月: 2018年6月

子どもたちってすごい?/少人数座談会@大阪梅田のおしらせ

■子どもたちってすごい?

夏休み、夏期講習が近づいていますね。

私はよくお子さんたちを教えていて「子どもたちってすごいな」と思います。

これはお世辞でもなんでもありません。

学校でいろいろなことを習って、塾でも算数・国語・理科・社会を習う。
学校ではこの4教科だけでなく、音楽や体育なんかにも取り組みます。

私はふだん算数や理科を教えていますが、子どもたちが学ぶこの科目の数だけ見ても「すごいなぁ」と感心してしまいます。

で、「いま社会ではどんなこと習ってんの?」みたいな質問を(純粋な興味で)子どもたちに対してしてみることもあります。
すると彼らは「今は地理だよ。たとえば中京工業地帯はね・・・」とわかりやすく説明してくれたりするのです。

・・・「すごいなぁ」と思います。
それを口に出してお子さんに伝えることもあります。

■今のお子さんの負担は?

考えてみれば、教える私たちの方はふだんから1科目、2科目のことしかやっていないのに、子どもたちは少なくとも4科目のことをつねに勉強している。

これは講師がついつい忘れてしまいがちなことです。
塾の算数の先生は、自分が勤めている塾の国語のカリキュラムの大変さを知りません。
算数の宿題に手を取られるあまり、理科や社会の暗記がどれくらいなおざりになっているかを知りません。

自分の教え子が1週間にどれくらいの宿題をしているのか、自分の科目以外の実態を知りません。

これがふつうです。

だからお母さんは「これはちょっと無理そう」と感じる部分に関して、塾の先生にアラートを出してあげてほしいのです。
「算数以外に、国語、理科、社会でやるべきことがこれだけあります」
そんな情報を先生に出してあげるだけでも、先生からのケアは変わると思います。

大変な夏が近づいています。

それまでに、1週間にやっていること、やらなければならないことを整理して俯瞰するのは、とても大切なことです。

ぜひやってみてください。

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大阪で少人数の座談会を行います。

上記のように「大変な夏」を控えている受験生のお母さん、お父さんが対象です。
私が主催するプロ家庭教師集団「名門指導会」の講師がマンツーマンでご相談に乗り、さらに「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している小川大介氏、辻義夫氏も私といっしょに参加してくれます。

プロ講師に夏の過ごし方を相談したいという方は、ぜひご参加ください!

■□■□■□■□■□セミナー概要■□■□■□■□■□
対象:中学受験を目指す5年生までのお子さんのお父さん・お母さん
日時:2018年7月5日 13時〜14時30分
場所:イオンコンパス大阪駅前会議室 Room C
大阪府大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル15階
http://www.aeoncompass-kaigishitsu.com/osaka/access/
定員:8名(先着)
参加費:5000円/1名
相談員:西村則康・小川大介・辻義夫
持ち物:お子さんの過去3ヶ月分の大テスト(公開テスト・実力テストなど)の成績結果・問題・ご本人の答案、計算用紙など一式
    お子さんがふだん使っている塾のノートなど

夏に成績を上げるポイントは「正答率表」?

■夏への準備は、まずお子さんの「出来不出来」を知ること

夏休みまであと1か月。
準備が必要ですね。

どんな準備が必要か。
まずはお子さんの出来、不出来を具体的に知ること。
各科目、どの単元の理解が不足しているのか。
もっといえば、どの単元のどのパターンの問題が苦手なのか。

親がすべて把握するのは、実は難しいのですが。。。
なぜなら、受験のプロではないからです。

「速さのつるかめ算」
「三者のやり取り算」
「直方体上の最短距離」

こんなことを言われてピンとくるお母さんは、まず滅多にいません。

でも、塾から返却されたテストの「小問ごとの正答率表」には割と細かく問題の種類が書かれていると思います。
具体的にどんな問題かがイメージできていなくても、それをチェックしておくことが大切なのです。

