前回は、転塾をするかどうかの検討についてお話ししました。

今回は、転塾を決めた時に気をつけたいことをいくつか。

 

・何を解決するための転塾ですか?

転塾することを決めたのには理由がありますよね。

何であれ、これまで通っていた塾では実現できないことなのでしょう。

まず、転塾によって解決したいことを絞り込みましょう。

目的が明確でなければ、お子様にとっても新しい環境を生かすことは難しいものです。

転塾先となる塾のどこに魅力感じたのかがヒントになるでしょう。

そして、実現したいが出来ていないことが何なのか、なぜ出来ていないのかを検証してください。

 

・問題解決には何が必要?

さて、思うような結果が出ない原因について、いくつかの仮説が立ったとしましょう。

次に考えたいのは、その問題を解決するために必要な力です。

どんな力が有効で、その力を持っているのは誰かが、明らかになっていますか?

思うように勉強の結果が出ないことを「塾のせい」や「お子様のせい」で終わらせてしまうのは、成長の芽を摘んでしまうようなものです。

課題の量の適正化や学習サイクルの見直しなど学習環境を整理することも視野にいれて改革をしましょう。

 

・新しい塾に期待すること

新しい塾を決めるきっかけは何だったのですか。

志望校別特訓の資格が取りやすそうなこと?

お子様の学習の管理を塾が面倒をみてくれること?

最初の印象に戻ってください。

それが、新しい塾の強みであり、克服したいことでもあるはずです。

塾の強みを生かせる具体的な目標をたてることが大切ですね。そして締め切りを作ることをお忘れなく。

 

・成功に向けて

課題や学習環境を適正化して、塾に期待できることをリストアップすれば、実践しましょう。

すぐに成果が出ない場合もあります。新しい塾のシステムになれることやカリキュラムの違いなど、環境由来の問題があるためです。

待てばよいのか、何かしら対策を取るべきなのかを判断しながらの微調整が求められるので、常に相談のできる窓口を準備しておきましょう。

このときの相談先は「受験のプロ」が適しています。

お子様の個性を考慮して、客観的な判断をすることが必要だからです。上手くいった先輩ママの例がお手本になるとは限らないのです。

特に6年生の夏以降の転塾は、塾側の受け入れ態勢がなくなるくらいリスクが伴うものです。くれぐれも経験豊富で

情報量の多い相談相手を見つけておいて下さいね。