各塾共に、受験が一段落し新年度の授業が始まりました。
新小5生にとっても新小6生にとっても、この2月から3月が大切な時期になります。
そして一番つまずきやすい時期なのです。
それは、学習内容が一段階高まる事で、これまでの学習スタイルが通用しなくなる危険性のある
時期だからです。
この時期につまずく子供が多い一方で、軽々と一段高くなった学習内容をクリヤーして行く
子供たちもいます。
その見分け方は意外に簡単です。
これまでの生活に十分な余裕の時間があったかどうか。
これまでの生活に、気持ちの余裕があったか。
この2点から、これまでのお子さんの生活を振り返っていただきたいのです。
気持ちの余裕が、知的好奇心を育てる基盤になります。
いつもいつも勉強に追いまくられているという脅迫感を持っている子供には知的好奇心が育たず、
目先のテストの点数だけにこだわってしまうことになります。
「点数を取りたい」という気持ちは非常に大切な事です。
その気持ちが、「次のテストで点数を取るために、とりあえずやり方を丸暗記してしまおう」
という行動に向かわせるか、
「自分自身の頭の中で、本当に理解する」
ための行動に向かわせるかで、結果は大きく異なってきます。
「もう既に、目一杯になってしまっている」お子様は要注意です。
1学年上がれば、一段難しくなり、しかも、学習しなければ行けない量は、1.5倍程度には増えます。
勉強量を減らして、その上で成績を上げていける勉強方法を見つけ出してあげる必要があります。
学習すべき内容を上手に取捨選択して上げる事で、一つ一つの問題に向き合う集中力が高まり、
結果的に少ない学習量で成績を上げてきた子供たちを多く見てきました。
もし、お宅のお子さんの日々の学習が、「あたふたとした、丸暗記学習」になっていると
感じられたら、ここ一・二ヶ月の間に対策を取ってあげてください。