■夏は「背伸び」させられがち

塾の先生はこの夏、お子さんたちに難しいこと、高度なことができるようにと、たくさんのことを教えてくれます。
授業での「チェックテスト」も、どうしても「難問寄り」になります。

これまでの学習がすべてうまくいっているお子さんにはいいのですが、いわゆる「積み残し」があるお子さんにとっては、やや過酷なのが夏期講習の内容、ペースだということは、これまで何度かお伝えしてきました。

ふだんは週1単元のペースが、夏期講習中は1日1単元のペースになるからです。

基礎の補強が必要な単元に関しては、夏期講習までの1ヶ月間に解決しておくのが望ましいのです。

■プロに任せるにも「データ」が必要

「夏までに、苦手単元をなんとかしたい」と家庭教師や個別指導を検討するご家庭もあるかと思います。
私が主宰する中学受験専門の家庭教師「名門指導会」にも、例年夏休み前の問合せが非常に多くなります。

夏までに苦手単元をなんとかしたい、夏期講習を実のあるものにしたい、そんなご希望からです。
そのときに重宝するのが、はじめに述べた「正答率表」なのです。

プロが見れば「この問題ができていないということは、原因を突き止めて解決するにはこれをやればいいはず」という最適解が短時間に見つかるため、親御さんにもお子さんにも負担をかけずに済むのです。

夏までに家庭教師や個別指導のプロの手を借りて弱点を克服し、夏期講習を成績アップのきっかけにしたいという方は、ぜひ大きなテストの正答率表を使って「間違った問題チェック」をしてみてください。

夏にする「勉強以外のこと」

■夏が近づいています

6月ですね。夏が近づいています。
6年生は「受験の天王山」といわれるとおり、夏の過ごし方が受験結果に直接関わってきます。

6年生以外の学年の子はどうでしょうか。

全国的な傾向として、夏休みは短くなりがちですが、それでも30日〜40日の休暇、できることはたくさんあります。
今回は、夏休みにできる「勉強以外のこと」をお話しします。

◼︎すべては勉強につながる?

お子さんが低学年なら、ぜひ自分で買い物することを経験させてあげてください。
決して高価なものではなく、安いもので(安いもののほうが)いいのです。

たとえば、100円でコンビニやスーパーでお買い物。

価格表示には「税抜価格」と「税込価格」があることを教えてあげてください。
ものを買うには、税金を払う必要があるということも学べますね。

「100円で買えるものなんて」
と大人は思ってしまうかもしれませんが、小さなスナック菓子やチョコなど、目を落として「子ども目線」で低い位置にある棚を見てみると、10円〜数十円で買えるものは結構あるものです。

「あわせて100円以内」でお子さんは上手に買い物できるでしょうか。あるいはどんな商品に興味を示すでしょうか。
お子さんには計算と試行錯誤の練習になるし、親にとっても新たな発見があるかもしれませんね。

スーパーでは、野菜などをよく観察させてください。
どれが美味しそうか、実際にお子さんに選ばせてもよいですね。
大きく、形が良いものをうまく選べるでしょうか。

■親が「説明」できなくてもOK

ここで「じゃがいもはナス科だよね」のような「説明」を親ができなくては、と力んでしまう方も多いのですが、そんなことは別にできなくてもOKです。

じゃがいもを触って、その感触や大きさ、重さなどを経験しておくことが大切なのです。

「説明」は、いずれ学校や塾の先生がしてくれます。

「じゃがいもは茎の一部に栄養をたくわえたものなんだ。その証拠にさつまいものような『ひげ』が表面にないだろう?」
そんな説明を聞いたときに「なるほど、そうだね。」と思えれば、理解が深まっていきます。

塾の夏期講習などで忙しい夏かもしれませんが、勉強の他にできることはたくさんあります。
ぜひ「日常生活から学べること」の「ネタ出し」を今からしておかれることをおすすめします。

偏差値60の子の勉強法

■「ほんとうにわかっているか」が偏差値60の壁

数週あいてしまいましたが、今回は「偏差値60のお子さんはどんな勉強のしかたをしているか」をテーマにお話しします。

「偏差値60」と一口に言っても、サピックスの偏差値60と日能研の偏差値60は違うのではないか、と思われる方もおられると思います。
ここでは「上位クラスに常駐できる実力」といったイメージでお話ししたいと思います。

