紅葉も見ないうちにすっかり冬になってしまいました。

私はこの季節、コート、手袋、マフラー、それに熱いコーヒーが欠かせません。

特に寒がりというわけではないのですが、受験生を多く担当するので、風邪はひけませんからね。

なら、コーヒーは関係ないか。

さて今回は、この時期に気になることをお話しさせてください。

それは、テスト結果の見方です。


・5年生の冠テスト

2月の新学年への移行を前に、5年生を対象にプレ灘模試などの冠模試が実施されています。

例年、このテストの結果を見て慌ててお問い合わせくださるお母様がいらっしゃいます。

普段は65を超える偏差値を撮り続けているのに、今回は60を切ってしまったと仰るのです。

この場合、実際には大きな問題ではありません。

冠模試では、公開テストとは受験者の母集団が異なるからです。

特に灘中、東大寺中、洛南中などの超難関校が対象となる模試では成績上位の方が受験者の母集団になることが多く、

偏差値50でも合否判定はA判定が出る場合もあるのです。

浜学園や希学園にお通いの方からのご相談が多い懸案ですが、他塾の方も模試の内容について普段とは違う結果が出た時には、

すぐに受験のプロにご相談になるのが良いでしょう。
 

・灘中向けの模試で成績をあげるコツ

公開テストでは常に成績上位なのに、灘中向けの模試では順位が上がらないことがあります。

これも5年生の秋から6年生の春にかけて多数いただくご相談です。

灘中の入試問題は特徴があり、各塾の5年生のテキストでは経験できない内容も少なくありません。

また、冠模試では5年生といえど作問者は中学校の入試問題を模して作成しています。

ですから、灘中向けの模試で成績を上げるためには灘中の入試問題を解くのが近道でしょう。

この時注意したいのは、解きっ放しにしないことです。

必ず内容の分析と対策の具体化をしてくださいね。

方法がわからなければ、先生などの対象校の受験に詳しい人に相談してください。


・いよいよ受験直前です。

さて、6年生は受験直前期間になりました。

上手く仕上がってきましたか?

12月の後半からは各塾共に直前特訓になります。

この時期の学習について少しアドバイスさせてください。

希学園など一部の塾では直前までハードなスケジュールと何回な問題を扱った授業内容となっています。

しかし、直前の1ヶ月間は受験校の入試問題を中心とした内容で自信をつけて入試に臨めるような準備をさせてあげたいですね。

受験する学校の出題傾向に十二分に慣れて、入試当日には安心して問題に取り組めるようにしておきたいではありませんか。

この視点では、既に解き終わった過去問をもう一度解いてみることをお勧めします。

2回目なら得点も取りやすく、自信につながりやすいと思いませんか?

どの学年のお子様も、学年末は次学年のことでいろいろと思い悩むことが多いと思います。

そんな時、役に立ってくれるのは、きっと塾の先生ですよ。

授業だけではなく、いろいろな相談にも乗ってくれるのが塾の先生です。

もし、塾の先生に相談しても解決できないことがあれば、名門指導会にご相談くださいね。

(関西統括 都関)