月: 2018年1月

塾の新年度、1年を見通しておきましょう

いよいよ木曜日、東京都の中学入試がスタートします。
がんばってきた6年生のみなさん、しっかり実力を出し切ってください。
5年生以下のみなさんは、間もなく新しい学年が塾で始まりますね。
新学年でお伝えしておきたいことは、1年という時間をいくつかのパートに分けて考えてほしいということです。
2月に新学年が始まり、およそ2ヶ月勉強すると春休みです。春期講習がありますね。
この2ヶ月で学習したことが、学年が変わってカリキュラムが早く、難しくなった中でしっかり身についているか。
春期講習の様子、あるいはそれまでの勉強の様子でわかると思います。
もしも「うまくいっていないな」と感じるのなら、春休みに何らかの手を打てばいいことがわかります。
塾の講習を受けるべきかどうか、といった検討もできますね。
そして、4月〜7月の学習ステージ。
夏を控え、できればあやふやな単元は残しておきたいくないところです。
このときも、やはり親御さんから見たお子さんの学習の様子で、夏をどう過ごすかを決めましょう。
特に夏は「受験生の天王山」と言われますが、単純に期間の長さだけを考えても、重要な期間です。
積み残し、あやふやな単元などがあるなら、何らかの方法で埋めておきたいですね。
塾によっては夏合宿があったり、夏期講習以外の「特訓授業」が夏休みの終わりにあることもあります。
本当にそれらの行事や特訓講座を受けるのがいいのか、真剣に検討が必要です。
夏前後に限りませんが、塾のイベント講座や特訓授業の是非は、家庭教師や個別指導教室などセカンドオピニオンを得られるサービスを受けている方は、ぜひ参考にしてください。
夏が終わった9月から12月、学校行事なども多く「振り返り」が難しい時期です。
あらかじめこの時期はそういう時期だと把握し、こまめにテストの結果や授業の様子などをチェックするようにしたいですね。
学校での2学期が終わると6年生はすぐに受験本番、5年生までのお子さんは次の学年が迫ってきます。
このように慌ただしい受験生の1年だからこそ、年度の始まりにしっかりここから先1年の見通し、予測を立てておくことは大切です。
新年度、着実に歩んでいきましょう。 

中学受験で身につける「学ぶ楽しさ」

関西ではほぼ入試が終わり、首都圏でも始まっています。

東京、神奈川の入試も約1週間後に始まりますね。

 

ご家庭ごとに、それぞれの受験プランで臨んでおられることと思います。特に首都圏は学校が多く、受験計画も他の地域に比べると複雑になりますね。3校、4校、あるいはそれ以上の受験校を予定しているご家庭も多いでしょう。

 

 

■「不合格」を経験する初めての機会になる場合も

 

小学校受験を経験したことがないお子さんの場合、本格的な受験はこれが初めて、ということになりますね。

東京都のお子さんの場合、1月に千葉、埼玉の学校を「前受け」し、2月1日から始まる第一志望校の受験に備えます。

 

いくつかの学校を受験するのが今の中学受験。

考えたくはないですが、受験する学校の中には、「不合格」という結果になる学校ももちろんあります。

実力相応の学校を受験校として選択しているはずではありますが、やはりそういうこともあるのが受験です。

 

中学受験がお子さんにとって初めての受験の場合、生まれて初めての「不合格」経験となるかもしれません。

 

 

■親がうろたえるのはよくない

 

たとえ本命校、第一志望校でなくても「不合格」という結果を突きつけられるとお子さん同様親もショックです。

しかし、私が毎年親御さんたちにお伝えしているのは「親がうろたえるのがもっとも良くない」ということです。

 

自分が受けたテストの結果で親が打ちひしがれること・・・これがもっともお子さんの勇気を奪い、モチベーションを下げる行動です。

当たり前ですが、お子さんがもっとも信頼し、絶対に自分の味方でいてくれると信頼しているのがお母さん、お父さんです。

その親御さんが試験結果で打ちひしがれるほど、お子さんにとっては辛いことはありません。

 

