皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えします。

■これからの受験対策

さて、間もなく10月です。

6年生にとってはいよいよ学校別の傾向対策が気になる時期ですね。

関西の大手進学塾である浜学園では、7月から「小6日曜志望校別特訓」という各中学校の出題傾向、問題の特色、難易度なども掴めるように傾向と対策を行う講座を開講しています。

この「小6日曜志望校別特訓」は、夏期講習と連動した7月・8月期、9月~12月期のように指導期間を2期に分け、「基礎力の充実と応用力の錬成」、「受験校の傾向と対策」の順で段階的な受験対策を行っています。

■9月~12月の「小6日曜志望校別特訓」

現在は、「小6日曜志望校別特訓」の第2期にあたり、次のようなコース構成(一部抜粋)となっています。

コース

主眼校

受講基準

M灘コース 灘・洛南・東大寺・西大和

63

M東大寺・西大和コース 東大寺・西大和・星光

56

M甲陽コース 甲陽・西大和・東大寺・洛南

56

M星光・東大寺コース 星光・東大寺・西大和

56

M洛南・洛星コース 洛南・洛星・西大和

56

L洛南コース 洛南・西大和・高槻・四天王寺・須磨学園・清風南海

57

L神女コース 神戸女学院・西大和・高槻・清風南海・須磨学園

57

L四天・清南コース 四天王寺・西大和・清風南海・高槻・須磨学園

53

R六甲コース 六甲・高槻

52

R清風理Ⅲプレミアムコース 清風・西大和・清風南海

52

R白陵コース 白陵・須磨学園・淳心・滝川第二・岡山白陵

50

Eコース 関西学院・関大系列・啓明・甲南・同志社系列

43

Dコース 四天王寺・神戸海星・大阪女学院・大阪桐蔭 他

43

Rコース 高槻・清風・明星・帝塚山・開明 他

43

(2017年度の場合)

上の表にあるように、浜学園の「小6日曜志望校別特訓」では、最難関中や難関中を対象としたそれぞれのコースに「受講基準」が設けてあり、原則としてこの基準を満たすことが受講の条件となっています。(上記以外のコースの中には受講基準のないコースもあります)

「受講基準」の値は、浜学園が実施する「公開学力テスト」「小6合否判定学力テスト」(どちらのテストも浜学園の塾生であるなしにかかわらず受験可能です)の3科あるいは4科の平均偏差値です。

9月~12月期の場合ですと、6、7月に行われた上記のテストが対象となっています。(8月以降であっても基準を超えた場合は途中から希望コースでの受講が可能です)

■「受験校の傾向と対策」に向けて

「小6日曜志望校別特訓」は、2期に分けて開講されていますが、受験生が最も気になる「受験校の傾向と対策」は概ね11月~12月に行われます。

ですから、現在、希望のコースで受講できていないお子様の場合、10月のテストが非常に重要なものとなってきます。

冒頭で「まもなく10月です」と書いたのは、もし9月までのテストで受講基準をクリアできていなければ、この10月のテストでクリアしなければならず、その準備期間があと3週間しかないからです。

その10月に実施された公開学力テストは、2016年の場合、以下のような結果でした。

100

99-90

89-80

79-70

69-60

59-50

49-40

39-30

平均点

国語

0

34

153

288

376

441

428

314

52.3

算数

11

81

126

223

331

363

367

391

49.8

理科

2

56

166

329

405

459

419

317

55.6

(単位:人)

平均点の10点上のゾーン、20点上のゾーンにおよそ300~400人の受験生(受験者数:2304人)がいます。

いわゆる「団子状態」ですから、ゾーンを1つ上げるだけで大幅な偏差値アップが期待できます。

浜学園の公開学力テストは満点が100点で、10点アップには、算数の場合は2~3問、国語の場合は3~5問、理科の場合も3~5問、「マル」を増やすことが必要な配点となっています。

9月までのテストで受講基準をクリアできていない場合は、8月、9月に受けたテストを振り返り、どの問題を正解すれば10点の上乗せが可能だったかを調べてみてください。

その結果、知識のあいまいさが失点の原因であったのであれば、まちがえた問題に必要な知識とその関連事項を、この3週間を利用して補っておくという対策が考えられます。

しかし、原因がよくわからない場合や対策が立てにくい場合は、塾の先生など専門家に3週間の学習計画を相談してみることも必要でしょう。

小学校によっては行事の多い季節ですが、限られた時間を上手く使って、希望するコースで「小6日曜志望校別特訓」が受講できるような準備がすすめられるといいですね。

(都関靖治)