聞きながら夏期講習の宿題に追われていたのに早いもので、10月が目前に迫っています。

10月になると、塾からも次学年についての話題が出始めます。

 

私たちにも3年生、4年生のお子様をお持ちのご家庭から

 

「次の学年に向けてどんな準備をすればよいですか?」「これから塾探しをするのですが、どこがお勧めですか?」

と言ったご相談が多数寄せられるようになります。

そこで、各学年のシステムを塾探しのお役に立てそうな情報も盛り込んでお送りしますね。

前回の引き続き浜学園、今回は4年生のお話です。
 


・土曜スクールと一般コース

浜学園では平常内容の学習環境として、週に3回程度の通塾を求める一般コースと、

土曜日1日の通塾で済む土曜スクールが用意されています。

土曜スクールは1日の通塾で済む代わりに、お子様の負担が集中すると考えてください。

よほど遠方からの通塾でない限り、一般コースでの受講がお勧めです。

特に難関校以上の受験を希望する場合は、一般コースでの受講をお考えください。

理由は、緊張感とペースメイクです。

土曜スクールのクラス替えは一般コースの2ヶ月ごとに比べ、4ヶ月ごとと頻度が少なく、クラス維持に向けた緊張感が希薄になりがちです。

また、復習テストの受験が希望制となっており、お子様の拘束時間、体力の負担軽減のために敬遠されがちです。

そのために大手進学塾に通う際の大きなメリットとなる、

「どんどん進んでいく学習に追いつくためのペースメイク」が機能せず、受験のための大量の勉強を消化する機会を失いかねません。

 

・最高レベル特訓(以下最レ)

浜学園の4年最レは5年平常内容の先取り講座です。

5年最レは、受験知識の大半が網羅されており難関校受験のためには受講がおすすめですが、

4年生は余裕があれば受講するのが正解です。

平常テキストにも最レと同等か、それ以上の難度の問題が「チャレンジ問題」として存在し、難問に取り組む機会も用意されています。

 

・少人数レベルアップ講座

浜学園の宿題消化を目指す自習支援の講座です。

あくまでも自習支援なので、「塾に行かせているから何か勉強して帰ってくるだろう。」と言った期待が、

最も裏切られやすい講座と言えるでしょう。

うまく使えば、ご家庭での勉強に比べて問題演習が効率良く消化できることが利点です。

この講座を上手く使うためには、事前に学習メニューを決めて、事後に確認をすることです。

また、担当する先生によって成果が大きく変わることがあることは知っておきたいですね。

 

4年実力テスト

浜学園では、4年生の9月、1月の2回、実力テストが実施されます。

小6で実施される合否判定模試につながる模試ですが、4年生では現実味が薄いですね。

ですから、「公開テストとは異なる模試で力試しをする」くらいの思いで受験されるのが良いでしょう。

是が非でも受験したい模試というわけではありません。

また、受験する場合には結果についてその扱いをプロに相談して事前に決めておくことをお勧めします。

 

・灘中合格講座

灘中を目指すお子様にとっては、魅力的な講座ですね。

ただし、学習内容はとても難しく、平常や最レでの学習内容とは全く別物と考えるべきで、

学習内容の繋がりは全くないと思って間違いありません。

公開テストで50位以内の実績が参加資格となりますが、100名近い灘中合格者を出す浜学園では、

灘合の受験者のみが灘中合格しているわけではありません。

この講座が灘中合格に必須となるわけではないのです。

中途半端な覚悟や計画で目指すと逆効果になりかねない講座と言えるで、参加は慎重に検討したいですね。

灘合を受講するのか、また参加を目指すのかについては、ぜひ受験のプロにご相談ください。

 

・ハマックスとの併用

浜学園平常授業のサポートとして出発したハマックスは、大きく様変わりをして独自の個別指導教室を目指しているようです。

その分、浜学園の主力講師が授業担当をすることもなくなっているようですね。

主に学生アルバイトを主体とした講師構成になっており、室長がお子様の成績分析や学習プランの構築を担当されるようですが、

ひとり一人のお子様に効果的かつ具体的な対策が提示されるかどうかと言った点での不安は拭えません。

複数の個別指導教室で指導提案を入手して、比較のうえ決めるのが得策です。
 


4年生は、3年生までの低学年の勉強から5年、6年の受験勉強への橋渡しの学年となるために、お子様ごとに目標が大きく異なるものです。

これまでしてきた勉強の成果や、今できることを見極めて目標設定することが必要となるわけですね。

基礎を固めるべきなのか、応用力を優先させるか、その併用かを見極めて、適切な学習プランをつくり実行することが、

その後の成績の伸びを約束します。

お届けしている情報がお役にたてば幸いです。

お子様ごとにお困りのことや疑問点があれば、名門指導会へお問い合わせください。

(都関)