「前受け校」でもしも不合格になったのなら「残念な結果になったのが練習(扱いでの受験だったと断じてください)でよかった、2月1日当日はこれを教訓に●●に気をつけて取り組もうね」

くらいに、親がどんと構えておくことです。

 

 

■「合格」は「ゴール」ではない

 

私が主宰する家庭教師「名門始動会」でお伺いしているご家庭のお父さん、お母さんには(というよりこれまで関わったすべてのご家庭に)お伝えしているのですが、中学受験はゴールではありません。

進学校が決まったら、またそこでの学びが始まり、それは高校、そして大学まで続きます。

 

もちろん社会に出たら勉強は終わりではなく、そこからこそがほんとうの学びの期間です。

 

大人になっても常に学びの連続だ、と大人はわかるのですが、ついつい辛い受験勉強をさせてきたという思いからか「もうがんばらなくても大丈夫」というメッセージをお子さんに送ってしまうご家庭があります。

 

学びは一生続くことですし、学びは辛いことや苦行ではありませんよね。

 

中学受験を通してお子さんに学んでほしいこと、知ってほしいことはまさにこのことです。

 

考えることが楽しい、知ることが楽しい、と感じて中学受験を乗り切ったお子さんは、必ずそれ以降の勉強でも楽しさや嬉しさを学びの中に感じて過ごしていくはずです。

 

お子さんが受験を乗り越えた先に「学ぶ・考える楽しさ」を中学、高校以降も経験していくスタートとなる中学受験になりますように。

中学受験勉強で得られる大きな財産とは

関西で受験が始まり、志望校の合格が決まったお子さんも多いと思います。
もうあとひと踏ん張り、というお子さんもいるでしょう。
首都圏では埼玉、千葉方面の学校で入試が始まりました。
東京、神奈川の受験まであと半月ですね。
この話は受験生ご本人よりも、お母さん、お父さんにすることが多いのですが、とても大切な話です。
■ 中学受験で得られる大切なもの
受験真っ只中、もちろん目指すは志望校合格ですね。
これまでがんばってきた成果を、当日出し切ってほしいと、どのお母さん、お父さんも思っているでしょう。
お子さんも全力で取り組んでいることと思います。
そんな受験を乗り切ったあと。
もちろん、いよいよ中学校進学ということで、ワクワクドキドキという気持ち、頑張るぞという意気込み、いろんな希望に溢れていることと思います。
さて、そこで思い出していただきたいことがあるのです。
中学受験で得られるもっとも大切なことの1つは「志望校合格」ですが、お子さんたちはその後中学、高校生活で非常に役立つことも、受験を通して身につけているのです。
それは「学習習慣」です。
■ 学習習慣が何よりの財産
とにかく毎日机に向かうという習慣、これは受験を通して得られる非常に大きな財産です。
受験を経験しなかった子どもたちの中には、この財産を持たずに中学生になる子も多くいるのです。
「勉強は毎日するものだ」という「常識」を身につけていることは、中学生や高校生にとって物凄く大きな財産です。
しかし残念ながら、受験が終わってから中学校生活が始まるまでの間に、この財産をすっかり失ってしまう子がいます。
受験が終わって「これで楽ができる」と思ってしまったお子さんです。
辛い(?)受験勉強を「これさえ終わったら楽ができるから」とがんばるお子さんは、実はそう多くありません。
受験勉強、塾での厳しい勉強も、辛いことばかりではないのです。
お子さんたちは、それなりに勉強を楽しんでいます。
塾の友達との切磋琢磨についてもそうです。
もちろん「合格」を目指して努力を続けること自体にも、達成感や充実感があります。
そうやって得た大きな大きな財産が、学習習慣です。
■ 受験が終わったら、親が評価と継続を
「受験が終わったら、一週間くらいはゆっくりさせてあげましょう」
私たちは親御さんに、こうお伝えしています。
また一方で、こうもお伝えします。
「一週間もすると、毎日勉強していない自分に『これでいいのかな』と感じるはずです。そのときが中学準備の勉強を始めるタイミングです。」
これはあながち嘘ではなく、実際そうなのです。
「あれだけ毎日勉強していたのに、毎日学校の宿題だけで友だちと遊んでいていいの?」
そんな気持ちにふとなるものです。
そのときにうまく親が評価と継続の促しをしてあげることが大切です。
「そうね。あれほど頑張ってきたんだものね。えらいね。でも勉強は中学校に入っても続くから、少しずつ準備を始めようか。」
そんなひとことで、中学への準備を後押ししてあげましょう。
学習習慣のリズムを、完全には絶やさないことです。
まずは受験をしっかり乗り切りましょう。
親としては、その後の中学校生活へのランディングもイメージしておきたいですね。 

