たくさんの相談メールを頂く中の1~2割は、小学校1・2年生からのものです。
「どんな本で勉強させれば良いですか?」
「どんな問題集を使わせれば良いですか?」
「どの塾が良いですか?」
このようなお問い合わせです。
「どんな遊びをさせれば良いですか?」
「どんなゲームをさせれば良いですか?」
「どこに連れて行けば良いですか?」
このようなお問い合わせは、滅多にありません。
小学校低学年は、体験知識を多量に身につけるべき時期です。
また、基礎学力を身につける時期でもあります。
この部分を、詳しくお知らせしたいと思います。
学力の3段階
学力には3段階があると思います。
第1段階は、体験知識です。
知識という名前を付けていますので、勉強によって身につけるものと思われてしまうのですが、どちらかと言えば身体感覚に近いものです。
「速く走れば短い時間で着くことが出来る。」や
「奇数個に切り分けるのは難しい。」という思いや、
「バケツに水を入れて持ったら重いけれど、ほとんど同じかさの枕は軽い。」
このような当たり前の身体感覚です。
これが、将来の学習においては、「速さの理解」や「2進数法海」や「密度の理解」をする上でかけがえのない基礎になります。
「ああなるほど!」という納得は、過去の身体感覚につながって始めてわき上がるものです。
第2段階目は、基礎知識です。
これは、昔から「読み書きそろばん」と言われているものです。
音読をする。黙読をする。数字を書く。文章を書く。数を数える。計算をする。
全て、訓練が必要なものです。毎日毎日少量でも続けていくことで身につきます。
第3段階は応用学習です。
小学校での高学年からの学習や受験学習がこれにあたります。
第3段階の応用学習を効率よく深く行っていくためには、第1段階、第2段階の学習が大切になります。
この第1段階や第2段階の学習をおろそかにして、受験勉強の先取りや右脳教育(直観教育)を行うことは良くありません。
小学校低学年の大切な学習心は、第1段階と第2段階です。
小学校の宿題である音読はちゃんと聞いてあげる。
本の読み聞かせをたっぷりとやってあげる。
本をたくさん読ませる。
鉛筆の持ち方に注意して、読みやすい字を速く書けるようにする。
計算練習や漢字練習は毎日行う。
家庭内の会話で「てにをは」に注意する。
楽しいゲームを頭をフル活用して楽しむ。
外遊びをどんどんやらせる。
手先を使うゲームや工作をいっぱいやらせる。
計算や漢字はどんどん先行させる。
学校教科書レベルの学習をどんどん先に進める。
このような事が一番大切なのです。
もう一つ大切な事があります。
この年齢の子供たちの学力や能力は、非常に個人差が大きいことです。
Aさんには簡単すぎることが、B君には難しすぎる事がしょっちゅう起こります。
ママ友情報に振り回されないようにお願いしますね。
「○○ちゃんね、□□教室に行っていたでしょ。△△塾の入会テストで最上位クラスだって。」
というような情報を客観的にとらえることが大切です。
このようなご相談に対しても、名門指導会はお役に立てると考えています。
さすがに毎週というわけには行かないでしょうが、例えば、月1回お伺いして、
日々生活習慣が崩れていないかをチェックしたり、
問題集を紹介してこなしていくペースを決めたり、
おもしろいゲームを一緒に行ったり、
時には学年を超えた学習をやってみたり。
受験までたっぷりと時間がありますから、可能性を大きく膨らませることが可能です。