今週の算数は、分数のかけ算割り算、第5回の総合の回を挟んで再来週は分数の四則混合計算です。

この分数の四則混合計算の前に、異分母分数の足し算と引き算、分数同士のかけ算と割り算を少し解かせてください。かけ算なのに通分から始めてしまうお子さんは珍しくありません。
 

今週は国語の話を少し書いてみましょう。

広い意味においての予習シリーズは、いわゆる『予習シリーズ』、予習シリーズ準拠の『演習問題集』、『漢字の練習』、『ことばの練習帳』から構成
されています。

『予習シリーズ』は、読解分野と知識分野の二本立てです。

読解分野は、原則として学習課題、例えば、随筆文の読み取り方を示したあと、基本
問題、発展問題を演習するようになっています。

 知識分野の方では、他の塾のテキストが問題中心であるのに対し、暗記しなければならない知識を全部提示してくれていますから、学習目標の設定が簡単にで
きます。

例えば、予習シリーズ5年上では、漢字の部首や画数、同音異義語、同訓異字、類義語、対義語、慣用句、ことわざ、三字熟語、四字熟語、さらに多義
語など至れり尽くせりです。

5年下では、主としてことばのきまりを取り上げています。

テキストの特徴と上手な使い方

文章の読み取り方の説明は、他の追随を許さないほど詳細であることが大きなメリットです。

予習シリーズが多くの塾テキストの中で異彩を放つ存在である理由がここにあります。

基本問題と発展問題の質と量は、その学習時期=子供の発達段階に対応しており、問題文の長さの割には設問量が多く、精読を重視してい
ることがうかがえます。

 『予習シリーズ』の真骨頂は、何といっても読解問題の解答解説がとても詳しい点にあります。

『予習シリーズ』を効果的に活用するためには、このような特
長を活かした学習が必要です。

ただ、制限時間を設定して問題演習を行い、通り一遍の解説だけではもったいないのではないでしょうか。

ですから、下記の2点に注意して上手に利用してください。

1 精読を重視して、詳細な解説を読ませてください。
2 演習時間と同程度の時間を解説を読む時間に充ててください。

ただ、1つだけ弱点と言えるのは、最近の入試傾向から言えば、語彙やことばのきまりと文法があまりにも細かすぎることでしょう。

 『予習シリーズ』が示す知識量は、一週間単位で暗記するにはあまりにも膨大な週があります。

例えば、5年生の春休みが終わった2週間後から始まる
「同音異字・同音異義語」。

その次の週の「同訓異字」です。

カリキュラムの編成上、やむを得ないのですが、5年上で取り上げている慣用句なら400個以
上、同音異字・同音異義語なら300字以上です。

これをこなすには、早めに始めるか、後で覚える時間を作るかです。

早めに覚え始めるのならば、「同音異字・同音異義語」「同訓異字」、その後の「類義語・対義語」をそろそろ覚え始める時期です。

 早稲田アカデミー生が使っているダブルベイシックは、残念ながら予習シリーズに比べて完成度が低いと考えています。出来る限り予習シリーズを使ってください。