7月31日、聖徳学園小学校で5日間に渡って行われた「知能教育夏期セミナー」の最終日の弁士としてお招きいただき、お話ししてきました。
2才〜5歳児のお父さん、お母さんが対象です。
約90分の持ち時間でお話ししたのですが、会場の熱気がものすごく、あっという間の90分でした。
なんでも海外からのご参加もあったようで、参加者の皆さんの意識の高さ、教育への関心の高さに、話にも熱が入りました。
■遊ぶように勉強する
「知能教育」というと、なんだか小さいうちから机に向かわせて、ドリルのようなものをさせるようなイメージをもたれる方もいるかもしれませんが、聖徳学園の和田校長先生のお話に私がとても共感するのは「遊びながら勉強させる」「遊びのように勉強させる」という部分。
まったくそのとおりで、そう有るべきだと感じています。
学校というのは、外から見ているだけではわからないものです。
フジテレビ「フルタチさん」に出演させていただいたときに、古舘伊知郎さんと一緒に聖徳学園にロケでお邪魔したのが、今回セミナーに弁士として招いていただくきっかけだったのですが、ロケのときは驚きました。
どうしてもテレビやメディアでは「IQ130」という言葉が独り歩きするようなところがあるのですが、行っておられる教育は、非常に真っ当で、オリジナリティが高く、そしてとても工夫が凝らされたものでした。
■勉強は本来、楽しいもの
セミナー当日、参加者のお子さんたちは、教室で授業(?)だったのですが、まさに「遊ぶように勉強」していました。
小さな紙テープで自分が作った「かたち」を、見学に入った私たちに誇らしげに見せに来てくれた子もいました。
小さな子は、楽しそうに勉強します。
見ることも書くことも、とても楽しく、彼らの好奇心を刺激することなのです。
でも、大きくなってくると、どこかで「楽しいと思えない」という瞬間を迎える子が出てきます。
それは、学年が上がるにつれて習うことが高度になり、「習ったのにわからない」「みんなわかっているのに、自分だけわからないからつまらない」といったことが起こってくるからです。
でもそこで、何かのきっかけで乗り越えることができれば、また楽しく勉強しよう、という気持ちになれるのです。
私がご相談を受けるご家庭のお子さんの中には「勉強が楽しめない」という状態になっているお子さんがたくさんいます。
わからないことが出てきたときに、それを乗り越えるより速く進学塾のカリキュラムが進んでしまうため、きっかけを失ってしまっているのです。
そこを乗り越えるお手伝いをするのが、わたしの仕事の1つだと考えています。
■夏休みこそ「思考力」を育てる勉強を
夏休み、受験生のお子さんは塾の夏期講習などで忙しいかもしれませんが、6年生以外は空き時間も割と豊富にあるのではないかと思います。
ぜひ、ああでもない、こうでもない、と考え抜く時間をとってほしいと考えています。
塾の宿題を「こなす」ことばかりに目が行っては、「考える楽しさ」「勉強の楽しさ」が見えにくくなってしまいます。
あまり長時間でなくていいので、こういう「考える楽しさ」を日常の勉強の中に残すことが、受験勉強を乗り切っていく上で、とても大切なことです。
ぜひ、そんな時間をとるよう意識してみてください。
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