ここ1週間で、予想通りとでも言いましょうか、「サピックスへ転塾する方が良いのでしょうか?」というご相談が増えています。
 このブログで、少しお話ししたいと思います。

□サピックスの実績は何が原因か?□
 サピックスの合格実績が多い一番の理由は、「成績のよい子がたくさん集まっている」事です。
 サピックスの合格者数をご覧になっている方は、もうお気づきのことでしょうが、上位校の合格者数に比べて、中堅校やそれ以下の学校の合格者数が少ないことです。また、一方、サピックスから御三家やそれに準ずる学校を受ける生徒は、ほとんどがαクラスかまたはアルファベット上位クラスです。総クラス数の約25%~30%の生徒が合格の可能性があるということになります。四谷大塚あたりですとSコースですから、約15%程度が御三家合格可能ラインと言うことになりますから、サピックスのこの数字は、他の大手塾に比べてかなり高くなっています。
 また、日能研や早稲アカのお子さんが、サピックスの公開試験を受けると、軒並み偏差値を5から8ポイント下げます。これは、お子さんの学力がその試験の時だけ下がったのではなくて、サピックスには出来る子が多く集まっていることを表しています。この傾向は、小4でも小5でも小6でも変わりません。
 ですから、この合格者数は入試前から予想されていたことです。

 このような御三家について、一人勝ちの状況を作り出したのは、サピックスの現場の先生方や管理部門の人たちの長年の努力のたまものです。でも、この実績だけで、「うちの子にサピックスが合う」とは限らないのです。

次回以降、塾の使い方や選び方を、志望校レベルに分けて書いていきたいと思っています。