そろそろGWのことが気になる季節ですね。
特に受験学年のお子様をお持ちのお父様、お母様は、「どうして過ごそうか?」「遊ばせてあげたいんだけど、
もう6年生だから無理かな?」などと悩みは尽きないのではありませんか。
受験学年になると、各塾ともにイベントを準備しています。今回はGW中のイベントの使い方のお話しましょう。
○浜学園
4月27日の合否判定テストを皮切りに、灘中入試練習、灘中オープン、女子最難関オープンやサクセスロード暗記テストなど
複数のイベントが一気に開講されます。
合否判定テストの受験は必須でしょう。注意したいのは、登録校の選び方、並べ方です。
第1志望の学校を最優先とし、後は「2ポイントずつ下げて学校を選ぶ」ような偏差値の階段ができるように並べるのがお勧めです。
どの程度の偏差値ならどれくらいの合格可能性があるのかが明確にわかります。
この時期にはまだはっきりしない受験予定校に縛られない方が得策です。
その他には灘中志望なら灘中オープン、女子最難関が目標なら女子最難関オープン、
東海方面ではNTT模試(へんな名前!)、などが参加したいテストイベントです。
対象校がはっきりとしているので、合格までどのくらいの位置にいるのか、どの分野が優先課題かを知っておくには欠かせません。
その他のイベントは要検討です。
サクセスロードの暗記テストは有意義でしょうが、他に優先度の高い代替案があれば必須とは言えません。
○希学園
4月27日の学園長杯から始まり、GW中には灘、甲陽、神女・四天、星光・洛星・六甲・西大和などのプレ入試といった
テストイベントが盛りだくさんです。
プレ入試は同じ志望校を持つお子様方の中でどれくらいに位置しているのか、
どの程度の合格可能性があるのかをはかる大切な模試ですから受験したいですね。
一方、学園長杯は、普段、公開テストや模試で頑張っているけど褒めてもらえないお子様(以外と多いと思いますよ)には
クラス帯ごとの表彰となり、気持ちを高揚させる機会として参加する価値があるのですが、
その他のお子様にはあまりメリットは見当たりません。
5年生は学校見学を兼ねたイベントがありますが、こちらは受験へのモチベーションを上げる効果が期待できるので参加意義がありそうです。
○日能研
日
能研は、灘と選抜クラス対象校のトライアルテストがあるのみで、一週間程度お休みになります。
例年、受験学年のお子様をお持ちのご家庭から、時間の使い方についてお問い合わせが殺到します。
一週間分の学習プランが立たない、プランは立ててもご家庭では計画通りに進まない、など直前になって問題に気づかれるようです。
まず、事前に予定しておくことが大切です。
家庭で解決できない部分は前もってプロに相談してGW中にできることを見つけておきましょう。
最近は時間貸しの自習スペースもあります。
個別指導教室などGW中に開館している塾もありますから、家庭での学習が難しい場合には使える手段です。
直前の申し込みでは満室で断られる恐れがあるので、今のうちに計画を立てて予約をいれるなど必要な環境作りをしておきたいですね。
大手3塾のイベントは上記の通りですが、その他の塾でも概ね同様のイベントが予定されていることが多いようです。
志望校を見据えたテストイベントには受験したいですが、その他の単発のテストイベントや講義イベントについては、
参加して得るものがあるのかを判断することが大切です。これは受験学年以外にも共通の視点だと思います。
メリットの少ないイベントに参加することは、「家では勉強しないから、せめて塾に行っておいで。」くらいの気休めにしかなりません。
一週間程度はお休みになるお子様も多数いらっしゃいます。そういう場合は、家庭で楽しいイベントを準備してあげるのも良いですね。
しかし、一週間分の学習プランとなるとなかなか家庭での準備は難しいと、みなさんおっしゃいます。
そこは、ぜひ受験のプロにご相談ください。
(都関)