■4年生は、塾に慣れましたか?
4年生の2月から塾に通い始めたお子さんは、もう塾の授業と宿題がある毎日に慣れたでしょうか。もっと下の学年から塾に通っているお子さんは、ここ最近の勉強の様子、いかがでしょう。
4年入塾のお子さんも、もう何回かテストなどがあったのではないでしょうか。そろそろ、その結果から今の学習方法を「評価」して、なおすべきところがありそうなら、夏までに勉強のサイクルを作り変えましょう。
前回のブログでもお伝えしましたが、4年生のうちに「暗記型」の勉強法が染み付いてしまったら、5年生で苦しくなります。もしも2月からここまでのテストの成績が思わしくないとしても、「何回も繰り返して・・・」という発想は要注意です。
丁寧に、お子さんの不振の原因を探してあげてください。
■復習テストレベルで成績が不振という場合
復習テストレベルで成績が悪いという場合、原因の多くは授業にあります。授業の聞き方がわかっていないとか、指示がないとかそういったことです。
算数の授業の場合、
A. 集中して先生が言っていることを聞く時間
B. 先ほど聞いた説明の内容を思い出しながら、黒板に書かれた「解き方」をノートに移す時間
C. 類題を自分の力で解く時間
D. 演習した問題の解説を聞いて理解する時間
おおむねこの4つの繰り返しが、授業の中で行われます。
A⇒B⇒C⇒D⇒B
の繰り返しですね。
授業の理解度が低いお子さんの場合、この最後のBが次のAにまで食い込んで、説明を聞き逃していることが多いのです。
なによりも聞いてしっかり理解することが大切、と伝えてあげてください。
■「大きなテストで点が取れません・・・」
お子さんが4年生からサピックスに通塾を始め、今の段階で「マンスリーは大丈夫なんですが、3月の組分けテストは悪くて・・・」という場合、あまり偏差値50もあればあまり深く悩まれることはないかもしれません。
ただ、4月、5月のマンスリーで成績が出ているからふだんの学習は大丈夫、と高をくくらずに、勉強の仕方はチェックしてあげてくださいね。チェックのしかたは簡単です。いろんなところで述べていますが、解いているお子さんの横で「どうして?」という質問をしてあげるだけです。
前回お伝えしたとおりですね。
「どうしてその解き方で解けるの?」
この質問に、次のような返答が返ってきたら要注意です。
「この問題はこの解き方に決まってるんだ」
「今回はこの解き方の回なんだから、理由なんてないよ」
ちょっと極端な例ですが、実際によくあることです。特に低学年から通塾している場合、このような「自動反応」はいろんなところで「自然と」身につきやすくなっています。 
夏までに勉強のしかたをしっかり見なおして、良い夏を迎えさせてあげたいですね。