入試本番まで100日を切りました。
日々の宿題をこなしながら、志望校の過去問を解かれていることと思います。
制限時間を決めて、集中して解くのは当然必要な事なのですが、
解き終わった後の復習のやり方次第で効果は何倍も異なってきます。
大切なのは、
(1) 学校毎の問題の癖を体感する。
(2) 失点した問題が、正解すべき問題だったのか、捨て問だったのかの判断をする。
正解すべき問題だったのに間違った場合は、なぜ間違ったのか、なぜ解き方を思いつかなかったのかを分析。
(3) 入試本番で類似問題が出たときに、どんな行動(作業)をするのかのイメージトレーニング。
この3つになります。
一番いけないのは、やりっ放しです。得点を計算して終わりというのでは、あまり効果はありません。
(1)について
入試問題は中学校毎にいろいろと癖があります。
・易しい問題から順序よく並んでいる学校。
・難しい問題が途中にある学校。
・難しい問題でも、小問1が易しく作られている学校。
・方程式的な解法が有効な問題を必ず出してくる学校。
・解き方が、読んだだけでは分からずに、少し作業を始めないと分からない学校。
・問題文が長い学校。
・問題文が不明瞭で、出題者の意図をとらえにくい学校。
・問題数が多すぎる学校。
・高校入試のお下がり問題を出しがちな学校。
・指導要領を平気ではみ出す学校。
・ありきたりの問題集の中にあるような問題を徹底的に避ける学校。
このような癖は数年続く事が多く、学校によっては10年近くも継続していることがあります。
このような、学校毎の分析は大手塾の志望校別日曜特訓を担当されている先生方は
良く研究されています。
志望校別特訓は、その合格者数の増減が経営に直結しますから、
どこの大手塾もエース級の先生グループが担当します。
志望校別日曜特訓で先生が話される内容を参考にしながら、
上記の項目を子供なりに知っておくことが大切なのです。
そして、体感した感触を言葉にして表現させておくことが、お子さんの行動に結びつく事になります。
(2)について。
やるべき問題か捨てるべき問題かは、一概に決めるわけに行きません。
・安全に合格するために合格者平均点を目指すのか、ギリギリ合格を目指すのか。
・その学校に頻出の問題タイプかそうで無いのか。
・子供の得意・不得意。
上記のような要素によって大きく変わってくるものです。
信頼できる第三者が関わっている場合は、その方に分析を任すののも一法です。
そうした方がいらっしゃらない場合は、塾の先生に相談しながら、親御さんとお子さんとで
判断していくことになります。
(3)について。
分からない問題に当たったときに、例えば、
・「読み落としが無いかどうか」と念じながら読み返してみる。
・「まだ使っていない数字や条件はないか」と念じながら読み返してみる。
・「どんな図を描けば解けそうか」と考えてみる。
時には、
・とりあえず、それは飛ばして先に進む。
これが大切な子供もいます。
ああでもないこうでもないと考え込んで、立ち止まってしまうタイプのお子さんは意外に多いのです。
このように、やるべき事がたくさんありますから、
解いて・答え合わせをして・間違いを確認して・解き直しをして、というように、
1教科50分のテストでも、合計2時間あまりの時間がかかることになります。
まだ、本格的に過去問を始めていない方は、そろそろ本腰を入れられることをお勧めします。