■ 今年の6年生で気になること

今年の小学6年生を見ていて、少し気になることがあります。

それは「いよいよ受験学年のスタート!」という時期から新型コロナウィルスの感染拡大による休校、休塾が始まり、受験学年のスタートをくじかれてしまったことです。

6月から8月にかけて、名門指導会と「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」との共催の形で、オンラインの個別相談会を実施しているのですが、その中でも休塾中にモチベーションが下がってしまった、というご相談が多数ありました。

また家で過ごす時間が圧倒的に長かったため、再開した塾の授業ペースについていけないといったお話もありました。

塾は「量が多すぎる」「カリキュラム進度が速すぎる」といった面は実際にあるものの、一方で子どもたちの「作業力」を鍛えるという面で、集団の力というのは無視できないものです。

一人ではできないことでもみんなで一斉にやるとできる、そんな部分があるのです。
たとえば、塾のテストくらいの集中力で家庭でも宿題ができると、勉強時間はぐんと短くなるはずです。

そういった「集団による強制力」にさらされていなかったことで、夏までは「基礎体力」のようなものが不足しているお子さんが多かったように感じます。

■ 過酷な夏前半が終わりました

一方で、夏が始まると「学校+塾の夏期講習」の期間で一気に負荷がかかり、かなり大変な夏の前半を過ごした子が多いのではないでしょうか。

多くの学校で夏休みが始まり、やっと少しじっくりと夏の勉強に集中できそうです。
7月に「やり残した」と感じることを、いつ、どのようにやるかを考えて8月を過ごしたいですね。

とはいえ学校の宿題もあり、とても全部完璧にはこなせない、そんなご家庭も多いと思います。

今年の夏は特殊ですから、8月いっぱいで全部やりきろうとは考えず、9月いっぱいくらいかけて夏の内容を消化する、くらいの見当でいいと思います。

■ いろいろな可能性を考えて

名門指導会も、4月からオンラインでの家庭教師サービスを開始しています。
公共交通機関を使用してご家庭に伺うリスクを軽減するためです。

もちろん今も、ご希望になるご家庭にはオンラインでの授業を提供し続けています。

「授業は対面でやるのがベストだ」という考え方もありますし、もちろん対面での授業の効果は、長年家庭教師をやってきた私としては痛いほどわかっているつもりです。

ただ、オンラインでの個別指導も、工夫を重ねてやっていくと、かなり対面に近いクオリティで行えることもわかってきました。

このところまた全国的に感染者が増えています。
たとえば塾での感染の危険が高まるような場合、一斉にまたオンライン授業に切り替わる、という可能性もなくはありません。

そうなった場合にお子さんのモチベーションをいかに保ち、オンライン授業を効果的に利用できるか、春の経験をもとに様々な可能性に対応できるよう、心づもりはしておきたいですね。

夏後半、猛暑が続いていますが、体調に気をつけて乗り切っていきましょう!

オンラインでの授業配信も続けています。

こちらも回数を重ねていくうちに、いい意味でどんどん慣れていきますね。

オンライン授業に興味がある方はこちらをどうぞ。

【西村則康が教える】「わかる」を「できる」にする理科克服講座(オンライン)第6回「力学(てこ・輪軸・滑車・バネ)」

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