さて、偏差値がなかなか50台から上がっていかないというお子さんの最大のテーマは「ほんとうにわかっているか」です。
「ほんとうにわかっているか」というのは、なぜそのような考え方で解くのか、この計算は何を求めようとしているのか、といったことが説明できるかということです。

多くの塾で、平常授業のテキストの内容についてこの状態にあれば、偏差値60に達するようなつくりになっています。
サピックスなら、デイリーのすべての内容が完璧に説明できればよい、ということになります。

60の壁を超えられないということは、どこかに「穴」があるはずです。

■類題演習を「作業」にしていないか

ほとんどの塾のテキストは「例題」「類題」の組み合わせになっています。

「例題」を使って先生が単元の考え方、解き方などを説明し、理解できたかどうか「類題」を解いて確認する、という作業の繰り返しです。
宿題も同じです。授業で習った問題と同じような問題を解いてみて、理解度を確認し、自分で解けるようにするのが宿題ですね。

「当たり前じゃないか」

そう思われるかもしれません。

しかし、この演習の精度、意味合いの捉え方が「偏差値60の壁」ともいえるのです。

上位クラスに常駐できる実力の子というのは、宿題が「作業」ではないことを経験的に知っています。
「どうしてこういう考え方で解くのか」「なぜこの問題にはこの解法がいいのか」をつねに考え、過去の記憶と照らし合わせながら解いているともいえます。

これが単に「習ったのと同じように作業する」という状態になってしまうと、なかなか成績は上がっていきません。
毎週忙しく塾に通い、宿題しているお子さんは、どうしてもこのような「作業」のサイクルに陥ってしまいやすいのです。

ひとまずは、塾から帰ってきたお子さんに「今日習ったことをお母さんに教えて」といくつか教えてもらってみましょう。おかあさんにわかるようにうまく説明できれば、非常によく理解できていると考えていいでしょう。

もうすぐ夏です。残念なことに夏に学習のペースを崩して成績が下がってしまう子がいるのですが、これは上記のことと関係しています。
ふだんは「どうしてこの考え方で解くのか」を1週間かけて理解すればよかったのが、夏にはそのペースが変わるからです。

夏期講習は、1日単位で目まぐるしく単元が進んでいきます。
今日習ったことを明日までに理解、定着させなければなりません。
ふだんは「なぜ」「どうして」と考えられている子でも、夏にはその余裕がなくなり「当てはめる」「習ったとおりに作業する」になりやすいのです。

夏休み、この悪循環に陥らないためにどうすればいいか、をテーマに6月15日、新宿でセミナーを行います。

■6月15日、新宿セミナーの募集を開始しました。

今回のセミナーは、私が主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」と、その立ち上げ時に監修として協力させていただいた「マイナビ家庭教師」との共催となります。

「あんなにがんばったのに、夏の最後のテストがボロボロでした・・・」

そんなご相談を例年多く受けるのですが、ほとんどの原因は上の項目で述べたように「忙殺されて勉強が『作業』になってしまう」ことによります。

そんな夏にならないよう気をつけておきたいこと、ご家庭でできること、プロである私達ができることなどを、詳しくお話しします。

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【セミナー概要】
日時:2018年6月15日(金)午前10時ー11時30分
11時30分から12時30分まで、弁士をはじめ「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」の主任相談員の先生方、「マイナビ家庭教師」の現役家庭教師の先生方に個別に相談できる個別相談会があります。
会場:新宿ミライナタワー12F マイナビルーム12F‐B
弁士:西村則康(中学受験情報局 主任相談員)・大塚洋介(「マイナビ家庭教師」事務局 運営主任)
対象:中学受験を目指すお子さんのお父さん・お母さん
参加費:無料

セミナーのご案内・お申込みはこちら(マイナビ家庭教師「中学受験ナビ」内のページになります。
     ↓
  https://katekyo.mynavi.jp/juken/event/5400

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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