中学受験 前受け校の合否をどう受け止めればいい?

みなさんあけましておめでとうございます。

受験生はいよいよですね。

■「前受け校」も真剣勝負

関西の受験生は、この週末が大阪・兵庫の入試日。
いわゆる「前受け校」が岡山の岡山中学校、岡山白陵中学校の場合、もう試験がありましたね。
四国の土佐塾中学校、北海道の函館ラ・サール中学校の県外入試も1月8日(月・祝)に行われたばかり。

いよいよ13日の入試に向けて、関西の受験生の皆さんは最後の追い込み、という状態ですね。

一方、首都圏は2月1日が東京、神奈川の統一入試解禁日ですが、今から1月下旬くらいの期間に千葉県、埼玉県の学校の入試日が集中しています。

前受け校に関しては、
・練習のつもりで受け、進学する予定はない
・受験結果によっては進学を検討する
などいろんな考え方で受験するご家庭があると思いますが、ぜひとも色んな面で受験から多くのものを得てほしいですね。

「前受け」と呼んでいるとはいえ、生半可な気持ちで受験に臨んでいる受験生はいないはずです。
受けるからには「合格」の2文字を得たいと思います。
どんな学校の入試でもそうですが、真剣勝負です。

中学校側から「うちに入学してください」というオファーがもらえるかどうか、という大切なプレゼンの場です。
入試の雰囲気、厳しさ、その他いろんなことを感じると思います。
もちろん合否という結果もそうです。
入試ですから、合格という結果もあれば不合格という結果もあります。

多くの場合、前受け校として選ぶのは「順当にいけば合格という結果を得られる可能性が高い学校」だと思います。
そんな受験でも、当日緊張して力が出しきれなかった、といった理由で不合格という結果になることもあります。

そんな結果の受け止め方として、少しお話しします。

■「前受け校」の合否の受け止め方

合格だった場合、ひとまずは「ひと安心」です。
このときあまり子どもを舞い上がらせず、「よし、この調子で第一志望校も受験しようね。当日の試験でポイントだったのはどんなことだったと思う?」と「勝因」を思い出させてあげてください。
それは「落ち着いて受験できた」かもしれないし「思ったより(思った通り)問題が易しかった」かもしれません。
勝因がどんなことだったとしても、その中から第一志望校の受験に活かせることは見つかるはずです。

「落ち着いて受験できた」のが勝因だったら、「●●中学校の受験生たちも、あなたと同じくらいの実力の子たちだから、焦らず落ち着いて問題に集中すれば良さそうね。」といった具合です。

さて、前受け校で不合格だった場合はどうでしょう。
第一志望校の受験日までに「気持ちのたて直し」が必要となる場合もあります。
「失敗したのが前受校でよかった」と一度気持ちに区切りをつけさせ、前を向かせるのもひとつの方法です。
前受け校として選んだ中学校の方には悪いのですが、本来は第一志望校に合格したかったのだから、と気持ちを前に向かせるのです。

わずか11才、12才の子どもの受験、大人以上に気持ちが結果に現れるものです。
これまででいちばん、お父さん、お母さんの支え、言葉がお子さんにとってありがたい数日、数週間になります。

親子でしっかり乗り切っていきましょう!

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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